日系物流企業で初、AIプラットフォーム「Glean」を導入
「AI is Everywhere」の実現に向けた基盤づくり、700名超のAI人材育成、75本のAIエージェント創出へ
鴻池運輸株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長執行役員 鴻池 忠彦、以下 鴻池運輸)は、Glean Technologies, Inc.(本社:米カリフォルニア州、CEO Arvind Jain、以下 Glean社)が提供する企業向け生成AIプラットフォーム「Glean」を、日系物流企業で初めて※1導入しました。
本件は、昨年発表したKONOIKEグループ「生成AI活用プロジェクト」※2における、「全社AI基盤の構築」と「AI人材育成」に基づく取り組みです。
※1 2026年5月18日時点、Glean社調べ
※2 関連報道発表(2025年11月26日)
https://www.konoike.net/news/news_file/file/20251126__news.pdf
■「生成AI活用プロジェクト」発足の背景・目的
昨今、業界を問わず、少子高齢化・人材不足の深刻化による生産性向上とウェルビーイングの両立が急務となっています。鴻池運輸ではこうした課題に対応するため、2023年より生成AI活用を推進し、2024年12月にはICT推進本部内で「生成AI活用プロジェクト」を発足、統一された全社AI基盤の構築に取り組んできました。
一方で、部門や個人ごとに異なる生成AIツールを利用する「シャドーAI」が生じるなど、セキュリティやガバナンスの観点から全社共通のAI基盤への移行が喫緊の課題となっていました。また、複数のSaaS※3に社内ナレッジが分散し、資料検索や会議準備に時間を要し、意思決定のスピードにも影響が出ていました。
※3 インターネット経由で提供され、インストール不要で使えるソフトウェア(例:Microsoft 365、ServiceNowなど)
鴻池運輸では、まず自社クラウド上に内製の生成AI基盤を構築しました。しかし、応答速度や回答品質、長期的な運用・改善コストの観点から、グローバルで継続的に機能強化が行われる外部AIプラットフォームの採用を検討した結果、連携できるアプリケーションの多さ、主要SaaSとの横断検索・自動化性能、直感的なUI、高いセキュリティとガバナンス等の利点から、「Glean」を全社標準のAI基盤として採用しました。
■活用状況と現状の成果
「Glean」の本格導入に先立ち、鴻池運輸は2025年11月からICT推進本部およびPoC部門の約100名を対象に先行利用を開始しました。現在は約1,200ライセンスで本格稼働中で、Box、Microsoft Outlook、ServiceNow など社内の主要SaaSを横断した検索やレポート作成、チャット回答に加え、自然言語によるAIエージェント開発に活用しています。
また、プロジェクトの初期フェーズで確立したAI研修やAIアンバサダー制度を通じて、現場主導でユースケースの発掘と展開を進める体制を構築。研修参加者は累計で約600名に拡大し、定型資料作成の自動化やコーポレート部門向けFAQチャットボットなど、複数のユースケース開発も進んでいます。
■今後の展開
ICT推進本部は「AI is Everywhere」をスローガンに、「Glean」を中核とした全社AI基盤のもと、2026年度内に以下の達成を目指しています。
・「Glean」の月間利用ユーザー数(MAU)を約600名規模まで拡大
・日常的に「Glean」を活用する「AIプラクティショナー」を約600名育成
・各部門でAI活用をリードする「AIアンバサダー」を約100名育成
・現場の業務プロセスに組み込まれた実用的なAIエージェントを75本稼働
これらの目標達成に向けた活動を通じて、「AIを前提とした業務プロセス」への転換を段階的に進め、労働力不足の解消と生産性向上、従業員のウェルビーイング向上の両立を実現していきます。
KONOIKEグループでは、2030年ビジョンで「技術で、人が、高みを目指す」を掲げ、最新技術と現場で培われてきた職⼈の技術を掛け合わせ、「現場のあり方」を進化させることを目指しています。当プロジェクトを通じて、企業競争力の強化と、従業員の生産性とウェルビーイングの向上に、引き続き取り組んでまいります。
■鴻池運輸 執行役員 ICT推進本部本部長 佐藤 雅哉 コメント
2026年度、KONOIKEグループのAI戦略は「活用」から「定着と変革」のフェーズへと移行します。「Glean」はその強力なエンジンであり、AIアンバサダーや実務者を合わせ計700名超のAI人材育成、そして75本のAIエージェント開発という具体的なマイルストーンを達成してまいります。
「Glean」には、これらAI人材の活動を支えるダッシュボード機能の強化や、日本語特有の商習慣・表現への高度なローカライゼーションを期待しています。私たちは単なる導入企業にとどまらず、日本市場における「Glean」コミュニティの発展に寄与するパートナーとして、現場発のユースケースを共に創出していきたいと考えています。セキュリティと利便性を高次元で両立する「Glean」とともに、AI活用レベルを底上げしていきます。
■Glean社 営業担当副社長 Brad Scott コメント
鴻池運輸様との提携は、当社にとってきわめて重要なマイルストーンとなります。日本国内で確固たる信頼を築かれている同社に弊社ソリューションが採用されたことは、戦略的に大きな意義を持ちます。これは、日本を代表するリーダー企業が、業務全般を網羅し、かつセキュアで実用性に優れたAIを真に求めていることを象徴する好例と言えるでしょう。
日本はGlean社にとって最優先の成長市場であり、私たちは継続的な投資を惜しみません。現在、国内チームの拡充やリーダーシップ体制の構築、さらには日本のお客さまやパートナー企業様へのサポート体制の強化を進めております。
■「Glean」について(https://www.glean.com/jp/)
「Glean」は、AIを活用してすべての人がよりスマートに働くことを可能にする企業向けの「Work AI」プラットフォームです。「Glean Assistant」は、社内に分散しているデータをつなぎ、内容や関係性を理解する「Enterprise Graph(エンタープライズ・グラフ)」を通じて、従業員が必要な情報を検索・確認できるAIアシスタントを提供します。「Glean Agents」は、自然言語で指示することで、業務に合わせたAIエージェントを作成・活用・管理できる機能です。
「Glean」のAIエージェントは、同社の検索技術とAIエージェント機能を基盤に、組織全体の業務自動化を支援します。既存システムのアクセス権限を踏まえて利用でき、回答の根拠となる情報の確認、ガバナンス、セキュリティにも配慮されています。また、100以上の外部サービスとの連携、用途に応じたLLMの選択、カスタマイズ用APIなどを備えており、複雑なAI活用環境を単一の横断的なプラットフォーム上で、迅速かつスケーラブルに導入できます。
