【第1000回定期演奏会】記念すべき日を迎える東京フィルハーモニー交響楽団の6月定期演奏会(6/23,24,26)は名誉音楽監督チョン・ミョンフンのメシアン『トゥランガリーラ交響曲』
20世紀フランスを代表する作曲家メシアンが絶賛したマエストロ チョン・ミョンフンの指揮に東京フィルが応える
公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団(以下、東京フィル/所在地:東京都新宿区/理事長:三木谷浩史)は6月23日・24日・26日に名誉音楽監督チョン・ミョンフンを迎え、記念すべき「第1000回定期演奏会」を含む定期演奏会3公演を開催いたします。
20世紀フランスの作曲家オリヴィエ・メシアン(1908-1992)は、第二次世界大戦後の1946年から1948年にかけて米国ボストン交響楽団の音楽監督クーセヴィツキーの財団の委嘱により『トゥランガリーラ交響曲』を作曲します。ソロにピアノとオンド・マルトノを擁し、交響曲として破格の〈10の楽章〉と巨大な編成からなるこの作品はおよそ2年半かけて作曲され、1949年にレナード・バーンスタイン指揮ボストン交響楽団(独奏はメシアンの妻イヴォンヌ・ロリオのピアノとその妹ジャンヌ・ロリオのオンド・マルトノ)により初演。その後欧州や日本でも実演や録音が相次ぎ、21世紀の今や同作曲家の代名詞というべき作品となっています。
※なお、メシアンが本作の作曲に取り組んでいたちょうど同時期の1948年4月、東京・日比谷公会堂では東京フィルが「東京フィルハーモニー交響楽団」の名称となって初めての定期演奏会(第1回定期演奏会)が開催されています。(昭和23年4月、齋藤秀雄の指揮による)
1990年、パリ・オペラ座バスティーユ管弦楽団の音楽監督となっていたマエストロ チョン・ミョンフンは、同楽団との初めてのレコーディングにこの作品を選びます。その録音と実演には、同作の改訂を行っていた最晩年の作曲家メシアンが立ち会い、録音のブックレットには「(チョン・ミョンフンの指揮は)私の要求に完璧に応えている」というメシアンの絶賛の言葉が記載され、両者の交流はメシアンが1992年に没するまで続きました。
マエストロ チョンはインタビューで、若かりし日の(当時、マエストロはまだ30代)メシアンとの交流の思い出とともに「生涯に出会ったもっとも素晴らしい音楽家のひとり」であり「メシアンの作品はすべてが彼の深い信仰心からくる愛のメッセージ」と、その作品世界への深い敬意と愛を語っています。
「もし『トゥランガリーラ』に一番近い言葉を探すなら、それは『愛』だと答える他はない」(藤田茂/音楽学者)
本作を知る誰もが「愛の交響曲」と語り、また作曲家と指揮者とが交わした深い絆の証ともなった「トゥランガリーラ交響曲」を、マエストロ チョン・ミョンフンが「音楽の家族」と呼ぶ東京フィルとともに実現する時、そこには深い感動が待っているはず。2024年必聴の公演、6月東京フィル定期『トゥランガリーラ交響曲』をお聴き逃しなく!
公演情報
◆公演日時・会場 date & venue
6月23日(日)15:00 Bunkamura オーチャードホール (第1000回定期演奏会)
June 23, 2024, Sun 15:00 Bunkamura Orchard Hall
6月24日(月)19:00 サントリーホール
June 24, 2024, Mon 19:00 Suntory Hall (Main Hall)
6月26日(水)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
June 26, 2024, Wed 19:00 Tokyo Opera City (Concert Hall)
◆出演 cast
指揮:チョン・ミョンフン(名誉音楽監督)
Conductor: Myung-Whun Chung (Honorary Music Director)
ピアノ:務川慧悟
Piano: Keigo Mukawa
オンド・マルトノ:原田 節
Ondes Martenot: Takashi Harada
◆プログラム program
メシアン/トゥランガリーラ交響曲 ピアノ独奏、オンド・マルトノ独奏、大オーケストラのための
Messiaen: Turangalîla-Symphonie pour Piano Solo, Onde Martenot solo & Grand Orchestre
公演時間:約80分(休憩なし) (duration: approx. 80 minutes, no intermission)
◆関連記事
【特設ページ】東京フィル公式サイト
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▶【インタビュー】チョン・ミョンフン、東京フィル第1000回定期で取り上げるメシアン作品に込められた「愛」を語る(取材・文=室田尚子)
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▶【聴きどころ】メシアンの『トゥランガリーラ交響曲』に寄せて(文=藤田茂)
https://www.tpo.or.jp/information/detail-20240226-01.php
▶ピアニスト 務川慧悟からのメッセージ
▶オンディスト、原田節が語る メシアン「トゥランガリーラ交響曲」によせて(全3回+1)
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▶【特別座談会】東京フィルの打楽器奏者が『トゥランガリーラ交響曲』を語る!
