全国初「まごチャンネル」を活用した自治体からの情報発信/大阪府泉大津市×泉大津市社会福祉協議会×『まごチャンネル』実証実験開始
“新しい生活様式”での高齢者への情報伝達を検証
この度、大阪府泉大津市(南出賢一市長、以下「泉大津市」)、泉大津市社会福祉協議会(千百松茅子会長、以下「泉大津市社協」)、株式会社チカク(東京都渋谷区、代表取締役・梶原健司、以下「チカク」)は、チカクが開発した「まごチャンネル」を活用し、“新しい生活様式”での泉大津市在住の高齢者に向けた情報伝達に関する実証実験を2020年7月15日より開始いたします。
新型コロナウィルス感染拡大に伴って、外出やイベント開催の自粛に加え、対面でのコミュニケーションが難しいことから、地域住民のふれあいやつながりの機会が急速に失われることが懸念されています。中でも、「情報弱者」とされるインターネットを使わない高齢者に、いかに必要な行政情報を届けられるかは、喫緊の課題です。
「まごチャンネル」は、スマートフォンで撮影した動画や写真をネット環境の有無を問わず実家のテレビに直接送信できる動画・写真共有サービスで、ITが苦手なシニア世代でも簡単に扱えるのが特長です。
核家族化や地域のつながりが希薄化する中、泉大津市では、高齢者が簡単に使いこなせて、離れた家族を繋ぐ「まごチャンネル」の特性が、特に昨今の状況下において、自助・共助・公助の地域コミュニティ機能強化の取り組みにも、生かせるのではないかと考えています。
こうしたことから、今回の実証実験では、“新しい生活様式”に必要な非対面型での情報収集・コミュニケーションの高齢者用ツールとして、「まごチャンネル」を採用し、インターネットを使わない高齢者に必要な行政情報を届け、行動変容を起こすことができるか検証してまいります。
泉大津市の令和二年度施政方針のテーマは、社会の変化に対応した「新しい行政サービスを創る」こと。コロナ禍を契機に、行政サービスのあり方にも変化が求められており、今回、「災害時の避難」、「介護予防」、「地域とのつながり」の3つを検証テーマとして選定いたしました。
なお、今回の取組みは、地方自治体が「まごチャンネル」を活用して地域住民に情報発信を行う全国初の試みとなります。
今回の実証実験について、泉大津市長・南出賢一は次のようにコメントしています。
「いつの時代にも変わらない幸せな暮らしを守るためには、社会の変化に応じて市にも変化が求められます。今回の実証実験を通じて、情報弱者である高齢者への情報伝達の有用性を検証し、“未来のあたりまえ創り”を官民連携・市民共創のもと、加速させていきたいと考えています」
泉大津市社会福祉協議会会長・千百松茅子は次のようにコメントしています。
「今般のコロナ禍による外出の自粛やイベントの開催の自粛などにより、地域住民のふれあいや、つながりの機会が一時的に失われたことによって、高齢者等が孤立や不安を抱える事態になりました。最新のテクノロジーを活用することによって、『新たなつながり、リモート福祉』が推進されることに期待しています」
株式会社チカク代表取締役・梶原健司は次のようにコメントしています。
「遠く離れた実家に簡単に孫の日常を見せたいという思いで開発した『まごチャンネル』が、泉大津市の地域課題の解決に向けて、活用いただけることを大変光栄に思います。弊社は『距離も時間も超えて大切な人を近くする・知覚できる世界を創る』をミッションとしており、離れた家族を近くに感じられる社会づくりに貢献できれば幸いです」
(実証実験概要)
・ 実証期間:2020年7月15日~10月14日(予定)
・ 対象者:泉大津市在住の70歳以上の高齢者10名
・ 検証テーマ:「地域とのつながり(共助・公助)」、「介護予防」、「災害時の避難」
・ 配信コンテンツ:
1. コロナ避難のHOW TO動画 (危機管理課) 6回程度
「コロナ避難のしかた&備蓄物資食べてみた!シリーズ」で構成
2. お口の健康体操のHOW TO動画(高齢介護課) 12回程度
「今日からできる!お口の運動シリーズ」
3. 民生委員の紹介と訪問の予告動画(社会福祉協議会&福祉政策課) 6回程度
・ 主な検証項目:
1. まごチャンネルを活用したか、できたか
2. 在宅避難を理解できたか、実際に備蓄したか
3. お口の健康体操をしたか、習慣化したか
4. 民生委員の訪問が円滑にできたか
配信コンテンツ例(高齢介護課)
(概念図)
※今回の使用する「まごチャンネル」は既存モデルを活用し、本体及び月額利用料をチカクが無償提供しています。
そのうえで、住民のプライバシーも考慮した結果、今回の実証実験では泉大津市がチカクに配信する行政情報を提供し、チカクから市民に情報発信する形式をとっています。
【大阪府泉大津市について】
泉大津市は、大阪府の泉北地域に位置する市。人口は7.5万人。泉大津市の「大津」という地名は和泉国で一番大きな港という意味で、奈良時代から人が往来する場所でした。和泉木綿の集散地となった江戸時代に真田紐をはじめとした繊維産業が興り、これを地盤に明治以降毛布の製造が始まり、毛布のまちとして発展。現在も国内産毛布においては9割超のシェアを占めています。
https://www.city.izumiotsu.lg.jp/
【株式会社チカク(まごチャンネル)について】
株式会社チカクは、「距離も時間も超えて、大切な人を近くする・知覚できる世界を創る」をミッションとするIoTスタートアップ企業です。第一弾プロダクトとして、スマートフォンで撮影した動画や写真を実家のテレビに直接送信できる動画・写真共有サービス「まごチャンネル」を開発・販売しています。
https://www.chikaku.co.jp/
(2020年7月15日 泉大津市役所での調印式の様子)
泉大津市長・南出賢一による説明
株式会社チカク代表取締役・梶原健司による説明
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