テムザック、愛知県の研究開発事業に採択され乾田・湛水の両方で使える除草ロボットの開発を開始
有機農業推進に向けた新プロジェクト
株式会社テムザック(本店:京都市上京区、代表取締役社長:川久保 勇次、以下「テムザック」)は、愛知県が公募した「水田有機農業省力化推進事業」に採択され、「広範に適応可能な自律機構を含む雑草防除技術」の開発に着手いたしました。
水稲栽培で有機農業に取り組むには、通常栽培に比べ除草作業に多くの労力・コストがかかることが課題となっています。この課題を克服するためには、無農薬の省力除草技術の開発が重要な一歩となります。そこで愛知県は、県内で広く普及している省力稲作技術「不耕起V溝直播栽培」(以下、「V直栽培」)における、雑草防除技術の開発を企業と共同で進めています。無農薬での除草技術が確立されれば、効率的に有機農業を推進できると期待されています。
テムザックは、このプロジェクトを通じて、農業の未来を切り開く革新的な技術を開発し、持続可能な農業の実現に貢献するために、取り組みを進めてまいります。
※1 ※2 出典:愛知県 『不耕起V溝直播栽培の手引き』より引用
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/515136.pdf
<POINT>
✔ 稲を傷けることなく除草が可能
✔ 運搬性を損なわない程度のサイズとすることで効率化を図る
✔ 自動走行により大幅な省力化が可能
■事業概要
・事業名:
水田有機農業省力化推進のための雑草防除技術の開発業務
(水稲不耕起V溝直播栽培におけるスマート有機農業技術)
・課題名:
広範に適応可能な自律機構を含む雑草防除技術
・内容:
乾田・湛水の両期間に適用
・技術開発の概要:
自律走行する台車と、クローラ部前面及び本体下部に設置する除草機構で構成される機体による、乾田期・湛水期の両方で適応可能な除草技術の開発(初年度はリモコン)
■背景(事業の目的)
持続可能な農業の実現に向けて、化学肥料は農薬の使用による環境負荷の軽減に考慮した技術が求められています。国は「みどりの食料システム戦略」において2050年までに耕地面積に占める有機農業の取組面積を25%拡大する目標を掲げ、愛知県も「愛知県有機農業推進計画」で2030年に900haとする目標に取組を進めています。
有機農業の取組面積を拡大するためには、愛知県耕作面積の50%以上を占める水田における取組推進が効果的です。一方、水稲栽培で有機農業に取り組むには、通常栽培に比べ除草作業に多くの労力・コストがかかることが課題となっています。特に、愛知県の水稲栽培では、省力的なV直栽培が広く行われており、V直栽培における無農薬・大規模・省力除草技術が開発・確立できれば、省力で大規模に有機農業に取り組むことが可能となり、大きな波及効果が期待できます。
■今後の展望
■【参考】ロボット技術で省力化を追求「WORKROID農業」について
農業ロボット「雷鳥シリーズ」を続々と開発
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株式会社テムザック
人とロボットの共存社会を目指すサービスロボットメーカーです。医療、建築、パーソナルモビリティ、災害レスキューなど重労働や人手が足りない現場で、人に代わって活躍する多様な実用ロボット”WORKROID(ワークロイド)” を開発しつづけています。
代表取締役社長:川久保 勇次(かわくぼ ゆうじ)
本店所在地 :〒602-8482 京都市上京区浄福寺通上立売上る大黒町689番地1
事業内容 :ワークロイドの研究開発・製造・販売
会社の歴史動画:https://youtu.be/A3Lq9TkqVI4
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