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チケット情報
◆1回券料⾦(税込・全席指定)
定価 SS¥15,000・S¥10,000・A¥8,500・B¥7,000・C¥5,500
東京フィルフレンズ料金 S¥9,000・A¥7,650・B¥6,300・C¥4,950
※東京フィルフレンズ会員様は10%割引で購⼊いただけます(SS席を除く/受付はお電話のみ)。
◆東京フィルフレンズへの⼊会⽅法など詳細はこちらをご参照ください。
https://www.tpo.or.jp/tickets/friends.php
◆チケット問合せ
東京フィルチケットサービス 03-5353-9522(平⽇10時〜18時/⼟日祝休/発売⽇の⼟のみ10時〜16時営業)
東京フィルWEBチケットサービス https://www.tpo.or.jp/ (24時間受付)
◆ご来場の皆様へ
本公演は全席指定です。入場券指定の席に着席ください。演奏開始間際の入場の際にはスタッフの案内で入場券記載とは異なる席への着席をお願いすることがございます。/ 演奏中のご入場は固くお断りいたします。楽章間のご入場は楽曲の進行によりスタッフがご案内いたします。入場いただけない場合もございますのでご了承ください。/ 曲間・楽章間での退場につきましては、体調に不安がある場合など、無理せずご判断ください。その際、周りのお客様の鑑賞の妨げとならぬよう、ご配慮いただければ幸いです。/ 未就学児のご入場はお断りしております。/ やむを得ない事情により、出演者・曲目などが変更になる場合がございます。 / 公演中止の場合を除き、お求めいただいたチケットの払戻・変更等はいたしません。
主催 公益財団法人 東京フィルハーモニー交響楽団
助成 文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))| 独立行政法人日本芸術文化振興会
協力 Bunkamura(6/23公演)
後援 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
出演者について
指揮 チョン・ミョンフン 東京フィル名誉音楽監督 Myung-Whun Chung, honorary music director
韓国ソウル生まれ。マンネス音楽学校、ジュリアード音楽院でピアノと指揮法を学ぶ。1974年チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門第2位。その後ロスアンジェルス・フィルにてジュリーニのアシスタントとなり、後に副指揮者。ザールブリュッケン放響音楽監督および首席指揮者(1984~1989)、パリ・オペラ座バスティーユ音楽監督(1989~1994)、ローマ・サンタチェチーリア管首席指揮者(1997~2005)、フランス国立放送フィル音楽監督(2000~2015。現在は名誉音楽監督)、ソウル・フィル音楽監督(2006~2015)、シュターツカペレ・ドレスデンの首席客演指揮者(2012~)など歴任。1997年に本人が創設したアジア・フィルの音楽監督も務める。2022年6月、イタリア共和国功績勲章であるグランドオフィサーの称号を受勲。2023年3月、イタリア・ミラノのスカラ・フィルハーモニー管弦楽団として初めての名誉指揮者に就任した。
2001年東京フィルハーモニー交響楽団のスペシャル・アーティスティック・アドヴァイザーに就任、2010年より桂冠名誉指揮者、2016年9月に名誉音楽監督に就任。ピアニストとして室内楽公演に出演するほか、アジアの若い演奏家への支援、ユニセフ親善大使、アジアの平和を願う活動など多岐にわたり活躍している。2024年5月、東京フィルを率いて韓国3都市で4公演のツアーを行い、各地で絶賛を博した。
1990年のパリ・オペラ座バスティーユ管弦楽団とのメシアン『トゥランガリーラ交響曲』の録音と演奏は作曲家メシアン自身の立ち合いのもと行われ「私の全ての要求に応えている完璧な演奏」と作曲家から絶賛を受けた。東京フィルとの同作品の演奏は2007年1月以来となるが、当時の演奏もテレビ放送などが行われ大きな話題となった。
ピアノ 務川慧悟 Keigo Mukawa, piano
2021年世界三大コンクールの一つである、エリザベート王妃国際音楽コンクールにて第3位受賞。2019年にはフランスで最も権威のある、ロン=ティボー=クレスパン国際コンクールにて第2位受賞。
長い歴史と伝統のある2つの国際コンクールの上位入賞で大きな注目を集め、現在、日本、ヨーロッパを拠点にソロ、室内楽と幅広く演奏活動を行っている。バロックから現代曲までレパートリーは幅広く、各時代、作曲家それぞれの様式美が追究された演奏、多彩な音色には定評がある。また現代ピアノのみならず、古楽器であるフォルテピアノでの奏法の研究にも取り組んでいる。
東京藝術大学を経て、2014年パリ国立高等音楽院に審査員満場一致の首席で合格し渡仏。ピアノ科第3課程を修了、室内楽科第1課程修了。現在は国内外での演奏活動の傍ら、フォルテピアノ科に在籍し研鑽を積んでいる。2022年、NOVARecordより「ラヴェル:ピアノ作品全集」をリリース。また、自身の編曲によるラヴェル『マ・メール・ロワ』ピアノソロ版の譜面をMuse Pressより出版している2024年、第33回出光音楽賞受賞。
Official Website https://keigomukawa.com/
オンド・マルトノ 原田節 Takashi Harada, Ondes Martenot
強烈な自己表現能力に優れたオンド・マルトノとの出会いを期に、慶應義塾大学経済学部を卒業後渡仏、パリ国立高等音楽院(コンセルヴァトワール)オンド・マルトノ科を首席で卒業、オンド・マルトノを独奏楽器として扱う世界でも数少ないソリストとしての演奏活動を開始した。出光音楽賞、横浜文化奨励賞、ミュージック・ペンクラブ賞など受賞も多数。また、20世紀を代表するフランスの作曲家オリヴィエ・メシアン作曲「トゥランガリーラ交響曲」は、オンド・マルトノが主役として活躍する楽曲であり、日本国内はもちろん、ソリストとしてカーネギーホール、ベルリンフィルハーモニーホール、シャンゼリゼ劇場、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座といった主要な劇場における世界最高峰のオーケストラとの共演は20ヶ国350回を超える。
