多数の世界トップシェア製品を持つ三菱ガス化学の基幹工場が、安全操業の強化に「Skillnote」を導入

同社のカーボンニュートラルをけん引する新潟工場で、400項目超の専門スキルをデータベース化し、従業員のスキルと教育を見える化

株式会社Skillnote

 製造業のスキルマネジメントを牽引する株式会社Skillnote(本社 東京都千代田区、代表取締役 山川隆史、以下 Skillnote)は、三菱ガス化学株式会社(本社 東京都千代田区、代表取締役社長 伊佐早禎則、以下 三菱ガス化学)が同社新潟工場においてクラウド型スキルマネジメントシステム「Skillnote」を導入したことを発表します。

今回の「Skillnote」導入は、独自技術による多品種製造を行う同工場が「安全操業」をより堅固なものにするために、従業員の保有するスキルと教育カリキュラムの「見える化」を目指すものです。

 三菱ガス化学は、高機能・高付加価値の素材分野における多数の製品で世界トップシェアを持ち、独自技術による研究開発で業界をリードする化学メーカーです。敷地面積約100万m2を誇る新潟工場は、関連会社も含めて1,000名以上が働く同社国内拠点最大の工場です。天然ガスを原料としたメタノールのような汎用化学製品から、多様なポリマー製品、半導体製造に欠かせない特殊な洗浄液、スマートフォンをはじめとする高機能精密レンズに採用される透明樹脂などの光学材料製品、さらに医薬品や機能性食品素材のようなライフサイエンス製品など、30種類以上の多種多様な製品群を製造しています。 

「Skillnote」は、従業員の力量情報*を活用した計画的な人材育成と最適配置を実現するスキルマネジメントシステムです。従業員のスキル情報を軸に教育情報(OJTや研修の計画、履歴)および資格情報を連動させた一元管理により、組織的な人材戦略の策定と個人に最適化した育成計画の立案、進捗管理を実現します。

Skillnote導入の背景

 三菱ガス化学新潟工場は、住宅地とも近接した立地で化学製品の製造を行っていることからも、操業における安全確保を特に重要視し、従業員一人ひとりのスキルが安全操業に直結するという意識を持っています。

同工場では2022年に組織横断的なプロジェクトチームを発足させ、安全操業を支えるスキル管理の抜本的見直しに着手してきました。この背景には以下の課題がありました:

スキル管理の形骸化:2000年代に構築したスキル表が見直しされないまま運用され、実用性が低下

スキルの共有不足:化学知識、機械知識、法的知識等が複合的に求められるなか、部署間での知識共有が不十分

教育の属人化:各部署が独自に教育カリキュラムを運用し、工場運営に関わる共通知識の標準化が不十分

これらの課題解決のため、同工場では「GuiDE(Guidance for Desirable Education)」と呼ぶ新たなスキル体系を構築。工場共通、製造部門共通、部署専門の3層構造で約400項目のスキルを整理しました。「Skillnote」の導入は、これらのスキルをシステム上で一元管理することで、安全操業のさらなる徹底を図るものです

「Skillnote」選定理由

 今回、「Skillnote」を選定した理由には、大きく4つのポイントがあげられます。

400項目を超える従業員のスキルを抜け漏れなく把握

工場で働く全従業員が知るべき工場の安全操業に関わるスキルから、各部署固有の専門スキルまで、400項目を超える膨大なスキルを一元管理可能。従来の表計算ソフトでは困難だった網羅的な従業員のスキル保有状況の把握を実現し、とくに安全に関わるスキルの抜け漏れ防止を期待できる。

視認性・操作性に優れたユーザービリティ

これまでスキルを管理していた表計算ソフトから大量のデータを移行でき、従来の運用に近い感覚で使用可能。視認性・操作性がともに良く、現場従業員のスキル入力や管理者による確認作業が効率化できる。

