<働くみんなのホンネ調査>「新型コロナによる仕事観の変化」について調査を実施

約75%が新型コロナ感染拡大以前よりも仕事・働き方の満足度低下 68%が仕事観にも変化 通勤時間は無駄と約90%はリモートワーク希望

株式会社ワークポート

総合転職エージェントの株式会社ワークポート(所在地:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:田村高広)は、全国の転職希望者518人を対象に、【新型コロナによる仕事観の変化】についてアンケート調査を行いました。
■新型コロナ感染拡大以前と比べ、約75%が仕事や働き方への満足度が低下している
 新型コロナにより、今や誰もがマスクを着用し予防を徹底する生活が当たり前となりました。最近では経済活性化のための施策が次々に実施され、社会も人も新型コロナと付き合いながら経済活動を行い新しい生活様式に馴染もうとするようすがうかがえます。では働く上ではどうでしょうか。今回は、コロナ禍における「仕事への満足度」や「仕事観」は感染拡大以前からどう変化したのか、全国の転職希望者(20代~40代の男女)を対象に調査を行いました。

 対象者に、新型コロナの感染拡大以前と比較して、現在の仕事や働き方に満足しているか聞いたところ、「あまり満足していない」と回答した人が最も多く46.3%、次いで「不満だ」と回答した人が28.6%と、合わせて74.9%もの人の仕事への満足度が低下していることがわかりました。満足度が低下している理由としては「新型コロナで仕事の仕方が落ち着かない」(40代・男性・事務)や「対面での仕事が主なので仕事のし辛さを感じるため」(30代・男性・営業)など働き方の変化を原因とする声や、「受注が少なく残業が出来ないため給料が少ない」(20代・男性・製造)や「仕事量が減り給与が減った。人員削減が行われハラハラしている」(30代・女性・クリエイター)などの業績悪化による残業代や給与カットへの不安や不満を挙げる声が目立ちました。働き方に関連する意見の中にはリモートワークに関するものが多く、「働き方が変わるべき時なのに、いまだに古い考え方が根強い」(20代・男性・営業)などそもそも職場が変化に対応していないことが不満の原因であるという声が多く挙がる一方で、リモートワークを導入している職場で働いていたとしても「社員同士の関係構築機会が不十分であると感じる」(20代・男性・管理)や「仕事の制限が増えた」(20代・女性・営業)など、対応に順応しきれない不満を挙げる人も多々見受けられました。ほかには「仕事量が減りキャリアアップが望めない」(20代・女性・SE)など、新型コロナが自身のキャリアプランに大きな影響を与えたことでモチベーションが下がってしまったという意見もありました。
 一方で「満足している」と回答した人は22.6%、「とても満足している」と回答した人は2.5%でした。おもに「リモートワークをして以前よりワーク・ライフ・バランスが取れた」(20代・女性・クリエイター)、「通勤時間の無駄や余計なストレスが減った」(30代・女性・接客販売)など、働き方の変化を前向きに捉え満足度につながっているという意見が目立ちました。

 

▼満足していない人のコメント
・毎日辛い、新型コロナの関係でクレームが急増している(30代・女性・不動産)
・突貫工事でテレワーク環境を作ったが故に最低限の仕事しか回せなくなり売上が落ちている(40代・男性・クリエイター)
・仕事の需要がなく、やりがいがない(30代・男性・営業)

▼満足している人のコメント
・テレワークで通勤地獄から解放!(40代・男性・SE)
・業務時間、生産性など、主体性が重んじられるようになった(40代・男性・店舗開発)
・在宅勤務や時差出勤が認められて通勤の労力が減った分、集中力や効率性が上がった(30代・男性・マーケティング)


 

