FromプラネットVol.137<除菌に関する意識調査>
国内1,300社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第137号として、除菌に関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータもご提供できますのでお気軽にお問い合わせください。
- 会社役員・経営者の自宅では、6割超が家の中を“除菌している”
はじめに、ふだん自宅で、家の中の場所や物を除菌しているかどうかを聞きました(表1)。すると、自分以外の家族が行っているケースも含め、「している」が約半数を占めました。男女別では女性で高く、5割を超えています。同居家族構成別では、「子どもがいる世帯」で高く、「1人暮らし世帯」では低くなりました。
家の中を除菌・消毒するようになった理由・きっかけを聞くと(表2)、「新型コロナウイルス対策のため」が圧倒的1位。次いで、「食中毒対策のため」、「カビ対策のため」でした。季節的に食中毒やカビも気になるけれど、やはり新型コロナウイルスの流行が除菌の意識を高めたことは間違いないようです。
また表1に戻って注目したいのが、職業別結果。家の中を除菌している割合が最も高いのは「会社役員・経営者」で、「している」が6割を超えました。職業柄、家の中に対しても“危機管理”への意識が高いのでしょうか? これに対し、「している」が最も低いのが、意外にも「公務員」。今はまさにコロナ禍のために業務が多忙で、自宅の除菌まで意識している余裕がないのかもしれません。
- 20代女性がトイレよりも除菌しているモノとは…やっぱりアレだった
一方、実際に[除菌・消毒をしている場所や物](表4)では、表3では7位だった「ふきん」が3位に、22位だった「食卓テーブル」が7位にランクアップ。反対に、表3では3位だった「玄関のドアノブ」、5位だった「トイレのドアノブ」が、それぞれ11位と9位にダウン。[菌やウイルスが気になる]項目とは必ずしも傾向が一致していません。食事や調理など、口に入るものには特に神経をつかうのはもちろん、新型コロナウイルスの流行以前から、日常的に除菌の習慣があったとも考えられます。除菌できる洗剤が普及しているなど、実践しやすいツールがあるかどうかも影響していそうです。
性年代別では、全体として年代が高いほど、実際に[除菌・消毒をしている]割合が高くなっていました。ただし、「スマートフォン・携帯電話」だけは、[気になる]も[除菌・消毒をしている]も、若年層ほど高くなっていました。特に女性の20代では、[気になる]のも、[除菌・消毒をしている]のも「スマートフォン・携帯電話」が1位。トイレより、スマホに付着したウイルスや菌が気なるというわけです。それだけ常にスマホを手にしているのですね。
- キッチンやトイレ…自宅での除菌頻度はどれぐらい?
とはいえ、いずれのスポットでも“週1回程度以上”が8割〜9割。ここでは除菌の詳しい方法や内容はわかりませんが、新型コロナウイルス対策のため、大半の人が週1回は、何らかの除菌・消毒をしていることがわかります。
- 家の中でも“除菌は必要”と思う人が7割以上
しかし、結果は“除菌は必要”と答えた人が7割超で、“不必要”と答えた人のほぼ3倍。「家の中の除菌・消毒はやりすぎだと思う」と答えた人は、少数派でした。あらためて、日本人の衛生意識の高さを物語っていますね。
性年代別では、30代で“必要”計が最も高く、男性で8割近く、女性では8割を超えました。重症化リスクが高いと言われる高齢層よりも、若年層のほうが除菌を“必要”と答えているのは意外ですね。30代は小さい子どもを持つ人が多い世代であること、また現役世代のほうが活動範囲が広く、外出や他人と接する機会が多いため、感染リスクを感じやすいからかもしれません。
- “ペットの手足に除菌ジェル“ “小銭は水洗い”…わが家の除菌・消毒ルール
【わが家のルーティン、マイルール】 ● ドアノブ、スイッチ、リモコンなど、家族が共有で触れる場所はこまめに除菌(主に除菌シート)するようになった。洋服、タオルは洗濯。靴底からの感染を防ぐため、玄関の床も除菌シートで掃除する。(女性・50代) ● 服は帰宅後すぐ着替える、かばんも除菌スプレーをするか、触ったらすぐ手洗いをするようになった。郵便物もできるだけ数日たってから見たり、手袋をして開けたりもしている。(女性・30代) ● 帰宅後は、手洗いをし、部屋のスイッチや玄関ドアの取手、スマートフォン、鍵、さいふなどはウェットシートでふく。買ってきたものはできるだけ表面を水でサッと洗う。着ていた服ですぐに洗えないものは、風通しのいい場所につるしておく。浴室で足を洗う。うがい、顔を洗う。髪の毛をウェットシートでふく。(女性・40代) 【念には念を…ペットも、小銭も!】 ● 買い物や外出後は、即座に着用していた服を全部洗濯。買い物した品、食品・パン類のビニール、カップめんのビニールなどは開封前に水ですすぐ。お金や小銭は必ず水洗いし、乾かしてからさいふに入れる。(女性・60代) ● 帰宅時のうがい、手洗いは当然。着ていた物の除菌。除菌スプレーで気がついたところをマメに除菌。まな板、洗いおけは塩素剤による殺菌。ペットトイレは毎日洗浄。排水口及びトイレは塩素剤で殺菌。(男性・60代) ● 犬の散歩後は犬の手足に除菌ジェルを塗るようになった。(女性・30代) 【どこまでやればいい?】 ● できるところの除菌はしているが、それが正解なのか、ちゃんとできているかわからない。外から帰ってドアノブにウイルス、手洗いするまでに鍵や上着までウイルス…と思うと、そこまではできてないかも。マスクをはずすときも、ウイルスに触ったと思ってしまう。(女性・40代) ● 孫の誕生後、常に手洗いや台所の消毒などに気をつけている。コロナ流行以降はそれに加えて、ドアノブやリビングまわりの除菌も習慣になった。ただどこまでやればいいのか、正直キリがなく不安がある。(女性・50代) 【過敏にならずに…】 ● コロナ対策として特に始めた除菌や消毒はない。子どもが生まれてから始めた除菌や消毒を変わらずにやっている感じです。過敏になりすぎず、基本的なことをきちんとやっていれば問題ないと思っています。(女性・30代) ● 何でもかんでも、抗菌と言いすぎる。結果、必要な菌までいなくなり、逆に抵抗力がなくなって、逆効果だと思う。本当に必要な場所と、実際は必要ない場所をもっと正確に報道などで伝えるべきだと思う。(女性・40代) |
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「除菌」に関する意識調査を実施。
期間:2020年6月16日~18日、インターネットで4,000人から回答を得ています。株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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