名前も料金も一新! 「横浜にぎわい寄席」はシニアもこどももより楽しめる寄席公演に!
桂歌丸館長直伝! 「横浜にぎわい寄席(新名称)」の楽しみ方。
4月から横浜にぎわい座主催の寄席企画が、
新名称、低料金でもっと気軽に楽しめるようになりました。
新名称、低料金でもっと気軽に楽しめるようになりました。
館長は生粋の浜っこ、桂歌丸師匠
横浜に演芸場を作ることを強く訴えたのが、現在の館長で、生まれも育ちも、そして今も横浜に住み続けている桂歌丸師匠です。今年芸歴65年を迎える落語界の重鎮です。
館長は往年の伊勢佐木町の華やかさを覚えています。
「小さいときによく祖母に連れてきてもらいましたよ。そりゃあ、にぎやかなもんでね。その頃から比べると、この辺りは本当に変わってしまいました。でも時代が変わったって義理人情は変わらない。その教訓を伝統的な話から探していただくっていうのも落語の楽しみ方のひとつですよね」
いろいろな笑いが楽しめる公演
寄席では、落語を中心に色物と呼ばれる漫才や奇術、曲芸などの演芸を集めたバラエティ豊かな演目がかかります。
肩肘はらずにふらりと入れて、いろいろな笑いが楽しめる寄席は「落語を楽しむ入門編として最適」と歌丸館長。「演者でも、話でも、どちらでもいいからとにかく好きになって通ってほしい。日常の娯楽にしてほしいんです。笑うと健康にいいそうですよ。私は全国の病院に笑い診療科を作るべきだとずっと言い続けています(笑)」
一方、落語家にとって寄席とは道場だと言います。
「寄席は芸を磨く場所。毎日が真剣勝負です。ネタは来ているお客さんを見て決めます。例えばおこさんがいるから廓話は避けようとか、今日は女性が多い、ご年配が多い、と日によって変わるお客さんにふさわしいものを選びます」
テレビでは味わえない場の雰囲気も、寄席の魅力です。
4月から名称も料金も一新!
横浜にぎわい寄席公演は、毎月1日から7日までの間、14時から開かれます。
この4月から「有名会」という名称を「横浜にぎわい寄席」に変え、もっと大勢の人に来てほしいと料金を一新します。3,000円の均一料金を、値下げし、こどもやシニアなどの料金も新たに設定しました。
また仲入り(休憩)後は割安で入場できます。
★4月からの「横浜にぎわい寄席」新料金 一般2,800円、シニア(65歳以上)2,700円、学生(高校生以上)1,500円、こども(中学生以下)1,000円 障がい者手帳をお持ちの方(同伴の方1名まで同料金)1,500円 ※当日、仲入り後(15時15分頃)から、2,000円で入場が可能。 |
垣根を越えた横浜にぎわい寄席
横浜にぎわい寄席は、落語芸術協会と落語協会の合同公演として開催しています。
2つの協会に所属する芸人が同じ舞台に日替わりで登場するという形式は、横浜にぎわい座独自のもの。
また、一人ひとりの演者の持ち時間が長いのも魅力です。
トリは真打がつとめますが、演じる時間はたっぷり30分!名人芸がじっくり堪能できます。
出し物や出演者の幅が広いので、「生の落語は初めて」という方にとっても、落語のファンにとっても、
また落語家にとっても貴重な場所です。
横浜にぎわい座の楽しみ方+α!
こんなところにも注目すると、寄席公演がいっそう楽しめます!
【舞台】 舞台はひのきで作られています。ひのき舞台に上がることはいつの時代も芸人の夢。
【緞帳】 横浜にぎわい座の緞帳には、黒船、蒸気機関車、ガス灯、野毛の切通しなど、
この地ならではの風景が織り込まれています。
【めくり】 演者の名前が書かれた札です。舞台が進むにしたがって次々と名前をめくっていくことから
「めくり」と呼ばれています。めくるのは修業中の前座さんの仕事。
注目したいのは寄席文字というその書体です。
文字を客席に見立てて、大入りを願ってなるべく空白がないように、
また繁盛するように右肩上がりで書かれています。
江戸時代に生まれた、寄席にはなくてはならない情緒ある書体です。
【ネタ帳】 毎日演者がどのネタを話したかを、
手書きで記録するのも前座さんの
大切な仕事のひとつです。
ネタがかぶったりしないように、
前の演者のものを参考にしたり、
過去のものを確認したりします。
【出囃子】 出囃子とは演者が登場するときにかかる三味線や太鼓によるテーマソングのようなもの。それぞれの演者が違う出囃子を持っています。
演奏するのはお囃子さんと前座さん。
舞台から姿は見えませんが、やはり芸達者。寄席はいろいろな人に支えられているのです。
【太鼓】 始まりの時の一番太鼓は「ドンドンドンとこい」
終わりの時の追い出し太鼓は「でてけ、でてけ、でてけ、でてけ」に聞こえるとか。
【セット】 関東の寄席は座敷芸がルーツなので、襖などが見える部屋のしつらえになっています。
横浜にぎわい座では「寄席囲い」と呼ばれ、寄席以外の時は舞台上に吊るされています。
【撮影コーナー】
歌丸館長と高座にいるかのごとく写真が撮れます。
はっぴなどの小道具も揃っています。
色紙がずらっと並んでいます。
人情の機微に触れる仕事柄か、
色紙にも味のある達者な人が多いことに
感心します。
ここでしか買えない貴重な手ぬぐいです。
3月からの新デザインの粋なイラストは、
長年にわたり横浜にぎわい座を描いている中嶋修さんのものです。
いかがだったでしょうか?
今や横浜を代表する飲食店街・野毛にある演芸場として、横浜にぎわい座は、落語、漫才、奇術などの
大衆芸能が楽しめます。公演の後は野毛のお店で、美味しく楽しい時間をお過ごしいただけるのも魅力の一つです。是非、これを機会に野毛にある「横浜にぎわい座」で楽しんでみませんか?
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