■68%が新型コロナをきっかけに仕事観が変化  「通勤時間は無駄!」出社の必要性を疑問視する声も多数
 新型コロナの感染拡大がきっかけで仕事観(働き方・仕事・キャリアなどに対する考え方)への変化はあったかと聞いたところ、「はい」と回答した人が68.0%となりました。とくに「わざわざオフィスに行く必要が無く、これまで多くの無駄があったことに気づいた」(30代・男性・営業)、「都心部に職場がある必要性に疑問を覚えた」(30代・男性・SE)など、出社やオフィスの必要性などについての考えが変わったという意見が多く、「在宅勤務できる仕事が選択肢の一つになった」(20代・女性・事務)、「実家近くの県での仕事に就くため転職活動を開始した」(20代・女性・団体職員)など場所に捉われない働き方を視野に入れるようになった人が多いことがわかりました。
 自由に働き方が選べるとしたらどの働き方(勤務形態)を選ぶか聞いたところ、「リモートワークと出社の組み合わせ」で働きたいと回答する人が79.0%、「完全リモートワーク」で働きたい」とする人は10.6%という結果となり、約90%の人がリモートワークを希望していることがわかりました。ただ、リモートワークと出社の組み合わせを希望する人が多いことから、今後はこれまでの働き方と新しい働き方のそれぞれ良い部分を融合させて働くという柔軟性を持つべきだと考える人が多いことが見て取れる結果となりました。

 

▼新型コロナで仕事観が変化した人のコメント
・自身のキャリアを見つめ直すきっかけになった(30代・男性・接客販売)
・IT企業に転職し、手に職をつけたいと思った(20代・男性・事務)
・企業に属さない働き方も視野に入れた方が良いのではないかと思うようになった(30代・女性・企画)
・起業を検討するようになった(20代・男性・ブライダル)
・ライフスタイルとの両立をより重視するようになった(20代・女性・事務)
▼リモートワークと出社の組み合わせ
・出社とリモートワークのいいとこどりをしたいから(40代・男性・クリエイター)
・時間を有効活用できる。ただ直接会って意見を交わしたりすることも大事だから組み合わせが良い(30代・女性・接客販売)
・毎日の出社は不要だが、一定のコミュニケーションは大事(30代・男性・SE)
・業務内容に合わせて自由にカスタマイズできることが大切だと思う(30代・男性・マーケティング)
・在宅ばかりでは、制作意欲や社会性が乏しくなりそうだから(40代・女性・クリエイター)
・完全リモートに慣れるのに時間かかりそうだから(30代・女性・接客販売)

▼完全リモートワーク
・人間関係によるストレスが減りそうだから(20代・男性・建築土木)
・新型コロナ感染防止の為、また住む場所を限定しなくてすむから(30代・男性・コールセンター)
・移動時間とコストを違うことに使える(40代・男性・生産マネージャー)

▼毎日出社
・出社した方がON、OFFを切り替えられるため(30代・女性・事務)
・家にいるとどうしてもだらけてしまったり、周囲の雑音が気になるから(30代・男性・SE)
・子供がいるため家では仕事ができないから(30代・男性・製造)


 

■転職意欲にも変化「意欲高くなった」が84.5% 今こそ転職のチャンスと捉える人も
 さらに新型コロナの感染拡大が始まってから、転職活動への意欲はどうなったか聞いたところ、「高くなった」が49.4%、「とても高くなった」が35.1%と、合わせて84.5%の人が転職に意欲を示していることがわかりました。
 転職意欲が上がった人の意見を見ると「会社の業績が著しく低下、明るい未来が描けなくなった」(40代・女性・管理)、「業界全体が不安定になった」(30代・男性・機械系エンジニア)など、勤務先や業界全体の将来性を危惧する意見のほか、「自分の求める働き方を実現したい」(40 代・女性・マーケティング)など、コロナ禍で働き方の多様化が進む中で自身の働き方を見直したという意見が多数挙がりました。ほかにも、「求人が減るのは予想できたが、より競争率が高くなるので意欲が増した」(30代・女性・事務)や、「今求人を出しているところは伸びている企業と言える。年齢や、現職で給与が下がったこのタイミングで真剣に動き始めた」(30代・男性・営業)など、今が転職のチャンスだと前向きに捉える意見も目立ちました。
 一方で、転職意欲が「低くなった」、「とても低くなった」と回答した人は合わせて15.4%で、理由を見てみると「求人自体が少なくなり倒産も増えるなど、雇用全体が不安定に感じるから」(30 代・女性・オペレーター)など、転職したくても求人がないことへの不安を理由に挙げる人が大多数を占めました。

 

