埼玉県立川越初雁高等学校とスタジアムで、高校生の就職活動/指導のDX化実証を完了。60%を超える生徒からのデジタル化推進支持を確認

23年度卒業生からは、高校生向け求人票管理システム「Handy進路指導室」の本格運用も開始し、取り組みを加速

株式会社スタジアム

高校生向け求人票管理システム「Handy進路指導室」を提供する株式会社スタジアム(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO 太田 靖宏、以下「スタジアム」)は、埼玉県立川越初雁高等学校(所在地:埼玉県川越市、校長 飯田 敦)と共同で、高校生向けの就職活動/指導のDX(デジタルトランスフォーメーション)化実証を行い、デジタル化された就職活動の生徒の満足度が、従来の紙ベースによる就職活動と比べて、高いことを確認しました。
 
スタジアムは、今回の実証結果を元に、ウェブベースでの就職活動/指導に特化した求人票管理システム「Handy進路指導室」の開発を進め、2021年12月にサービスをリリースいたしました。川越初雁高等学校では、23年度卒の就職希望者に対して「Handy進路指導室」による就職活動/指導を開始いたします。両者は、デジタルネイティブな生徒の目線に立った、より近代的な進路指導を実現することで、生徒のキャリア選択の自己決定をサポートしていきます。
[就職指導のDX化実証の背景]
日本では、毎年およそ15万人の高校生が卒業後に就職しています。高校生が就職する場合、通学先の学校の先生を介して、就職先を紹介されることが一般的となっています。就職活動による学業への影響を最小限にとどめるため、企業側の求人方法は就職協定で定められており、企業が生徒にアピールする機会は限られています。

そのため、学校には、高校生の採用を希望する求人企業から、印刷された「紙」の求人票が郵送やFAXで送り届けられます。学校は、生徒の要望に合致すると思われる求人票を選び出し生徒に開示します。そして、高校生は、学校に届いたこれらの求人票から、自分の関心や条件に合致する企業を見つけ出し、応募しています。

川越初雁高校には、例年、約2,000件の紙の求人票が届きます。これらの求人票は生徒の進路を決める上での貴重な学校の資産となるため、進路指導教員は毎年就活が解禁される7月になると、一斉に「手作業」によって、全件のエクセルへの転記と求人票ファイルの仕分けや製本に着手してきました。しかしながら、求人票の受取件数の増加とともに、生徒自身による紙の求人票の検索は難易度が高まってきたこと、担当する教員の作業負担も増してきたことから、業務の見直しは大きな課題となってきました。

〇高校生の就職活動の流れと現場課題

高校生の就職活動の流れと現場課題高校生の就職活動の流れと現場課題

そのため、オンライン面接システム「インタビューメーカー」の開発実績のあるスタジアム社と協力し、単なるシステム化の枠組みを超えて、就職指導業務全体のDX化に着手することになりました。

[実証の進め方]
2021年7月の就活解禁に合わせて、川越初雁高校に届く紙の求人票を順次PDF化し、PDFデータをGoogle Classroomに配置しました。同時に、PDFデータをOCR技術により解析することで、求人票の一覧表の作成も行っています。この求人票の一覧データと、PDFの求人票データをリンクすることで、簡易的な求人検索サービスをウェブ上に設置し、就職希望の生徒へ利用していただきました。従来からの紙の求人票ファイルも用意することで、両者の使い勝手について比較を可能にしました。就活実施後の2022年1月に利用した生徒57名からアンケートを回収し、定量的に比較を行いました。

[実証の結果]
1)利用した生徒からの満足度
  • 全体評価でみると、60%の生徒がデジタル化された就活を支持すると回答
    紙ベースの求人票による就活支持は7%と限定的
  • デジタル化された就活のメリットとして、「検索のしやすさ(76%)」「情報アクセスのしやすさ(75%)」「情報共有のしやすさ(70%)」を上げる生徒が多数

紙による就職活動と、デジタル化された就職活動による満足度の違い(N=57名)紙による就職活動と、デジタル化された就職活動による満足度の違い(N=57名)

2)就職指導教員の作業負担軽減
  • 前年実績に比べて90%の作業時間軽減を達成できた
※求人票の受取、転記、製本などの作業時間(単位:h)

