芥川賞作家・高山羽根子、渾身の傑作長編『暗闇にレンズ』が待望の文庫化!
芥川賞受賞作『首里の馬』に続く傑作長編が待望の文庫化!
「首里の馬」で第163回芥川賞を受賞した高山羽根子の初長編作品『暗闇にレンズ』が遂に文庫化されました。
高山羽根子は第1回創元SF短編賞の佳作に選出され、短編集『うどん キツネつきの』で書籍デビューののち、「太陽の側の島」で第2回林芙美子賞を受賞、SFから純文学まで幅広く活躍する書き手として注目を集めています。『暗闇にレンズ』は、「首里の馬」での芥川賞受賞後第一作にあたる作品です。
物語は高校生の「わたし」とその友人の「彼女」を軸とした〈現代〉パートと、映像や映画の歴史とそれに携わってきた女性たちの年代記が語られる〈過去〉パートで構成され、映画と映像にまつわる壮大な偽史と、時代に翻弄されつつもレンズをのぞき続けた五代にわたる“一族”の姿を描いた長編作品です。
当作は単行本刊行時に数々の新聞・雑誌などで取り上げられ、「最後のページでは熱いものがこみ上げる」「現代を生きる上で大切な、多くの知恵が見いだされる」「壮大な物語に圧倒される」など絶賛を博し、その反響の大きさから発売即重版が決定するなど話題を呼びました。
また書店員からも絶賛コメントが続々届き、文庫化が待望されていました。
文庫化を待ち望んでいた読者からは早くも歓喜の声が続々とSNSなどに上がっています。
今後も『暗闇にレンズ』と高山羽根子にぜひご注目ください!
■書誌情報
暗闇にレンズ
高山羽根子 著
レーベル:創元文芸文庫
ページ数:398ページ
ISBN:978-4-488-80308-7
Cコード:C0193
写真:濵本奏
装幀:アルビレオ
内容紹介:
私たちが生きるこの世界では、映像技術はその誕生以来、兵器として戦争や弾圧に使われてきた。時代に翻弄され、映像の恐るべき力を知りながら、“一族”の女性たちはそれでも映像制作を生業とし続けた。そして今も、無数の監視カメラに取り囲まれたこの街で、親友と私は携帯端末をかざし、小さなレンズの中に世界を映し出している──撮ることの本質に鋭く迫る、芥川賞作家の傑作長編。解説=倉本さおり
■著者プロフィール
高山羽根子
(タカヤマハネコ )
1975年富山県生まれ。多摩美術大学卒。2010年、第1回創元SF短編賞に投じた「うどん キツネつきの」が佳作に入選し、同作を表題作とした短編集で書籍デビュー。2016年には「太陽の側の島」で林芙美子文学賞大賞を受賞し、主流文芸の世界へ活躍の場を広げる。2020年に「首里の馬」で第163回芥川賞を受賞。近作に『旅書簡集 ゆきあってしあさって』(酉島伝法・倉田タカシとの共著)や、長編『パレードのシステム』がある。
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