話題の「メタバース」とゲーマーの親和性は?!「メタバース」というワードを聞いたことがあるゲーマーは4.6%
認知者の20.7%はメタバースを体験済み
「メタバース」というワードを聞いたことがあるでしょうか。一般的には「インターネット上に存在する仮想空間」という意味で使われており、話題性の高いワードとなっています。
ゲーマーはオンラインゲームなどを通じて仮想空間での交流を経験している人も多いのです。そこで、ゲーマーが「メタバース」についてどれだけ認知しているのかを調べてみました。
ゲーマーはオンラインゲームなどを通じて仮想空間での交流を経験している人も多いのです。そこで、ゲーマーが「メタバース」についてどれだけ認知しているのかを調べてみました。
株式会社ゲームエイジ総研(代表取締役社長:光井誠一)は、国内唯一の「ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ&コンサルティングファーム」として様々な分析を行って参りました。昨今、世界中で話題となっているVRやeスポーツといった、いわゆるゲームの枠にとどまらない新たな“エンタテイメント”の隆盛により、旧来のゲーム市場は過渡期を迎えています。そのため、改めて現在の“ゲーマーとは?”をテーマに、ゲーマーのライフスタイルを掘り下げる分析を、継続して実施していきます。
「メタバース」というワードを聞いたことがあるでしょうか。一般的には「インターネット上に存在する仮想空間」という意味で使われており、話題性の高いワードとなっています。
ゲーマーはオンラインゲームなどを通じて仮想空間での交流を経験している人も多いのです。そこで、ゲーマーが「メタバース」についてどれだけ認知しているのかを調べてみました。
「メタバース」というワードは、メタ(meta:超)とユニバース(universe:宇宙)から作られた合成語です。ニール・スティーブンソン氏のSF小説『スノウ・クラッシュ』の作中で登場するインターネット上の仮想世界を指す言葉として生まれました。
具体的なサービスを挙げると、多くのユーザーを集めているのが『VRChat』という海外発のメタバースです。ソーシャルVRとも呼ばれ、バーチャルリアリティ(VR)空間で、物理的な位置・場所などの壁を越え、各々が自分の好きなアバター(分身)を身にまとい、交流できるものになっています。国内では、バーチャルSNS『cluster (クラスター)』などが代表的なものとしてあげられます。
また、2022年にはANAが仮想空間で旅行や買い物を楽しめるアプリのサービス開始を予定しており、スタートアップ企業が多額の出資を受けるなど、注目度が非常に高い分野になっています。
一方で、ミュージシャンの米津玄師が『FORTNITE』の中でバーチャルライブを行なったり、アイドルグループの乃木坂46が『荒野行動』の中で同様にバーチャルライブを行なった実績があり、それらを「メタバース」と呼ぶ例もあります。
また、ゲームを作ったり、他のユーザーが作ったゲームが遊べる『ROBLOX』のようなプラットフォームを「メタバース」と呼ぶ場合もあるなど、まだ言葉の概念やサービス領域が定まっていないのが現状と言えるでしょう。
■ メタバースという単語を認知しているゲーマーは全体の4.6%
殆どのゲーマーにとっては「メタバース」というワードはまだ馴染みがないものであるという現状が浮かび上がってきました。オンラインゲームなどを通じて仮想空間での交流経験が多いであろうゲーマーですが、まだ「メタバース」というワード自体は浸透していないのが現実のようです。
■ ワードを認知しているゲーマーの理解は33.6%、体験したことがあるのは20.7%
「メタバース」というワードを聞いたことがあると答えたゲーマーの中で、「メタバースを説明できる」と答えたゲーマーは33.6%、「なんらかのメタバースを体験したことがある」と答えたゲーマーは20.7%でした。【グラフ②③】
ゲーマー全体から見ると認知度は非常に低いですが、認知しているゲーマーの1/5は「メタバース」がどんなものかを説明でき、体験していることがわかりました。
