全国高校野球選手権大会が100年を迎えます
シンボルマーク決まる 第1回大会出場校のユニホーム復刻
★大会シンボルマーク
【生みの親】
日本を代表するグラフィックデザイナーの佐藤卓(さとう・たく)さん。佐藤さんは「ロッテ キシリトールガム」の商品デザインや「国立科学博物館」のシンボルマークなどを手がけています。
【コンセプト】
「可能性を秘めた、未完成のシンボルマーク」です。
ヘルメットを被り、斜め上を見上げる球児の頭部をシンボライズしました。そこには、優勝を目指して立ち向かう姿、打席に立ってピッチャーの投げるボールに集中する姿を重ね合わせ、青い色は若さを表しています。顔にあたる部分が明確に表現されていないことについて、佐藤さんは「模索しながらこれから、いかようにも発展して、それぞれの形を成していく可能性を残していることを意味している」と説明しています。
【今後の展開】
シンボルマークは100周年限定ではなく、選手権大会を表すものとして長く使っていきます。
「第97回全国高校野球選手権大会」や「高校野球100年」のロゴタイプとも組み合わせます。公式試合球や、大会の宣伝物、報道などで使っていきます。ロゴアニメーションも製作しました。
100年を記念して、マークをあしらった「高校野球100年」の横断幕を作って各都道府県高野連に配布し、地方大会の開会式などで活用します。
★第1回大会出場校のユニホーム復刻
【第1回大会出場校】(かっこ内は現在の高校)
秋田中(秋田高)、早稲田実、三重四中(宇治山田高)、京都二中(鳥羽高)、神戸二中(兵庫高)、和歌山中(桐蔭高)、広島中(広島国泰寺高)、鳥取中(鳥取西高)、高松中(高松高)、久留米商
【復刻の方法】
朝日新聞社に残る第1回大会の記念誌などを参考に、ユニホームのスタイル、胸や帽子のマークを再現。当時の写真はモノクロなので、色は過去の記録、文献を調べたりOBらに取材したりしました。
【ユニホームの特徴】
当時は「愛称」を胸のマークにしていた学校が目立ちます。例えば秋田中は地元の久保田城の別名「矢留(やどめ)城」にちなんだ「YADOME」、広島中は広島城の別名「鯉城(りじょう)」から「RIJO」と表記しています。また、今はエンジ色で親しまれている早稲田実業は、当時はピンストライプのユニホームの胸に「Business(実業)」を示す「B」をあしらっていました。和歌山中が左袖に付けていた「W」マークは、現在のユニホームにも受け継がれています。
【入場行進】
各校の現役野球部員1人を阪神甲子園球場で行われる全国大会の開会式に招待し、復刻ユニホームを着て入場行進してもらう計画です。第1回大会では開会式が行われておらず、この10校が同時に入場行進するのは初めてです。
◆お問い合わせ先◆
朝日新聞社 広報部 TEL03-3545-0131 (代表)
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