唯野未歩子の初めての電子書籍オリジナル小説『青きを踏む、花曇り、その他の短篇』を刊行記念キャンペーン価格で発売
株式会社幻冬舎(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:見城 徹)は女優、映画監督、脚本家、小説家の唯野未歩子の初めての電子書籍オリジナル小説『青きを踏む、花曇り、その他の短篇』を発売しました。新作小説を電子書籍のみのオリジナルで発売することは、幻冬舎としても新たな試みとなります。電子書籍オリジナル作品の刊行を記念して、発売から1ヶ月間(9/19から10/18の期間)通常希望小売価格800円+税の本作を、キャンペーン希望小売価格の400円+税で販売いたします。また多くの読者に作品を楽しんでいただくため、本作『青きを踏む、花曇り、その他の短篇』に収録作品の1篇、『花曇り』を試読版電子書籍として無料で配信いたします。
●作品情報
書名 『青きを踏む、花曇り、その他の短篇』
著者名 唯野未歩子
発売日 2014/9/19
発売先 kindle、楽天kobo、ibooksなど主要電子書店
希望小売価格 800円+税(9/19から10/18の期間、キャンペーン希望小売価格400円で発売)
●あらすじ
小説家としてだけでなく、女優、映画監督、脚本家など、幅広いジャンルで活躍する唯野未歩子、初めての電子書籍オリジナル小説。RADWINPS「me me she」、奥田民生「手紙」、松田聖子「制服」、松任谷由実「青いエアメール」、THE BLUE HEARTS「ラブレター」、矢野顕子「ひとつだけ」、くるり「ピアノガール」。せつないヒットソングをモチーフに、ささやかな人生を生きる様々な人たちの「片思い」模様を繊細に綴る連作小説です。
「暴風域」
別れるとき、旬くんとあたしは毎回、嵐のように啼いた。「八回ふられても嫌えない」と彼は泣く。でも、あたしは知っている、これはあたしの片思いだということを。
「冬晴れ」
みつめるだけでいいの。そういったら、「ずっと見守っていてくれ」先生はいった。―—はかない片思いの記憶が、四十一歳でひとりのわたしの人生を、あたらしくしてくれる。
「五月闇」
親友は、自分の元妻と結婚しろと僕に言う。大学時代、東京で僕ら三人はともにすごした。確かに僕は彼女が好きだった。でも、彼女と結婚するのは、心底から嫌だ。
「花曇り」
卒業式。レースを縫い込んだ制服を脱ぐあたしは、明日から好きなものを着る。そして、亮くんは、もう二度と会えないひとになる。いまが、はじめての別れだ。
「老婦人の夏」
愛猫・ヒュッテを入院させた帰り、私は思い出している。交通事故で死んだつぐにいちゃま、二十五年を共に生きた不倫の恋人、そして、ヒュッテがやってきた夜のことを。
「窓霜」
妻が亡くなって三ヶ月。義妹が妻の愛犬ルルを返してきた。霜柱の断つ寒い朝、俺とルルはぎこちない散歩に行き、その道すがら、妻のはかない影をたぐり寄せる。
「青きを踏む」
毎年恒例の花見の午後。咲き乱れる桜の下、訪れるはずの友人たちを待つ夫をぼんやりと眺めながら、わたしは、夫にまだいえないでいる、授かった命のことを考える。
「ドッグデイズ」
姪の礼と、お風呂でパフェを食べながら、わたしは猛のことを考える。ふられて一年半も経つのに、軀しか知らないのに、世界でいちばん大好きな猛のことを―—。
●著者略歴
唯野未歩子(ただのみあこ)
1973年東京都生まれ。女優、映画監督、脚本家、小説家。2006年、脚本、原作、監督を務めた映画「三年身籠る」が高崎映画祭若手監督グランプリ受賞。著書に『正直な娘』『走る家』『女ともだち』『きみと澄むこと』『ほんとうに誰もセックスしなかった夜』『はじめてだらけの夏休み』など。
●関連リンク
・作品キャンペーン情報や著者メッセージ動画を「幻冬舎plus」で公開
http://www.gentosha.jp/articles/-/2599
●本件に関するお問い合わせ先
株式会社幻冬舎 編集・出版本部 コンテンツビジネス室 担当 設楽
E-mail: keieikikaku@gentosha.co.jp
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