【いのち会議】~いのち宣言をつなぐ「103のアクション」~ 第8回「Human Healthcare の視点に立って、患者や障がいのある人の生き様や憂慮に共感しよう」

みなさまとともにすべてのいのちが輝く世界を実現したく、ぜひお声とご協力を!

いのち会議

いのち会議は2025年10月11日に大阪・関西万博会場内にて「いのち宣言」および「アクションプラン集」を発表いたしました。本リリースは いのちを「かんじる」【宣言1-2】苦境や逆境の中にいる人びとの痛みを感じ、共感の輪を広げて「誰一人取り残されない」社会をつくろう へのアクションプランの1つをご紹介するものです。ご興味ございましたら、ぜひお問い合わせください。

Human Healthcare の視点に立って、患者や障がいのある人の生き様や憂慮に共感し、それぞれに与えられたいのちの可能性を実現し、その人らしい人生を「生ききること」を支え合おう

ヒューマン・ヘルスケア(Human Healthcare)とは、患者さんや障がいのある人とつながり、その生き様を共有し、その人の人生における憂慮に共感して、その人らしい人生を「生ききること」を支えていく在り方のことです。「いのち」とはサイエンスの観点からの生命という意味だけではなく、人 としての存在を継続する能動的な活動です。病気や障がいなどの体験を耐えてきた「弱さの力」を持っている人びとは、「いのち」の循環を生み出す中心的な役割を果たします。そのような人たちから気づきをいただき、皆 の「いのち」が贈りものとして尊重され、「いのち」に溢れ、「いのち」が繋がる共存在社会にしていくことが目指されなくてはなりません。

エーザイ株式会社は、難病の人、障がいのある人から気づきをいただき、そうした人びとのために解決策を立て実践することを企業理念としています。企業理念にヒューマン・ヘルスケアを稼働ロジックと して埋め込んでいます。目的は患者と障がいのある人のベネフィット向上であり、その結果が利益につながるという順序を大切にしています。

社員は就業時間の少なくとも1%を患者や障がいのある人と過ごし、共感に至る体験が義務づけられています。そのプロセスの中で理念の実現を目指します。また、社員の中には、知的障がい者のホーム「ラルシュかなの家」を訪れ、ホームの仲間たちの予想もしなかった感情豊かで人間らしい姿に触れ、自分自身に起こるさまざまな変化から気づきを得ている人もいます。

このプロセスをコミュニティに応用したのが住民創発型リビングラボという地域活動です。地域住民団体と企業が前例のない共催契約を締結し、地域住民が主体的に未来に向けたエコシステムを実践しています。

たとえば、ノックオンザドア株式会社が運営するスマートフォンアプリ「nanacara」は、てんかん発作をその場で簡単に記録することが可能であり、服薬状況や発作頻度など、日々の情報を管理し、家族や医師と共有できるスマートフォンアプリです。患者や家族による「スマホでもっと簡単にてんかん発作を記録できたら」という想いから2年にわたって250名以上の患者や家族と時と場を共有し、難病のこどもが生まれ悲哀を体験した親御さんと「これから難病のこどもが生まれる家族に同じ想いをさせたくない」という共感を重ねました。憂慮の抽出からアプリ設計に取り掛かり、2020年3月にアプリをリリースしました。

ノックオンザドアは「難病患者・家族が輝き、自分らしい人生を送れる社会の実現」を目的とし、診療だけに限らず、生活などを含めてクオリティ・オブ・ライフを向上させるソリューションを見いだしています。

今後、同社は、IT 技術を用いて、てんかん発作を予知するテクノロジーを開発していきます。すでにオンライン診療を確立しましたが、 AI を駆使して現在の表情・音声やバイオマーカーを把握し、症状を正確に医師側に伝えることも可能です。蓄積されたデータからAIによって正確な診断と適切な治療薬候補を導き出すことも視野に入れています。認知症の方の生きざまや自分らしさから、これからの人生の目的を見いだすことが可能になり、家族や周囲の人たちと共有し支え合うこともできるようになるでしょう。2026年には、プラットフォーマーとして患者や医療従事者を主体にイノベーションが創発されるエコシステムを構築します。

いのち会議は、こうした組織と連携し、Human Healthcare の原点に立ち返り、患者、家族、医療者、支援者をつなぎながら、互いに「いのち」を守り合い、それぞれが病気に向き合い、すべての人が与えられた人生を健やかに送ることができる社会を目指します。

【参考情報】

・エーザイ株式会社の取り組み:エーザイ株式会社公式サイト

https://www.eisai.co.jp

・ノックオンザドア株式会社の取り組み:公式サイト

https://knockonthedoor.jp

本記事に関する問い合わせ先

いのち会議 事務局、大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI)
特任助教(常勤) 宮﨑 貴芳(みやざき たかよし)、教授 伊藤 武志(いとう たけし)
TEL: 06-6105-6183
E-mail: ssi2@ml.office.osaka-u.ac.jp
※取材の申し込みにつきましてはお気軽にご連絡ください。

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会社概要

いのち会議 事務局

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URL
https://inochi-forum.org/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
大阪府吹田市山田丘 2-8
電話番号
06-6105-6183
代表者名
西尾 章治郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2023年03月