【岐阜県高山市】野麦峠山開き~シーズン中の安全を祈願~
飛騨と信州を結ぶ「野麦峠」で5月1日(水)に山開きが行われ、野麦峠にもようやく春が訪れました。
標高1,672メートルにある野麦峠は、飛騨の女性が長野県の製糸工場へ出稼ぎに向かう時に通った峠で、映画『あゝ野麦峠』の舞台としても有名な場所です。
山開きの神事は岐阜県高山市高根町の「野麦峠お助け小屋」で行われ、施設の関係者や地域住民ら約40人が出席し、シーズン中の野麦峠を訪れる観光客などの安全と繁栄を祈願しました。
令和6年度からお助け小屋の指定管理者となった㈱ジェック経営コンサルタントの山瀬社長は「50年以上も続くこの山開きに、身の引き締まる思いです。この地域の発展に向け、精一杯努めさせていただきます」と意欲を語りました。また、高山市の清水副市長は「この歴史ある街道に今シーズンも多くの人が安全に行き来することを願っております」とあいさつしました。
神事終了後には、野麦学舎保存会が復活させた野麦地域に古くから伝わる「野麦いささ」を、参加者も輪になって踊ったり、かつて野麦峠を行き交った工女たちが年に数度、飛騨に帰ってきた日の家族の食卓を再現した特別献立「工女めし」が振る舞われたりしました。
野麦峠では5月26日(日)に「野麦峠まつり」が開催される予定で、参加者が工女らに扮して旧野麦街道を歩く「記念山行」などが行われます。古人の苦難に思いを馳せる「野麦峠まつり」に、ぜひお越しください。
※4月12日に開通した主要地方道奈川野麦高根線は長野県側で落石があり、5月8日現在、長野県側への通り抜けができませんのでご注意ください。
高根地域について
高根地域は、高山市の東側、長野県境に位置し、北に乗鞍岳、南に御嶽山と2つの3,000m級の山に囲まれた山岳景観が美しい地域です。下呂市にまたがる飛騨御嶽高原高地トレーニングエリアは、文部科学省の高地トレーニング強化拠点施設に指定され、世界トップクラスのアスリートにも利用されています。裾野に広がる高原には、趣の異なる4つのキャンプ場を有するとともに、野麦峠や石仏、旧街道などの歴史遺産が残る地域です。
【本件に関する問い合わせ】
高山市高根支所地域振興課
住所:〒509-3411
岐阜県高山市高根町上ヶ洞428
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FAX:0577-59-2555
メールアドレス:takane.chiikishinkou@city.takayama.lg.jp
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