最新技術に対する感度が高く、オンラインゲームなど仮想空間で他のプレーヤーと交流した経験も多く持っているゲーマーですから、認知が進めば「メタバース」との親和性はより高くなるのではないでしょうか。
「メタバース」というワードを聞いたことがあるでしょうか。一般的には「インターネット上に存在する仮想空間」という意味で使われており、話題性の高いワードとなっています。
ゲーマーはオンラインゲームなどを通じて仮想空間での交流を経験している人も多いのです。そこで、ゲーマーが「メタバース」についてどれだけ認知しているのかを調べてみました。
■ 「メタバース」とはSF小説から生まれたワード
「メタバース」というワードは、メタ(meta:超)とユニバース(universe:宇宙)から作られた合成語です。ニール・スティーブンソン氏のSF小説『スノウ・クラッシュ』の作中で登場するインターネット上の仮想世界を指す言葉として生まれました。
具体的なサービスを挙げると、多くのユーザーを集めているのが『VRChat』という海外発のメタバースです。ソーシャルVRとも呼ばれ、バーチャルリアリティ(VR)空間で、物理的な位置・場所などの壁を越え、各々が自分の好きなアバター(分身)を身にまとい、交流できるものになっています。国内では、バーチャルSNS『cluster (クラスター)』などが代表的なものとしてあげられます。
また、2022年にはANAが仮想空間で旅行や買い物を楽しめるアプリのサービス開始を予定しており、スタートアップ企業が多額の出資を受けるなど、注目度が非常に高い分野になっています。
一方で、ミュージシャンの米津玄師が『FORTNITE』の中でバーチャルライブを行なったり、アイドルグループの乃木坂46が『荒野行動』の中で同様にバーチャルライブを行なった実績があり、それらを「メタバース」と呼ぶ例もあります。
また、ゲームを作ったり、他のユーザーが作ったゲームが遊べる『ROBLOX』のようなプラットフォームを「メタバース」と呼ぶ場合もあるなど、まだ言葉の概念やサービス領域が定まっていないのが現状と言えるでしょう。
■ メタバースという単語を認知しているゲーマーは全体の4.6%
「メタバース」というワードを聞いたことがあると答えたゲーマーは全体の4.6%という結果でした。【グラフ①】
殆どのゲーマーにとっては「メタバース」というワードはまだ馴染みがないものであるという現状が浮かび上がってきました。オンラインゲームなどを通じて仮想空間での交流経験が多いであろうゲーマーですが、まだ「メタバース」というワード自体は浸透していないのが現実のようです。
■ ワードを認知しているゲーマーの理解は33.6%、体験したことがあるのは20.7%
「メタバース」というワードを聞いたことがあると答えたゲーマーの中で、「メタバースを説明できる」と答えたゲーマーは33.6%、「なんらかのメタバースを体験したことがある」と答えたゲーマーは20.7%でした。【グラフ②③】
ゲーマー全体から見ると認知度は非常に低いですが、認知しているゲーマーの1/5は「メタバース」がどんなものかを説明でき、体験していることがわかりました。
最新技術に対する感度が高く、オンラインゲームなど仮想空間で他のプレーヤーと交流した経験も多く持っているゲーマーですから、認知が進めば「メタバース」との親和性はより高くなるのではないでしょうか。
「メタバース」は、まだまだ生まれたばかりのサービスです。まだ一部の人しか知らない、触れてない、というのは間違いないでしょう。しかし、コロナ禍の影響で、リアルで誰かと交流したくてもできない、旅行に行きたくても行けない、買い物に行きたくても行けないなどの状況の中、バーチャル空間なら制限なく自由に楽しむことができます。また、冒頭で紹介したANAの例のように、様々な大企業が「メタバース」に参入しようとしています。そして、多くの人が「メタバース」を楽しむためのハイスペックPCやスマートフォンを持っています。そういった状況を踏まえると、今後「メタバース」関連のサービスが拡大するのは間違いないでしょう。
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