ファストドクター、コロナ後遺症患者向けオンライン診療サービスを開始
後遺症の専門外来が不足する地方部でも、医療の窓口として機能
2023年5月8日、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2類相当から5類へ引き下げられました。しかし、いまだ日本国内での感染者は8万人※1を超えるだけでなく、罹患後には多くの人が疲労感や倦怠感、息切れ、思考力や記憶力への影響といった罹患後症状(後遺症)に悩まされています。現時点では、これらの症状に対する確固たる治療法や原因の解明はなされていません。
国外での約1万例を対象とした研究によれば、コロナ罹患後も数ヶ月以上にわたり、こうした症状を有する患者は約7割にのぼることがわかっています。また日本国内でも、コロナの診断後、入院をした1,066例の患者を追跡調査し、罹患から1年が経過した時点でも約3割の患者が何らかの症状を有し続けていることが明らかになっています。
罹患後の長期にわたる体調不良は、患者の日常生活の質の低下をもたらすだけでなく、さらに精神的な不安やストレスの原因となり得ることも指摘されています※2。
※1:厚生労働省 2023年8月25日新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について
※2:厚生労働省 新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き 別冊罹患後症状のマネジメント
■診療科偏在やアクセス困難な現状 |
コロナ罹患後に持続する症状は、医療を必要としない軽度な症状から、経過観察や対症療法など慎重かつ長期的なサポートを要する症状まで多岐にわたります。しかし、いまだ不明瞭なコロナ罹患後の特有の症状を的確に取り扱える医療機関の不足や、適切な診療科の選択の難しさが、患者の医療アクセスを妨げる要因となっています。
■「コロナ後遺症オンライン診療」サービス開始 |
こうした課題に対しファストドクター は、昨年11月から開始しているメンタルヘルス領域でのオンライン診療の経験を活かし、「コロナ後遺症オンライン診療」サービスを開始いたしました。このサービスは、地理的・時間的な制約にとらわれず、医師のアドバイスや診療を自宅で受けることができます。さらに、必要な患者には地域の医療機関への連携もサポートし、安心して医療を受けることができる環境を提供します。
また、サービスの提供を通じて収集される診療データは、患者の同意を得た上で適した研究機関に提供され、コロナ罹患後の精神症状の評価や治療法の確立、治療薬の開発などに寄与することを目指しています。
■「コロナ後遺症オンラインクリニック」サービス概要 |
[想定利用ケース]
・コロナ罹患後、気分の落ち込みや不眠、ストレスなど精神的な症状が持続している方
・最適な受診先が不明な方
・近隣に医療機関がない方
[対応症状]
・コロナ罹患後に続く精神的な症状(倦怠感、不眠、気分の落ち込みなど)
※身体的な症状(味覚障害や関節痛など)は問診の後、必要に応じて専門機関を紹介
[対応医師]
ファストドクターに登録する医師3,500名から、適切な経験な経験を持つ医師が担当
[対応時間]
毎週月・木曜日(18時〜23時)
毎週土曜日(9時~12時)
[対応地域]
全国対応
[お薬の受け取り方法]
自宅配送または指定の薬局での受け取りが可能
[ご利用方法]
<申込み〜診察>
・専用サイト(https://fastdoctor.jp/sequelae/)からお申し込み希望する診察日時を設定し、医師とテレビ電話で診察(音声のみの診察も可能)
・保険証の提出、会計はオンラインで完結
・健康保険、各種助成が適用
<処方>
・処方薬を最短翌日に宅配
・身体に起因する症状を除外するため、相談内容によっては訪問看護と連携して採血・心電図等の検査を実施した上で処方
<アフターフォロー>
・診療後は紹介状による専門機関との連携や、必要書類の発行可能
※医療相談を含む医療行為はファストドクターが提携する医療機関所属の医師によって行われ、 ファストドクターが医療行為を行うものではありません。
ファストドクター株式会社について
2016年創業。日本全国に対応する日本最大級のプライマリ・ケア医療プラットフォーム「ファストドクター」を運営するヘルステック企業。プラットフォームを通じて、患者、医療・介護施設、自治体、公的研究機関、製薬・保険企業等、医療業界における様々なステークホルダーに対して医療体制の構築や医療データ活用等の多様な価値を提供している。
所在地:〒108-0014 東京都港区芝4丁目5-10 ACN 田町ビル3F
設立:2016年8月
代表者:菊池 亮(医師)・水野 敬志
【本件に関するお問合せ】
ファストドクター株式会社
広報:大塚 明美
E-mail:pr@fastdoctor.jp
Tel: 080-4861-1719
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