▼転職意欲が高まった人のコメント
・住むエリアなどに捉われない、在宅ワークなどが可能な仕事への興味や関心が増した(20代・男性・建築土木)
・自粛期間の今だからこそ向き合える時間が増えたから(20代・女性・マーケティング)
・状況が悪いなか、求人を出している強い企業が見つかるから(40代・男性・機械系エンジニア)
・外部環境の変化で経営環境が激変することを実感したため(40代・男性・営業)

▼転職意欲が低くなった人のコメント
・今の仕事を辞めてしまったら再就職出来るか不安(40代・女性・管理)
・先の経済状況が読めず、転職先が倒産しないとは限らないから(20代・男性・機械系エンジニア)
・採用に伴う判定の基準が高くなっているような気がするため(40代・男性・管理)
・新型コロナに対する恐怖感や、経済的な絶望感により意欲がなくなる(20代・女性・事務)

 


■最も大切にしている転職軸は「仕事内容」 新型コロナ以前から変化したとする人は42.9%
 対象者に転職先を選ぶ転職軸として、一番大切にしていることは何か聞いたところ、「仕事内容」と回答した人が34.9%と最も多く、次いで「給与」(15.6%)、「働き方(勤務形態)」(12.5%)、「キャリアアップできるか」(9.3%)という結果になりました。これまで上位にあがっていた「キャリアアップ」や「職場環境」、「勤務地」という軸を抜いて「働き方」という軸が仕事内容、給与に次いで上位3に入っていることは、前述までの結果に照らしてみても新型コロナによる仕事観の変化が表れているとみてよいのではないでしょうか。
 また、この転職軸の優先度は新型コロナ感染拡大前から変化しているかどうか聞いたところ、「はい」と回答した人が42.9%、「いいえ」とした人が35.9%、「わからない」とした人が21.2%という結果でした。おおよそ新型コロナは転職にも少なからず影響を与えていることがわかります。



 調査結果から新型コロナの感染拡大は働き手にとっても様々な価値観の変化をもたらしていることがわかりました。実際にワークポートへ寄せられる求職者からの相談内容を見ても、これまで以上に仕事内容や業界動向、働き方に目を向けて、柔軟でストレスのない働き方を希望する声が目立ってきています。今回新型コロナがもたらした仕事満足度への影響はネガティブなものではありましたが、その中でも変化を前向きに捉えようとする意見も多数挙がっていることをみると、現状はまだ変化に戸惑う人が多いだけで、この先意識や考え方次第ではいかようにもポジティブな方向に変化していける可能性があるのではないかと考えます。


■調査概要  
調査内容 :新型コロナによる仕事観の変化について
調査対象者:当社を利用している全国の転職希望者(20代~40代の男女)
有効回答 :518人     
調査期間 :2020年9月15日~9月22日
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。

■ワークポートの取り組み
私たちはミスマッチのない転職を実現し、すべての人や企業がいきいきと働ける社会を創ることが最大のミッションであると考えています。また、良質で満足度の高いサービスを提供したいという思いを込め、キャリアコンサルタントを“転職コンシェルジュ”と呼んでいます。転職希望者のキャリアや人生設計に適う求人のご紹介のほか、ご要望に合わせて年収交渉や退職のアドバイスなどをいたします。転職コンシェルジュとしての質の向上のため、人間性と専門性を高める取り組みなども行っています。
※「転職コンシェルジュ®」はワークポートの登録商標です。https://www.workport.co.jp/trademark/※この調査内容を転載ご利用いただく場合は「ワークポート調べhttps://www.workport.co.jp/」または、「出典:株式会社ワークポート」の表記をお願いいたします。

■会社概要
商号   :株式会社ワークポート
代表者  :代表取締役CEO 田村高広
設立   :2003年3月
事業内容:人材紹介サービス(有料職業紹介事業 許可番号:13-ユ-040590)
拠点   :東京(大崎)、横浜、埼玉、千葉、札幌、仙台、名古屋、大阪、京都、神戸、岡山(中四国)、広島、福岡(天神・小倉)ソウル(韓国)

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URL
https://www.workport.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都品川区東品川2-2-4 天王洲ファーストタワー6F
電話番号
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代表者名
林徹郎
上場
未上場
資本金
4200万円
設立
2003年03月