Instagram:https://www.instagram.com/takashiharadaondesmartenot/
東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmonic Orchestra
1911年創立。日本で最も古い歴史と伝統を誇るオーケストラ。約160名のメンバーをもち、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督にチョン・ミョンフン、首席指揮者にアンドレア・バッティストーニ、桂冠指揮者に尾高忠明、大野和士、ダン・エッティンガー、特別客演指揮者にミハイル・プレトニョフ、アソシエイト・コンダクターにチョン・ミンを擁する。
Bunkamuraオーチャードホール、東京オペラシティ コンサートホール、サントリーホールでの定期演奏会や「渋谷/平日/休日の午後のコンサート」「ハートフルコンサート」「ニューイヤーコンサート」「第九特別演奏会」など、クラシック音楽を広く普及させる自主公演の他、新国立劇場のレギュラーオーケストラとしてオペラ・バレエ演奏、『NHK ニューイヤーオペラコンサート』『ブラボー!オーケストラ』『名曲アルバム』『クラシックTV』『題名のない音楽会』『東急ジルベスターコンサート』『NHK紅白歌合戦』『クラシックTV』『いないいないばあっ!』などの放送演奏により、全国の音楽ファンに親しまれる存在として高水準の演奏活動と様々な教育的活動を展開している。2020〜21年のコロナ禍における取り組みはMBS『情熱大陸』、NHK BS1『BS1スペシャル 必ずよみがえる~魂のオーケストラ 1年半の闘い』などのドキュメンタリー番組で取り上げられた。
1989年にBunkamuraオーチャードホールとプロのオーケストラとして日本で初めてフランチャイズ契約を締結。また、東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。
海外公演も積極的に行い、2014年3月には創立100周年記念事業としてアジア・欧米6か国を巡るワールド・ツアーを開催。2015年12月には日韓国交正常化50周年を記念してチョン・ミョンフン指揮のもとソウルと東京の2都市で「日韓友情『歓喜の第九』」演奏会を、2017年12月には上海における日中国交正常化45周年記念演奏会などを行い国内外の注目を集めた。2022年10月定期チョン・ミョンフン指揮・演出によるオペラ演奏会形式、歌劇『ファルスタッフ』で「第20回三菱UFJ信託音楽賞 奨励賞」を受賞。
In 2024, the Tokyo Philharmonic Orchestra celebrated its 113th anniversary as Japanʼs first symphony orchestra. With about 160 musicians, TPO performs both symphonies and operas regularly. TPO is proud to have appointed Maestro Myung-Whun Chung, who has been conducting TPO since 2001, as Honorary Music Director, Maestro Andrea Battistoni as Chief Conductor and Maestro Mikhail Pletnev as Special Guest Conductor.
TPO has established its world-class reputation through its subscription concert series, regular opera and ballet as signments at the New National Theatre, and a full, ever in-demand agenda around Japan and the world, including broadcasting with NHK Broadcasting Corporation, various educational programs, and tours abroad. In March, 2014, TPO became a global sensation in its centennial world tour of six major cities: New York, Madrid, Paris, London, Singapore and Bangkok. In December 2015, TPO held Beethovenʼs 9th symphony concerts in Seoul and Tokyo with Mastro Myung-Whun Chung, with Seoul Philharmonic Orchestra combined into one orchestra. TPO’s concert style performance of Verdi's opera, Falstaff, conducted by Maestro Myung-Whun Chung, was selected as one of the best of the year among the 1,846 performances subsidized by the Mitsubishi UFJ Trust and Banking Corporation Foundation for the Arts in 2022. TPO has partnerships with Bunkamura Orchard Hall, the Bunkyo Ward in Tokyo, Chiba City, Karuizawa Cho in Nagano and Nagaoka City in Niigata.
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