リアルテックファンド、独自の人工筋肉を用いた複雑配管を検査できるミミズ型ロボットを開発するソラリスへの出資を実施
日本をはじめとする先進国では第二次大戦後に構築された工場・プラント等のインフラの老朽化が進み、高圧ガス事業所では事故件数が約2倍に上昇しそのメンテナンスと事故の抑制は大きな社会課題です。
中でも工場で利用される配管は高所や地中にも埋設される場合も多く配管を分解することはコストやインフラを停止する期間が長期化することから困難であり、また内部の検査は90度の曲がり(いわゆるエルボ管)が存在しないシンプルな配管等に限られており、検査がされない多くの配管が存在し事故の原因となっています。
中でも工場で利用される配管は高所や地中にも埋設される場合も多く配管を分解することはコストやインフラを停止する期間が長期化することから困難であり、また内部の検査は90度の曲がり(いわゆるエルボ管)が存在しないシンプルな配管等に限られており、検査がされない多くの配管が存在し事故の原因となっています。
食品やエネルギー、ガスなどの生活に必須なインフラを次世代にまで安定的に提供し続けるべく、リアルテックホールディングス株式会社(所在地:東京都墨田区、代表:丸幸弘、永田 暁彦)が運営するリアルテックファンド*は、独自のミミズ型ロボットにより配管検査を実現し、工場の安全と安定した生活インフラを提供するベンチャーである株式会社ソラリス(本社:東京都文京区、代表取締役社長:梅田清、以下「ソラリス」)へ投資を実施したことをお知らせ致します。ソラリスは今回の調達資金をもとに、配管検査を行うミミズ型ロボットの量産開発及び量産と販売を強化して参ります。
■資金調達の目的と使途
ソラリスは今回の調達資金を活用し、複雑な細管を可視化、点検するミミズ型ロボットを今夏に製品リリースし、インフラ・工場・プラント・ビル配管などの現場でこれまで見ることができなかった配管内を点検・清掃し、お客様の課題解消につなげます。
また、中期的な目標である、防爆性に優れ固液混相流体の混錬・搬送を行うぜん動運動ポンプロボットの製品化もあわせて促進し、化学品・食品製造現場や土木・建設現場の省人化など、多くの業界から期待を集めているソフトロボットの実用化を目指します。
■担当者コメント
トンネルの崩落、ガス管からの漏洩による爆発事故等老朽化したインフラによる事故は年々増加し限界が迫っており、インフラの維持、次世代インフラの構築は次世代のためにいま解決しなければいけない大きな課題です。ソラリスは独自の人工筋肉を活用し、オンリーワンのロボットを開発し、この課題に取り組みます。また人工筋肉を活用した他の事業展開を構想しており、新たな事業にもぜひご期待ください。
(リアルテックホールディングス株式会社 グロースマネージャー 木下太郎)
*正式名称:「リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合(通称:「グローカルディープテックファンド」)
■株式会社ソラリスについて
- 設立年月:2017年9月
- 所在地:東京都文京区小石川二丁目23-12 エスティビル小石川7F
- 代表者:梅田清
- 資本金:2.5億円
- 事業内容:空気圧人工筋肉を使ったソフトロボティクスの製品化・製造・販売
- 公式サイト:https://solaris-inc.com/
- 出資時期:2022年5月
■リアルテックファンドについて
地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジーを有するスタートアップ(リアルテックベンチャー)への投資育成を行うベンチャーキャピタルファンドです。国内外の政府・企業・自治体と密に連携し、技術の社会実装を最速・最大化させるためにフルハンズオンで支援を行っています。これまで200億円以上を運用し、国内外のスタートアップ70社以上に投資しています。 2021年には、ディープテック領域に投資するファンドとしては日本で初めてのインパクト投資ファンドを設立しました。
■リアルテックホールディングスについて
地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジー(リアルテック)の社会実装を目指して創設された、株式会社ユーグレナと株式会社リバネスの合弁企業です。研究開発型スタートアップとして幾多の困難を乗り越えてきたユーグレナと、研究から技術の社会実装への包括的な支援を行うリバネスの知見を活かし、投資育成などの事業を行っています。
HP: https://www.realtech.holdings
<お問い合わせ先>
リアルテックホールディングス株式会社
広報担当:成田
https://www.realtech.holdings/contact
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