DHL Global Connectedness Index 2020(国際連結性指数2020年版)に見る、COVID-19による後退からのグローバリゼーション回復の兆し

「デジタルの国際化」 が急速に進み、人々の流れは急減。国際貿易は力強く回復し、世界経済の維持に貢献。

オランダ、シンガポール、ベルギー、アラブ首長国連邦、アイルランドが国別の指標ランキング上位に
Bonn、2020年12月3日:DHLおよびNYUスターン・スクール・オブ・ビジネスは本日、国際連結性指数 2020年版(GCI)を発表しました。当報告書は、今回で7版目となりますが、COVID-19パンデミック禍における包括的な国際化の評価としては初めてのものとなります。​報告書では、169の国と地域における貿易、資本、情報、および人材の国際的な流れを追跡しています。2019年の安定的な推移の後、国境の封鎖、渡航禁止や旅客機の運航停止といった、COVID-19の社会に対する距離的影響により、2020年には指数が大幅に下落することが最新の予測で示されています。しかしながら、世界全体の繋がりは2008年から2009年の世界的金融危機のレベルにまでは落ち込まない見込みです。貿易と資本の流れは既に回復し始めており、パンデミック拡大期に対面での接触がオンラインに移行し、国際的なインターネットトラフィック、通話、オンラインショッピングが増加したことで、国際的なデータの流れは急上昇しました。

 「今回の危機により、世界経済を維持するために国際的な繋がりがいかに不可欠かが示されました。その繋がりにより、人々の生活を維持し、企業の貿易水準を強化することができるのです。」とDHLエクスプレスCEOであるジョン  ピアソンは述べています。「とりわけ、地球規模の危機に直面している時には、強く結びついたサプライチェーンとロジスティクスネットワークは、世界を動かし、国際化を安定させるために重要な役割を果たします。この事実から、どんな困難にも備えておく必要性を強く感じます。直近の飛躍的なワクチン開発は、迅速で安全なメディカルロジスティクスの体系的な重要性を浮き彫りにしました。メディカルロジスティクスは、世界の流通を効率的に確保する相互接続された世界規模のネットワークに依存しています。」
 COVID-19は世界中のビジネスと生活を混乱させたものの、各国を結びつける根本的なつながりを断ち切ることはありませんでした。
 「当報告書が示しているのは、2020年にグローバル化が崩壊したのではなく、パンデミックによって、少なくとも一時的に各国の繋がり方を変えました。また、重要な繋がりが断ち切られた世界の危険性と地球規模の課題に直面している今、より効果的な相互協力が急務であることも示しています。」と、GCIの筆頭執筆者であるスティーブン・A・アルトマン氏はコメントしています。彼は、NYUスターン・スクール・オブ・ビジネスの上級研究員、ならびにグローバル化に関するDHLイニシアチブのディレクターを務めています。「​世界的な結びつきが強まれば、COVID-19パンデミックからの世界の回復が加速する可能性があります。これは、国際的な流れに多くの繋がりを持つ国ほど、より早い経済成長を享受する傾向があるためです。」
国際化に対するCOVID-19のストレステスト:デジタルの流れは急増、貿易と資本の流れは回復に向かい、人々の流れは急落
​ 予想通り、ウイルスの拡散を防ぐためにロックダウンや渡航禁止措置が取られたため、2020年の人の流れはかつてないほど減少しました。最新の国連予測によると、​海外旅行者数は2020年には70%減少する見込みです。​国際観光業は、2023年までパンデミック以前のレベルに戻らない可能性があります。対照的に、貿易、資本、情報の流れは驚くほどよく持ちこたえています。​国際貿易は、パンデミック発生時の急激な落ち込みの後に力強い回復を見せ、今も世界経済の重要な支えとなっています。

資本の流れはより大きな打撃を受けました。​海外での事業買収、建設、または再投資を反映する海外直接投資(FDI)の流れは、今年は30%から40%減少する可能性があると、同じく国連が推定しています。しかしながら、​政府や中央銀行の強力な政策対応により市場は安定してきています。パンデミックが仕事、娯楽、教育をオンラインに移行させたことで、情報の流れは急成長しました。人々や企業はデジタルで繋がりを維持しようと躍起になり、それにより、世界のインターネットトラフィックは2桁の増加を記録しました。

最もグローバルな繋がりをもつ国々の中でヨーロッパがトップに立ち、東南アジア諸国は自国以上の力を発揮
​ 国際連結性指数は、350万以上のデータポイントを使用して、169カ国の2001年から2019年までの国際化を追跡しています。当報告書は、国内経済の規模に対しての国際的な流れの規模(いわゆる「深さ」)と、国際的な流れがグローバルに分散しているか、より狭い範囲に焦点を当てているか (いわゆる「幅広さ」)の両方に基づいて、各国のグローバルな繋がりを測定しています。
​ 最新のデータによると、オランダが世界で最も繋がりのある国として再びトップに立ちました。​以下、シンガポール、ベルギー、アラブ首長国連邦、アイルランドがトップ5として続きます。シンガポールは国内活動に関連する国際的な流れの指標をリードしています。さらに、イギリスほどグローバルな流れの分布を誇る国はありません。​ヨーロッパは、世界で最も国際化が進んだ地域と しての地位を獲得しており、最も世界的に繋がっている10カ国のうち8カ国がヨーロッパに位置しています。​ヨーロッパが貿易と人の流れをリードする一方、北米は情報と資本の流れをリードしています。​カンボジア、シンガポール、ベトナム、マレーシアは、国際的な資金フローの面で自国の能力を大きく上回るとみられる国のリストに名を連ねており、地域的なサプライチェーンが東南アジア諸国のパフォーマンスの重要な要因となっています。
 本年のGCI報告書は、ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスにて発足したDHLのグローバル化に向けた新しいイニシアチブの始まりでもあります。新たな研究イニシアチブは、データ主導型のグローバリゼーション研究のための中核的な拠点を目指しています。詳細に関しては、ウェブサイトwww.stern.nyu.edu/globalizationをご覧ください。
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