低身長症の方によるサッカーを統括する「特定非営利活動法人日本ドワーフサッカー協会」が準加盟、JIFF設立10年目で初
一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(東京都文京区/会長:北澤豪、以下JIFF)は、特定非営利活動法人日本ドワーフサッカー協会(東京都世田谷区/理事長:水野洋子)を準加盟団体として迎えることを決定しましたので、お知らせします。JIFFが新たな加盟・準加盟団体を迎えるのは設立10年目で初めてで、障がい者サッカーのさらなる広がりを示す大きな一歩となります。
JIFFは、日本国内に障がい種別ごとにある7つの障がい者サッカー団体に加え、様々な協会・団体とも連携しながら、共生社会の実現に向けて取り組んできました。そして、2024年4月の「アクセス・フォー・オール宣言」以降は、誰もがサッカーの「する」「見る」「関わる」にアクセスできるよう、多様な「機会」と「選択肢」を届けることを推進しています。今回準加盟する日本ドワーフサッカー協会も、こうした理念を共有し、共に活動を進めてきた団体のひとつです。
ドワーフサッカーとは、軟骨無形成症をはじめとした低身長症の方による7人制のサッカー競技です。公式試合に出場できるのは14歳以上の選手で、身長140cm未満の選手と、各チームにつき最大2名まで、身長149cmまでの選手も同時に出場することが認められています。ピッチはフットサルコートを使⽤し、ゴールは通常のフットサル用ゴールよりも上部が約30cm低く設定されており、低身長の選手でも楽しめるようルールが工夫されています。

日本では、2023年にアルゼンチンで開催されたドワーフサッカーワールドカップ(主催:国際ドワーフサッカー連盟/Federación Internacional de Futbol Talla Baja、FIFTB)に選手3名が国際混成チームの一員として参加(アルゼンチン、スペイン、フランスの選手・指導者と混成チームを組み、公式戦に出場)したことをきっかけに、JIFFとの連携も開始。その後、日本国内での普及活動や選手発掘の取り組みが本格化し、2024年12月に同協会が設立されました。現在は東京都世田谷区を拠点に同協会主催のもと定期練習会を開催しており、競技力向上と選手発掘・育成に取り組んでいます。2025年11月には、パラグアイで開催されるドワーフサッカー南米選手権(コパアメリカ)に「日本選抜チーム」としての出場を予定しています。
JIFFは、同協会を含めた障がい者サッカー8団体*との連携をさらに深め、障がいの有無や種別を越えた取り組みを通じて、共生社会の実現に向けて取り組んでまいります。
*=【加盟団体】⽇本アンプティサッカー協会(切断障がい)、⽇本CP サッカー協会(脳性⿇痺)、⽇本ソーシャルフットボール協会(精神障がい)、⽇本知的障がい者サッカー連盟(知的障がい)、⽇本電動⾞椅⼦サッカー協会(重度障がい等)、⽇本ブラインドサッカー協会(視覚障がい)、⽇本ろう者サッカー協会(聴覚障がい)、【新・準加盟団体】日本ドワーフサッカー協会(低身長症)
詳しくは、日本ドワーフサッカー協会の公式サイトをご覧ください。
<一般社団法人日本障がい者サッカー連盟 会長 北澤豪コメント>
日本障がい者サッカー連盟の設立から10年という節目にあたり、新たに準加盟団体として日本ドワーフサッカー協会をお迎えできることを心より嬉しく思います。低身長症の方々によるドワーフサッカーが加わることは、障がい者サッカーのさらなる裾野の拡大を示す重要な一歩であり、サッカーファミリーが連携し積み重ねてきた活動の成果が新たな広がりへとつながったものと受け止めております。今後も、日本ドワーフサッカー協会を含む障がい者サッカー8競技団体ならびに関係者の皆さまと力を合わせ、誰一人取り残さない共生社会の実現に向けて着実に取り組みを進めてまいります。
<特定非営利活動法人日本ドワーフサッカー協会 理事長 水野洋子コメント>
この度、日本ドワーフサッカー協会が、日本障がい者サッカー連盟(JIFF)の準加盟団体として承認されましたこと、大変光栄に思います。JIFFおよび加盟団体の皆様、そしてドワーフサッカーを支え、応援してくださっている全ての皆様に心より感謝申し上げます。私たちが目指すのは、軟骨無形成症をはじめとする低身長症を持つ子どもたちに、サッカーを通じて夢と希望を与えることです。彼らが自信を持ってピッチを駆け回り、仲間と共に喜びを分かち合う姿は、私たちに大きな感動を与えてくれます。今回の準加盟は、ドワーフサッカーが日本においてさらに発展し、より多くの子どもたちに光が当たる大きな一歩となります。私たちは、この新たなスタートを機に、低身長症を持つ全ての人々がサッカーを楽しめる環境を整備し、彼らの可能性を最大限に引き出すための活動を一層推進してまいります。サッカーを通じて、誰もが輝ける社会の実現に向けて、日本ドワーフサッカー協会はこれからも全力を尽くしてまいります。
<特定非営利活動法人日本ドワーフサッカー協会 副理事長 兼選手 山田功騎コメント>
日本ドワーフサッカー協会が日本障がい者サッカー連盟の準加盟団体として迎えられるにあたり、ご尽力いただいた関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。私自身、「スポーツは自分には縁がない」と感じてきました。そして、同じように感じている子どもたちは、少なくありません。この度の準加盟は、軟骨無形成症の当事者である私たちにとって大きな励みとなり、ドワーフサッカーをプレーできる環境が広がる、またとないチャンスです。他の加盟団体との交流や情報共有が進み多様な視点や技術に触れられることは、私たちにとって大きな財産となります。ドワーフサッカーには低身長症を「ハンディキャップ」ではなく「個性」として捉える力があると信じています。当事者として、そして選手として、この貴重な機会を力に変え、未来を担う子どもたちの夢や希望へとつなげていきたいと思います。
<特定非営利活動法人日本ドワーフサッカー協会について> https://jdwfa.com/
ドワーフサッカーとは、軟骨無形成症をはじめとした低身長症の方による7人制のサッカー競技です。公式試合に出場できるのは14歳以上の選手で、身長140cm未満の選手と、各チームにつき最大2名まで、身長149cmまでの選手も同時に出場することが認められています。ピッチはフットサルコートを使⽤し、ゴールは通常のフットサル用ゴールよりも上部が約30cm低く設定されており、低身長の選手でも楽しめるようルールが工夫されています。世界的には南⽶や中東を中心に競技の普及が進んでおり、日本国内では東京都世田谷区を拠点に同協会主催のもと定期練習会を開催しており、競技力向上と選手発掘・育成に取り組んでいます。代表的な疾患である軟⾻無形成症(遺伝⼦の異常によって⾻の成⻑が妨げられる先天性疾患)の患者数は⽇本に約6,000名と推定されています。
<直近の国内での活動スケジュール>
11月3日(月)会場未定:外部クラブとの合同練習兼練習試合
※実施については変更となる場合がございます。
<国際大会スケジュール>
11月22日(土)~11月30日(日)パラグアイ:ドワーフサッカー南米選手権
以上
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