3Dシミュレーションソフト「FlexSim」の最新版「FlexSim 2023」をリリース
- AGV検証機能やモーダルシフト検討機能に加え、複数フロアの検証がより容易に -
新バージョンでは、ユーザーエクスペリエンスの向上と機能強化により、「物流2024年問題」に備えるためのより効果的かつ効率的なシミュレーション環境を提供しています。
「FlexSim」は、製造工場や物流倉庫など「人」や「モノ」が動く現場を見える化し、生産性向上や最適化のための事前検証がドラッグ&ドロップ操作により誰でも簡単に行える3Dシミュレーションソフトです。
「FlexSim 2023」では、複数のフロアにまたがる倉庫や工場の滞留を解消し、全体最適化を図るためのモデリング機能が強化されました。さらに、物流倉庫で導入が進むAGVを始めとする自動化設備の検証機能や、モーダルシフト検討機能が強化されたことで、物流拠点での荷待ち時間削減や最適輸送が求められる「物流2024年問題」への備えを強力に後押しします。
新バージョン「FlexSim 2023」の主な強化点は以下の通りです。
◆モデル構築の機能強化:
改良されたモデル構築ツールにより、複数のフロアをモデリングするための新しい機能がクイックプロパティに追加されました。
これにより、多階層のフロアにおけるフロアごとのモデル作成や動作検証が容易になり、作業の効率性が高まります。
◆AGV + AMR モデリングの機能改善:
AGV(無人搬送車)とAMR(自律走行搬送ロボット)のモデリングニーズに対応するための機能改善を行いました。新バージョンでは、デッドロックを回避する方法が定義でき、棚搬送システムや自動倉庫での挙動が自由に表現できるようになりました。
◆AGVの機能強化:
最新バージョンでは、AGVの機能がさらに強化され、ユーザーは複数のAGVの動作を細かく制御し、より現実に近いシミュレーションを行えるようになりました。AGVの回転する最大角度やターンの回転速度も考慮され、より正確に搬送時間をシミュレートすることで、現実に近い動きを再現します。
◆GIS(地理情報システム)ツールの機能強化:
GISツールに貨物鉄道用の移動ルートが追加され、サプライチェーンやロジスティクス間の移動に鉄道を利用することが可能になりました。これにより、モーダルシフトによる鉄道を使った輸送シミュレーションの検証が可能です。
これらの強化点を備えた「FlexSim 2023」は、お客さまがより洞察に富んだ意思決定を行うための強力なツールです。シミュレーションモデル作成能力の向上により、ビジネスプロセスの最適化やリスク軽減に貢献し、組織の競争力を高めることができます。
<参考資料>
◆ 3Dシミュレーションソフト「FlexSim」について
FlexSimは米国ユタ州のFlexSim Software Products, Inc.が開発する、離散事象解析の3Dシミュレーションソフトです。製造ラインや加工プロセス、物流倉庫、マテハンなどのシミュレーションモデルを、非常に軽量な3Dグラフィックを利用して構築し、「人・モノ」の流れを計算。機械や作業員の稼働率・作業負荷、作業時間など多岐にわたる情報を分かりやすい円グラフや折線グラフ(ダッシュボード)を使って一元的に表示します。稼働率や生産数が最大になる最適解をAIが算出する機能も備えています。これにより企業は自社、または顧客の工場や倉庫のボトルネックを発見し、性能を最大化するために必要な比較データを瞬時に得ることができます。
<FlexSim公式サイト>https://flexsim.jp/
FlexSimは、製造工場・物流倉庫のみならず、サプライチェーン全体を効率化・最適化するSCM支援ツールです。
◆ゼネテックについて
社 名:株式会社ゼネテック
設 立:1985年7月1日
資本金:3億6,637万円
代表者:代表取締役社長 上野 憲二
本社所在地:〒163-1325東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー25F
事業内容:ハードウェアとソフトウェアの融合によるシステムを提供するシステムソリューション事業、3D CAD/CAMシステム「Mastercam」の販売や、3Dシミュレーションソフト「FlexSim」を中核としたデジタルツイン技術で製造現場の生産性向上を支援するエンジニアリングソリューション事業、災害時位置情報受信アプリ「ココダヨ」をはじめ、位置情報を活用して安心・安全をご提供するGPS事業。
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