Kaggle Master 劉がKaggleコンペティション「SenNet + HOA - Hacking the Human Vasculature in 3D」にて個人で金メダルを獲得
本コンペティションは、2023年11月7日〜2024年2月6日にかけて開催されました。
NIH(アメリカ国立衛生研究所)をはじめとする共同基金の細胞老化研究ネットワーク「SenNet (Cellular Senescence Network)」と、「HOA(Human Organ Atlas)」が主催しています。
HOAは「Human Organ Atlas; ヒト臓器アトラス」と呼ばれる国際プロジェクトで、階層的位相コントラスト断層撮影法(HiP-CT)という新しいX線スキャン技術による人体の臓器や血管の研究を行っています。
本コンペティションのタスクは、腎臓から得られたHiP-CTのデータを用いて、腎臓の中の血管をセグメンテーションするモデルを作成することでした。
コンペティションで得られた結果は、血管が人体に及ぼす影響についての研究に今後活用される予定です。
劉は個人・複数人からなる全1,149チーム中7位に入賞し、金メダルを獲得いたしました。劉は個人・複数人からなる全1,149チーム中7位に入賞し、金メダルを獲得いたしました。
本コンペティションの結果はこちらからご覧いただけます。
https://www.kaggle.com/competitions/blood-vessel-segmentation/leaderboard
劉コメント
今回のコンペでは3Dアプローチが理想的だと感じましたが、高い計算コストが課題となり実用的ではありませんでした。そのため、2DのU-Netと3Dの畳み込み層を組み合わせた独自のモデルを開発しました。上位の2D解法には及ばなかったものの、モデリングにおける自分なりの工夫が良い成果につながり、大変貴重な経験となりました。
このコンペを通じて、3Dデータ処理と後処理技術に関する知識が深まりました。
特に、3D Rotationを活用してデータ量を増やし、3D Volumeの推論後処理には最大連結成分の抽出や3D空間でのClosing操作などを行いました。業務でも3Dデータの取り扱いが頻繁にありますので、得られた知見を今後の仕事に積極的に応用していきたいと思います。
Kaggleとは
Kaggleとは、登録者数1,700万人(※1)を超える世界最大級のデータ分析プラットフォームです。企業や団体からコンペティション形式で出題された課題に対し、Kagglerと呼ばれるKaggleに登録するユーザーたちが分析モデルの精度を競います。
Kaggleのコンペティション参加者は、成績に応じてKaggle Grandmaster、Kaggle Master、Expert、Contributor、Noviceの順にランク分けされます。最上位のKaggle Grandmasterは世界に322人(※2)しかおらず、優秀なAIエンジニア・データサイエンティストを表す称号としても知られています。
※1、2 2024年2月20日時点。
世界最高クラスのAIエンジニア・データサイエンティストが在籍する「Rist Kaggle Team」
Ristは2020年より、優秀な成績を持つKagglerを積極的に採用する「Kaggle枠採用」を開始すると同時に、世界最高クラスのAIエンジニア・データサイエンティストで構成される「Rist Kaggle Team」を創設しました。現在、Rist Kaggle TeamにはKaggle Grandmasterが6名、Kaggle Masterが5名在籍しており、高難度なデータ分析・AI技術を用いたソリューション提供・プロダクト開発などに従事しています。
Ristでは、2026年3月末までに「Rist Kaggle Team」を20名に増員することを目標に、今後も「Kaggle枠採用」に力を入れてまいります。
Ristについて
Ristは先端技術を取り入れることで顧客企業や社会の課題を解決し、価値提供を行います。
人工知能技術Deep Learningなどを用いて、[工場×AI]をコンセプトに画像AI事業の「Deep Inspection」、データ分析事業の「Deep Analytics」の2つの領域で、お客様に合わせた幅広いAIシステムをオーダーメイドで開発しています。
AIを用いたシステムの社会実装を加速させるため、2018年12月に京セラコミュニケーションシステムの完全子会社となりました。
会社名:株式会社Rist
所在地:京都府京都市下京区五条通河原町西入本覚寺前町830 京都エクセルヒューマンビル 7階
設立日:2016年8月1日
代表取締役社長:長野 慶
※記載されている会社名、ロゴ、システム名、商品名、ブランド名などは、各社の商号、登録商標、または商標です。
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