既存スライド資料の「見た目」だけをAIが刷新する新サービス「SlideRenewal」をオープンソースで公開

構成・内容はそのままに、デザインだけを美しくリニューアル。100ページ超の大容量資料にも対応

コーレ

2025年11月25日 11時03分

AIコネクティブカンパニーのコーレ株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役：奥脇真人）は、既存のスライド資料のデザインをAIで刷新するサービス「SlideRenewal」を、MITライセンスのオープンソースソフトウェアとして2025年11月25日に公開しました。本サービスは、高度な画像認識と生成能力を持つ最新AIモデル「Nano Banana Pro」を搭載しており、ビジネス、クリエイティブ、アカデミックなど、あらゆるシーンに合わせた幅広い資料デザインが可能です。

● SlideRenewalが解決すること

ビジネスの現場では、内容は優れているものの見た目が古くなった資料や、デザインの統一感に欠ける資料が数多く存在します。しかし、数十ページにおよぶ資料を一からデザインし直すには膨大な時間とコストがかかります。SlideRenewalは、「内容は変えずにデザインだけを刷新したい」というニーズに応えるために開発されました。

● サービスの特長

SlideRenewalは、ユーザーがアップロードしたPDF資料をベースに、ページ構成やテキスト内容を極力変更することなく、フォント・配色・配置・装飾などのデザイン要素のみを美しくリデザインするサービスです。

一般的なAIスライド生成ツールがゼロからコンテンツを作成するのに対し、本サービスは「既存資料のリニューアル」に特化している点が大きな特長です。

（1）大容量・多ページ対応数十ページ、100MBまでの資料に対応。

会社説明資料やサービス説明資料など、長大な資料も全ページをリデザインします。1枚ずつ直列処理することで、全体のデザイントンマナを統一します。

（2）最新AIエンジン搭載 Googleの最新AIモデル「Nano Banana Pro」を採用。

高いマルチモーダル処理能力により、スライド内の文脈を理解し、幅広いスタイルのデザイン生成を実現します。

（3）ユーザー自身のAPIキーで動作

Google AI Studioから取得したAPIキー（gemini-3-pro-image-preview）を入力するだけで利用可能。安価かつ透明性の高い環境で最新AIを活用できます。

（4）オープンソースで公開 MITライセンスで公開

誰でもソースコードを閲覧・活用できます。自社サービスへの組み込みも歓迎します。

● 今後の展望

現時点では生成された資料画像を直接編集する機能は含まれていませんが、オープンソースとして公開することで、コミュニティによる機能拡張や他サービスとの連携を促進し、ビジネスパーソンの資料作成業務の効率化に貢献してまいります。

● 利用手順

GItHubリポジトリ（https://github.com/co-r-e/sliderenewal）にアクセスし、リポジトリをクローンします。
ターミナルを開き、npm installをします。（npmを使ったことがない方は、Node.js（https://nodejs.org/ja）をインストールします）
Google AI Studio（https://aistudio.google.com/）にアクセスし、「Nano Banana Pro」のAPIキーを取得します。
npm run devをしてlocalhost:3000にアクセスします。
設定からAPIキーを入力します。
デザインを変更したいスライド資料のPDFをアップロードします（PowerPointや画像形式ではなく、PDF形式でアップロード）
好みのデザインテイスト（例：「青を基調とした信頼感のあるデザイン」など）を指示します。
AIが新しいデザインのPDFを生成。ダウンロード可能になります。

● GitHubリポジトリ

https://github.com/co-r-e/sliderenewal

● IrukaDarkについて

コーレでは、あらゆるアプリを横断する画面認識型AIアシスタント「IrukaDark」をグローバル展開しています。IrukaDarkは、画面の「瞬間解説」も、ターミナルも、クリップボード拡張も詰め込まれ、ショートカット一発で現れる小さなAIに、デスクワークを加速させる強力な機能を凝縮したオールインワン・ユーティリティです。複数のデジタルツールを使いこなし、作業効率を高速にしたい人のためのツールであり、SlideRenewalの開発効率においても大幅に貢献しました。このIrukaDarkが開発速度の源泉となっており、今後もさまざまな開発者・クリエイター・バイブコーダーなど、複数のデジタルツールを扱うビジネスマンに貢献していきます。