CAC、音声感情解析AI「Empath」を活用した3Dゲームの表情生成支援サービス「DeepEmo」を提供開始
~ 表情アニメーターの工数の95%削減に寄与した技術をベースに ~
■本サービス提供の背景
現在、ハイエンドゲーム制作における3Dキャラクターの表情アニメーションは、アニメーターが1つのキャラクターごとに手作業で表情を作成するのが一般的です。そのため、ゲーム内に登場するキャラクターや台詞が多くなるほど、アニメーターの工数が増加し、コストが高くなる傾向があります。
DeepEmoは3Dキャラクターの感情を台詞音声から解析する技術で、株式会社スクウェア・エニックスが2023年1月24日に発売した『FORSPOKEN(フォースポークン)』の開発に利用されました。事前収録された台詞音声から感情値を時系列データで出力し、3Dアニメーションソフトに読み込ませてキャラクターの表情の自動生成を行った結果、約95%の制作時間を削減することができました。
本サービスは、この『FORSPOKEN』開発時の技術とノウハウをもとに感情解析のモデル生成方法を再検討して、一般の3Dゲーム開発にもDeepEmoによる感情解析の結果を利用できるようサービス化したものです。
■本サービスの概要
DeepEmoは、音声感情解析AI「Empath」をもとに0.32秒ごとに変化する感情値を生成し、ディープラーニングを用いて、平常、怒り、恐怖、嫌悪、喜び、悲嘆、信頼、興味、驚きの9つの感情を推定します。
本サービスは、お客様からCACに台詞音声データを送っていただき、CAC側でDeepEmoによる解析を実行し、表情生成に活用できる感情値をCSVファイルでお客様に納品します。納期は、音声データがCACに届いてから2~4営業日です。
■本サービスの価格
本サービスの価格は下記のとおりです(税別表記)。
初期費用: 800,000円(モデルのチューニングを含む)
基本利用料: 50,000円(500ファイルまで解析可能)
従量課金: 100円/1ファイル
■本サービスの展望
今後本サービスでは、ハイエンド3DCGアニメーションソフトと連携するインタフェースを実装し、ユーザーがキャラクターデータと音声データを入力すると感情値を自動で作成して、結果をダウンロードできるクラウドサービス化することを構想しています。
また、DeepEmoの技術を活用して、リアルタイムでキャラクターの感情値を出力できるエンジンの開発を進めており、メタバースのアバターやバーチャルYouTuber(VTuber)のキャラクターといった領域での活用を見込んでいます。
■音声感情解析AI「Empath」について
CACの「Empath」は、音声から人の感情を判定する音声感情解析AIです。これまでに世界50ヵ国、4,300社以上で活用されており、エンターテインメント分野のほか、コールセンターにおけるオペレータ・ケアや応答品質向上などにも利用されています。詳細は以下のURLをご覧ください。
Empath技術紹介Webページ:https://webempath.net/lp-jpn/
<株式会社シーエーシー(CAC)概要>
所在地:東京都中央区日本橋箱崎町24番1号
代表者:代表取締役社長 西森良太
資本金:4億円(東証プライム上場 株式会社CAC Holdingsの100%子会社)
事業内容:システム構築サービス、システム運用管理サービス、業務受託サービス
コーポレートサイト:https://www.cac.co.jp/
[商標等について]
・本資料に記載されている社名、製品名等は各社の商標または登録商標です。
*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
株式会社シーエーシー
新規事業開発本部 Empath事業担当
E-mail:empath_info@cac.co.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像