JAXAベンチャー天地人が提供する漏水リスク管理業務システム「天地人コンパス 宇宙水道局」。瀬戸市都市整備部水道課が国内二番目の自治体として採用
■日本が抱える水道インフラの社会課題
上水道の「水道管の老朽化」が原因で全国各地で大規模な漏水事故が相次いで発生しています。しかしながら、国内には約140,000km(全体の19.1%)の管路が法定耐久年数を超えており、現状の手法では経年管の点検・維持・修繕を実施するには、多額の費用を要するうえに、広域、かつ、短期間で行うことは困難とされています。さらに、少子高齢化・人口減少により今後税収や職員数の減少が見込まれるため、問題は深刻さを増す一方です。天地人は宇宙ビッグデータを活用し、これらの課題解決に寄与したいと考えています。
出典:水道統計(日本水道協会)
■「天地人コンパス 宇宙水道局」について
「天地人コンパス 宇宙水道局」は、水道管の漏水リスク管理業務システムです。複数の地球観測衛星から漏水に影響を及ぼす環境要因のデータ群(地表面温度、光学画像、気象データ、植生変化、SARなど)と、水道管の材質、使用年数、漏水履歴など水道事業体が保有する水道管路のデータを組み合わせ、天地人独自のアルゴリズムを基にAI技術で解析することで、約100m四方の地区ごとに漏水リスクを評価し、本システムで確認・管理できます。
また本システムは、独自の特許出願技術(特願2023-48636 :漏水調査計画支援システム及び方法)です。様々な宇宙ビッグデータと地上データ、そして機械学習の組み合わせにより、あらゆる場所で高精度に評価が可能です。また地図機能・印刷機能などGISに備わっている基本的な機能も備えています。
※画像は「天地人コンパス 宇宙水道局」のサンプルとなります。色のついている場所は水道管の漏水リスクの恐れのある場所を指しています。漏水リスクの高低差を5段階に分けており、赤色は漏水リスクの最も高い場所を指しています。
本システムで日常的に漏水地点を登録・管理することで、AIが蓄積した漏水データを基に漏水リスクを再評価(精度向上が期待)することも可能です。2022年度に行った、内閣府の実証事業である豊田市との実証実験や他自治体へのヒアリングを通して、本システムの期待できる効果は点検費用が最大65%削減、調査期間が最大85%削減とされています。
天地人コンパス 宇宙水道局 特設サイト
https://suido.tenchijin.co.jp/
■瀬戸市都市整備部水道課さまのコメント
これまでの漏水調査では地区ごとに順に音聴調査をかけていき漏水箇所を発見し、市内全域の調査を実施してきました。その方法は配水管の全延長を調査するものであり、地区の特性により確率が低い時は数十Kmに1箇所しか発見できないこともありました。当業務により漏水傾向を解析、把握することで、調査延長あたりの漏水発見箇所の増加を期待しており、最終的には有収率の向上に繋がると考えます。
■株式会社 天地人 会社概要
会社名:株式会社 天地人
所在地:東京都港区芝公園1-1-1 住友不動産御成門タワー9F
代表者:代表取締役 櫻庭 康人
事業内容:衛星データを使った土地評価コンサル
サイトURL:https://tenchijin.co.jp/
Twitter:https://twitter.com/tenchijin_pr
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/tenchijin/
<本件に関するお問い合わせ先>
漏水事業担当:立石、白坂
お問合せ窓口:info-compass@tenchijin.co.jp
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