【富士フイルムビジネスイノベーション】テュフ ラインランドが認証する国際的なサステナビリティマーク「グリーンプロダクトマーク」を日本企業で初取得
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:浜 直樹)は、国際的な第三者検査機関テュフ ラインランド(※1)(本社:ドイツ、CEO:Dr. ミヒャエル・フビ )から日本企業として初めてとなる「グリーンプロダクトマーク」を取得しました。テュフ ラインランドは、国際的に信頼性が認められている第三者検査機関であり、同機関が認証する「グリーンプロダクトマーク」は欧州を中心に様々な国や地域で利用されているサステナビリティマークです。このたび当社は、昨年9月に販売を開始したA3デジタルカラー複合機「Apeos C3067」、「Apeos C3061」シリーズ(※2)で同マークを取得しました。これは、商品における省エネ・省資源の取り組みに加え、環境負荷低減に向けた当社の施策や管理体制が評価されたことによるものです。

テュフ ラインランドは、製品の安全性、品質及び環境負荷低減の度合いを評価しており、CEマーク(※3)をはじめとした各国認証取得に利用する「安全CBレポート(※4)」の発行数では世界第2位を誇ります(2023年実績)。このたび当社が取得した「グリーンプロダクトマーク」 は、2012年から欧州にて認証制度が開始されました。同マークは、厳格な要求事項による環境性能の検査をクリアした製品にのみ付与されるのが特長です。要求事項は、エネルギー効率、製品の再生材料含有率、安全性、有害物質の含有量に加え、環境マネジメントシステム認証や社会的コンプライアンス認証の取得状況など、製品の環境性能のみならず企業が取り組む社会的責任を含む11項目で構成されています。「グリーンプロダクトマーク」の取得は、当社がグローバルに事業を展開するにあたり、気候変動への対応や資源循環の促進などに対する、様々な国や地域のステークホルダーへのコミットメントを示すものです。
今回のグリーンプロダクトマークの取得は、富士フイルムビジネスイノベーションのA3デジタルカラー複合機「Apeos C3067」、「Apeos C3061」シリーズが対象です。当社はこれまでも、複合機の操作パネルや出力装置などの機能モジュール単独で通電をオン・オフできる電源制御機能「スマート節電」の搭載によるCO2排出量削減や、資源循環の促進に向けたリユース部品を最大84%(※5)(重量比)使用した再生機の製造など、商品を通じた環境負荷低減に取り組んできました。「Apeos C3067」、「Apeos C3061」シリーズは、これまでの取り組みに加え、定着時の消費電力低減に寄与する新開発のトナーと定着器により、当社従来機(※6)と比較して定着温度を15度低減することを実現しました。そのほか、新規資源投入量抑制に向け、商品の小型化やフレームおよび外装プラスチック材の強度を保ちながらの厚みの低減、部品点数削減、部品形状の工夫など使用材料の低減による軽量化を実現し、製品ライフサイクルにおけるCO2排出量を前任機(※7)と比較して18~24.5%削減(※8)しました。また、将来のリユース・リサイクルを見据え、部品リユースの可能性を高めるために、外装カバーの表面形状に傷が目立たなくする工夫を施したほか、各部品の形状や構成の見直しを行うことで、これまで以上に分解・リユース・リサイクルの向上に寄与する商品設計を取り入れました。
当社は、今後も、2030年度をゴールとした富士フイルムグループ のCSR計画「Sustainable Value Plan 2030(SVP2030)」のもと、気候変動対策や資源循環促進等の社会課題解決につながるものづくりと商品サービスの世の中への提供を通じ、サステナブル社会の実現にさらに貢献する企業を目指します。
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テュフ ラインランド ジャパン株式会社 代表取締役社長 岡本 邦裕 氏のコメント
このたび、富士フイルムビジネスイノベーションの複合機「Apeos C3067」、「Apeos C3061」シリーズが弊社のグリーンプロダクトマークを取得するにあたり、取得するまでの努力と継続的な取り組みに、深く敬意を表します。同商品が、厳格な要求事項を満たし、この認証を受けたことは、その環境性能の高さと企業の環境負荷低減の取り組みへの責任感の証とも言えます。ヨーロッパにおけるグリーン調達の主流化にも伴い、弊社のグリーンプロダクトマークがその信頼性を示し、富士フイルムビジネスイノベーションがグローバルへの事業展開において、環境課題の解決を推進する企業としてのプレゼンスを向上する一助となれば幸いです。
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富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 デバイステクノロジー事業本部 執行役員 福永 満のコメント
このたび、当社の「Apeos C3067」、「Apeos C3061」シリーズを環境分野で評価いただき、日本企業初となるテュフ ラインランドのグリーンプロダクトマークの認定を取得できたことは、今後の事業展開上、大きな一歩となります。当社はCSR計画「SVP2030」において、環境分野の重点課題である気候変動への対応、資源循環の促進、生物多様性の保全、製品・化学物質の安全確保などの取り組みを進めています。現状に留まらず、製品ライフサイクル全体の環境負荷低減につながる商品開発を加速することで、社会の環境課題解決に貢献することを目指します。
※1:富士フイルムビジネスイノベーションのグリーンプロダクトマーク取得にあたっては、テュフ ラインランドの日本法人 テュフ ラインランド ジャパン株式会社(本社:神奈川、代表取締役社長 岡本 邦裕)がサポート。
※2:Apeos C3061 / C2561 / C2061。
※3:CE(European Conformity:欧州規格)マーク。EUで販売される指定の製品がEUの基準に適合していることを示すマーク。
※4:IECEE(国際電気標準会議 電気技術装置およびコンポーネントの適合性評価システム)における電気製品の安全認証制度で、各国で電気製品の販売に必要となる認証の取得のために使用される。
※5:設計上の最大値。
※6:Apeos C2360シリーズ。
※7:Apeos C2060 (Model-PFS-1T)と、Apeos C2061 (Model-PFS-1T) を比較して18%、 Apeos C3070 (Model-PFS)とApeos C3067 (Model-PFS-4T) を比較して24.5%削減。
※8:製品・サービスにおける原材料調達から製造・輸送・使用・廃棄/リサイクル段階にわたる製品ライフサイクル全体を通した温室効果ガス排出量をCO2に換算した数値。
【テュフ ラインランド グループ について】
テュフ ラインランドは、150年の歴史を持つ世界でもトップクラスの第三者検査機関です。グループの従業員数は全世界で22,000人、年間売上高は24億ユーロにのぼります。第三者検査のエキスパートとして、人々の暮らしのあらゆる面で、品質、安全、環境、テクノロジーを支えています。産業用装置や製品、サービスの検査だけではなく、プロジェクト管理や企業のプロセス構築もサポートしています。また幅広い業種、職種について、専門的なトレーニングも実施しています。こうしたサービスは、テュフ ラインランドの認定ラボや試験設備、教育センターのグローバルネットワークによって支えられています。テュフ ラインランドは、2006年より国連グローバル・コンパクトのメンバーとして活動しています。
日本国内における、審査・試験・認証については日本法人のテュフ ラインランドジャパンが行っています。
【富士フイルムビジネスイノベーションについて】
働く人々がより創造力を発揮し組織の力を最大化するために、DXを通じた知識と情報の効果的な利活用を支援します。1962年の創業以来培った技術や知見をもとに、ワークフローソリューション、ITサービス、デジタル複合機などの印刷機器に関する研究・開発・生産・販売を行っています。基幹システムの販売や導入支援、業務プロセスのアウトソーシングサービスも提供し、世界中のお客様のビジネスを革新するグローバルリーダーであり続けます。
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