千葉大、安価な訓練器具の製品化により腹腔鏡手術の技術向上に貢献
全国に向け1700本以上を販売し、世界へ製品展開
千葉大学フロンティア医工学センター中村亮一准教授、川平洋准教授が日本高分子技研株式会社井上雅司代表取締役社長(※)と共同開発した安価で手軽に利用できる内視鏡外科手術訓練器具、「腹腔鏡下手術用トレーニング器具『練習用持針器EYP2009-CNK』シリーズ」について、その性能と有用性は高く評価され評判を呼び、全国に向け1700本以上を販売し、現在アジア・欧州への製品展開に向け準備を進めています。
なお井上雅司氏は、本製品開発の功績により平成27年度日本生体医工学会新技術開発賞を受賞しました。
※ 千葉大学工学部工業化学科(現共生応用化学科)昭和57年卒
なお井上雅司氏は、本製品開発の功績により平成27年度日本生体医工学会新技術開発賞を受賞しました。
※ 千葉大学工学部工業化学科(現共生応用化学科)昭和57年卒
- 開発の背景~内視鏡外科医療における課題~
- 製品の特徴~全ての内視鏡外科医に訓練環境を提供~
①低価格
②十分な持針力(把持力:物を握った時に離さないようにする力)による安定した持針性能
③臨床用と遜色ない操作性
本製品は訓練専用・非医療機器であり医薬品医療機器等法(旧薬事法)規制対象外の一般器械としての販売を可能としたことも低価格化・迅速な製品実現に貢献しました。口コミ・インターネット・学会企業展示での小規模な販促広報のみでの販売を始めましたが、その性能と有用性は高く評価され評判を呼び、発売開始後約2年間で既に全国に向け1700本以上を販売し、現在アジア・欧州への製品展開に向け準備を進めています。製品名のCNKはChiba University,Nakamura,Kawahiraの頭文字を取って命名されました。
詳細はこちら⇒日本高分子技研株式会社 練習用持針器EYP2009-CNK http://www.jptc.co.jp/needle..html
- 日本生体医工学会新技術開発賞の受賞
共同開発者の井上雅司氏は、平成28年4月27日に、平成27年度日本生体医工学会新技術開発賞を受賞しました。
本賞は日本生体医工学会の対象とする領域において、独創性に富み、かつ商品として優れた実用性が実証された生体医工学技術(装置、ソフトウェアおよびシステムを含む)を開発した民間企業所属者に授与されます。昭和45年度の第1回表彰から45年にわたる歴史のある顕彰です。
詳細はこちら⇒日本生体医工学会 http://jsmbe.org/
- 本件に関するお問い合わせ・取材のお問い合わせ
千葉大学フロンティア医工学センター 中村亮一
TEL・FAX:043-290-3934
メール:ryoichin@faculty.chiba-u.jp
URL:http://www.cfme.chiba-u.jp/
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