翻訳・DX分野の第一人者、大岩憲三氏が八楽株式会社のエグゼクティブアドバイザーに就任

-ITチャネルとの連携強化とグローバルDX推進に向けて-

八楽株式会社

2025年7月28日 10時00分

生成AIを搭載した翻訳支援ツール（CATツール*）「ヤラク翻訳」を提供する八楽株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役：坂西優、以下八楽）は、2025年7月16日付で、大岩憲三（おおいわ・けんぞう）氏をエグゼクティブアドバイザーとして迎えたことをお知らせします。
大岩氏は、翻訳・セキュリティ・DX分野における豊富な知見と実務経験を有し、特にITチャネルとの連携強化や翻訳分野における価値創出において、国内外の企業をリードしてきました。今後、八楽の製品およびサービスの価値をより広く発信し、IT業界における新たなチャネル開拓と営業戦略の推進を担っていただきます。

※CATツール=翻訳作業を効率化し、品質を向上させるためのソフトウェア。人間の翻訳者が作業する際に、機械翻訳（MT）や翻訳メモリ（TM）、用語集管理などを活用し、人とAIの協働によって効率的かつ高品質な翻訳を実現します。

就任の背景と今後の展望

大岩氏は、かつて富士通メインフレーム上で動作する翻訳ソフト「アトラス」の運用に携わり、翻訳業務の自動化と効率化を現場で実践してきました。
当時から現在に至るまで、「プリエディット（事前整形）→ 翻訳 → ポストエディット（修正・仕上げ）」という翻訳の基本プロセスは本質的に変わっておらず、むしろその重要性が再認識されつつあると大岩氏は指摘しています。
こうした長年の現場経験を通じて得た知見をもとに、八楽が提供するハイブリッド型翻訳支援ツールの価値を、企業のDX文脈に沿って明確に伝えていく役割を担っていきます。

「再び翻訳の世界に関わる機会をいただき、これは“運命”のようなものだと感じています。若い企業の成長を支えることで、日本企業のDXやグローバル展開を後押しできればと思っています。」

また、国内外のITディストリビューターやリセラーとの連携を強化し、翻訳を軸としたDX支援の提案活動を主導していく方針です。

アドバイザーとしての役割と八楽への貢献

大岩氏は、IT業界における豊富なネットワークと業界知見を活かし、八楽の翻訳支援ツールをITチャネルやリセラー経由でより広く市場に展開するための橋渡し役を担います。
これまで見過ごされがちだった「翻訳」というプロセスに対し、DXの観点から価値を再定義し、ITディストリビューターやリセラーが提案の中に自然に組み込める形での訴求モデルの構築を目指します。

また、無料翻訳ソフトが一般化する中で、セキュリティ・コンプライアンスを重視する法人向けに、有料翻訳ソフトが持つ品質・運用性・保守性・データ保護の優位性を言語化し、ITパートナーが“導入の説得材料”として使える営業トークや提案資料の開発にも貢献していきます。
さらに、大岩氏自身の過去の経験に基づき、ITチャネル内で翻訳が「必要不可欠なインフラ」であるという認識を広める啓発活動も主導します。これにより、単なるツール提供にとどまらず、企業のDX文脈において翻訳を“仕組みそのもの”として位置づける取り組みを推進していきます。

大岩憲三氏プロフィール

大手外資系IT企業において30年以上にわたり、営業責任者やゼネラルマネージャー、カントリーマネージャーなどの要職を歴任。ITチャネル戦略の構築と、クラウド・セキュリティ分野を中心としたDX推進の最前線で活躍してきた。
株式会社シマンテック執行役員、マカフィー株式会社のコンシューマ事業取締役、レノボ・ジャパン常務執行役員、アクロニス・ジャパン代表取締役などを歴任。
長年のIT業界経験と広範なネットワークを活かし、生成AIを活用した翻訳支援ツールの社会的価値を再定義すべく、翻訳とDXの接点に立った支援活動に取り組んでいる。
1960年2月11日生まれ、福岡県出身。

ヤラク翻訳とは

ヤラク翻訳は、生成AIを活用し、機械翻訳と人によるレビューを組み合わせることで、効率性と品質を両立させた次世代型の翻訳支援ツール（CATツール）です。翻訳メモリ（TM）や用語集の一元管理といった従来のCAT機能に加え、生成AIによる柔軟な言い換え提案や文脈対応など、高度な翻訳補助機能を搭載しています。
企業や自治体における社内文書、プレスリリース、契約書や広報資料などの翻訳業務に活用されており、特に多言語対応に課題を抱える中堅・中小企業や、スピードと精度の両立が求められる現場で導入が進んでいます。