就職指導教員の作業負担軽減結果就職指導教員の作業負担軽減結果

[実証結果を踏まえた23年度以降の取り組み]
就職活動のデジタル化に対するポジティブな反応を確認できたので、23年度から更に取り組みを進化させていきます。スタジアムでは、今回の実証結果を元に、ウェブベースでの就職指導/就職活動に特化した求人票管理システム「Handy進路指導室」の開発を完了しました。特に、生徒から好評だった「検索のしやすさ(76%)」「情報アクセスのしやすさ(75%)」「情報共有のしやすさ(70%)」に加えて、簡易版では評価が低くなった「比較検討のしやすさ(49%)」「情報の見やすさ(45%)」を大幅に改善しています。これらの改修を行った正式版を2021年12月にリリースいたしました。

実証結果を踏まえた、「Handy進路指導室」のサービス改善ポイント
1)比較検討のしやすさ
  • 多種多様な条件による、絞り込み・並び替え
  • 生徒による「お気に入り登録」
  • 先生による「おすすめ」紹介
  • マップ上への求人票の表示 など
2)情報の見やすさ
  • PC/スマホ/タブレットどれからでもアクセス可能なUIデザイン
  • 求人票項目のうち、生徒が重視する項目に絞って情報を表示 など

Handy進路指導室の求人票閲覧画面Handy進路指導室の求人票閲覧画面

実証結果を踏まえた、川越初雁高校の23年度就職指導の取り組み方針
川越初雁高校では、すでに23年度からの「Handy進路指導室」の導入を決定しております。23年度は、本格的な運用を進めることで、生徒の主体的な就職活動、自己決定をサポートしていきます。 
  • ​時間、場所にとらわれない就職活動の実現
    • 求人票や企業データを生徒所有の端末から閲覧、検索できる機会を提供
  • 保護者にも開かれた就職活動の実現
    • Handy進路指導室で、学外(自宅)でも保護者が生徒と一緒に求人票閲覧が出来る機会を提供
  • デジタル化された就職指導の探究
    • 就職指導の着手タイミングの早期化や、アクセスデータ解析による就活の進捗把握
    • すでに整備されているGoogleアカウントを利用し、生徒のアカウント管理を簡素化
両者は、22年度の取り組みで得た知見を、広く多くの学校へ共有することで、高校生向けの就職指導の改善の一助となるように引き続き協力を行っていきます。

◆「Handy進路指導室」概要
Handy進路指導室は、高校生向け求人票管理システムです。紙の求人票をデジタルファイリングすることで、手作業による先生の仕分け作業の手間を軽減し、同時に、生徒はいつも使っているスマートフォンから、Web上で自由に求人票を探し出せるようになります。導入にかかる費用や、月額の利用料は一切発生しません(※学校、生徒の利用の場合)。

Handy進路指導室の概要Handy進路指導室の概要

[提供機能一例]
・先生向け:求人票のデジタルファイリング機能(読込、転記、入力、一覧作成、検索)など
・生徒向け:求人票のスマートフォン/PC閲覧、検索機能など
※URL:https://handy.school/

◆スタジアム会社概要
スタジアムは、新規開拓営業やルート営業など、大手クライアントを中心に多数の実績を誇る「セールスアウトソーシング」と、求職者と企業との面接をオンラインで実行支援するWeb面接・録画面接システム「インタビューメーカー」を提供しています。 「インタビューメーカー」は、国内導入社数2,700社を突破し、2020年度2月に実施した日本マーケティングリサーチ機構による調査において、Web面接ツールの5部門で顧客満足度No.1を獲得しています。

社名     :株式会社スタジアム
代表者    :代表取締役 兼 CEO 太田 靖宏
所在地    :東京都港区赤坂3-4-3 赤坂マカベビル6F
設立     :2012年8月
HP        :https://stadium.co.jp/

◆川越初雁高校概要
学校名 :埼玉県立川越初雁高等学校
校長    :飯田 敦
所在地    :埼玉県川越市大字砂新田2564
設立     :1983年
HP        :https://kawagoehatsukari-h.spec.ed.jp/

■お問い合わせ
Handy進路指導室に関するお問い合わせ
https://handy.school/contact
Tel:050-1746-7539

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会社概要

株式会社スタジアム

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URL
https://stadium.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂3-4-3 赤坂マカベビル6F
電話番号
050-1746-1810
代表者名
石野 悟史
上場
未上場
資本金
19億4632万円
設立
2012年08月