化学業界での豊富な導入実績とサポート体制

同業他社での導入実績があり、エンジニアリング会社等での活用事例も豊富なため、安心して導入を進められた。

ISO9001が要求事項として求める力量管理への対応強化

化学メーカーとしてIS09001(品質マネジメントシステムに関する国際規格)で求められる力量管理の要求事項に対し、より効率的で客観性の高い対応が可能。従来は各部署でバラバラに管理していた力量評価の根拠を、システム上で一元的に記録・管理できるため、審査対応を効率化できる。

第二製造部長 H様のコメント 

工場の安全操業を支えるシステムとして期待

「当工場は独自技術による多品種製造を行っており、各部署で高度な専門性が求められます。しかし、専門性の高さゆえに部署間の垣根が高く、異動時のスキルの習得負荷が大きいという課題がありました。『Skillnote』により、従業員が他部署で求められるスキルを事前に把握し、自主的に学習できる環境を整備したいと考えています。これは今まで以上に工場の安全操業へとつながることだと考えています。」

従業員の自主性を育てる基盤として期待

「従業員が自発的に学びたくなる仕組みをつくりたいと考えています。スキルの見える化により、従業員が自分のキャリアを客観視し、目指したいキャリアに向けて必要なスキルを学ぶ。従業員の自主性を育てる基盤として『Skillnote』には期待しています。」

第三製造部 第一機能品課長 K様のコメント

スキル管理工数の大幅削減に期待

「これまで部下それぞれの400項目以上のスキル状況を表計算ソフトで管理し、分析作業に相当な時間をかけていました。『Skillnote』により、この作業が瞬時に完了するようになることは大きなメリットです。また、スキル管理表と教育資料に同一画面からアクセスできるため、従業員の作業効率も向上すると考えています。」

管理部 総務グループリーダー M様のコメント

所属部門以外の業務への関心の深化を期待

「当工場では、近年、部署間ローテーションの活発化に取り組んでいますが、各部署での所定教育期間の終了まで長い期間を要するため、慎重な検討が必要でした。しかしながら、部署間のローテーションを活性化させないと、同じ部署でずっと働くことが当然視され、自分が所属している部門の業務以外の関心を失います。それこそ、部署が違えば5m先の装置にも無関心になるようなマインドでは、私たちにとって最も大切な工場の安全操業においてもマイナス要素となりかねません。『Skillnote』により従業員の保有スキルを一元的に把握できるようになることで、ニーズと希望を両立した部署間ローテーションを実現したいと考えています。」

スキルマネジメントシステム「Skillnote」について

「Skillnote」は、製造業において従来Excel等で管理されてきたスキルマップ(力量管理表)を一元的に管理・運用することのできるクラウドサービスです。現場のスキル/教育データがクラウドに登録され見える化が進むことで、スキルデータを活用した計画的な人材育成・人材配置を実現し、技能伝承、多能工育成、即戦力化といったものづくり企業の人材管理に関する課題解決に貢献します。

三菱ガス化学株式会社について

会社名:三菱ガス化学株式会社
本社所在地:東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル
新潟工場所在地:新潟県新潟市北区松浜町3500
設 立:1951年4月21日
資本金:419.7億円(2024年3月末現在)
代表者:代表取締役社長 伊佐早 禎則
事業内容:化学製品等の開発、製造
HP:https://www.mgc.co.jp/ 

株式会社Skillnoteについて 

「つくる人が、いきる世界へ」というビジョンのもとに、ものづくりにおける人の成長を科学し、ものづくりに関わる全ての人がいきいきと働く社会の実現を目指しています。
会社名:株式会社Skillnote
所在地:東京都千代田区神田錦町2-2-1 KANDA SQUARE
設立:2016年1月
資本金:9億2,476万円(資本準備金を含む)
代表者:山川 隆史
事業内容:製造業にフォーカスしたスキルマネジメントシステム「Skillnote」の提供
HP:https://skillnote.jp/

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会社概要

株式会社Skillnote

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URL
https://www.skillnote.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田錦町2-2-1 KANDA SQUARE 11F
電話番号
03-6262-5040
代表者名
山川隆史
上場
未上場
資本金
9900万円
設立
2016年01月