⽂部科学省委託事業、スポーツ及び保育⼈材育成における先端技術「⾃由視点映像及び多視点映像(SwipeVideo)」を利⽤した学習成果検証事業結果のご報告
先端技術「⾃由視点動画(多視点・多地点映像)」を駆使した、実践的専⾨教材の開発・効果検証・⼈材育成の取り組み
◆これまでの取り組み
令和2年度は対面授業とオンデマンド授業との学習成果の比較に取り組み、令和3年度は「先端映像パッケージ」として整理するため、実践的職業教育の様々な教育シーンで利⽤できる「先端映像技術教材」(360度動画及び⾃由視点映像技術SwipeVideo等活⽤)とその教材を効果的に使⽤する「学習テンプレート」を開発しました。検証を通じHMD(VRゴーグル等)で360度動画を受講した場合に業務イメージの醸成に寄与するかわかった一方安定した通信環境の整備の必要などの気付きを得ることができました。
過去の検証結果報告はこちら▼
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000028108.html
◆令和4年度事業⽬的
⽂科省が周知(3⽂科⾼第9号)において遠隔授業に関し 「⾯接授業に相当する教育効果を有すると認められるもの」など質の保証を喚起している一方、昨年度本事業の検証結果から先端映像技術教材を実習前指導に活⽤することで実習先における⽣徒の意識変容が⾒られることがわかっています。これをうけ令和4年度は、先端映像技術教材の対⾯授業への導⼊促進に向けてICT環境(パソコンやプロジェクター等)に応じた学習テンプレートを再編成し、授業実践とセンシングを含めコスト対学習効果を⽐較することと致しました。仮想業務経験値獲得の機会を学内で設けるため、対⾯授業に先端映像技術教材を導⼊した学習テンプレートを改めて編成することと致しました。
◆スポーツ分野で開発した学習テンプレートと検証結果
スポーツ分野ではフィットネスクラブやスポーツ現場でのインターンを控えた専門学校生を対象に、接客を含むトレーニングサポートの優先順位を考えられる学習テンプレートを開発しました。360度動画で固定された位置からは死角になる箇所の状況・状態を想像させたうえで、自由視点動画で死角に回り込めるよう先端映像技術を組み合わせて活用しました。各動画を視聴した後には意見交換の時間を取り、生徒間で様々な気付きや優先順位に関する考え方を共有する場を設けました。
教材制作時にトレーニング機材で死角になる個所にカメラを配置してSwipeVideoの撮影を行うことで、定点で全体を俯瞰できる360度動画と対比的な教材動画を制作しました。2種類の教材動画を組み合わせることで、実習先では自ら動き回り個々の利用者の観察・洞察と全体を見回す力の両方が必要であることを体験できる学習テンプレートとなっています。
<教材イメージ>
◆保育分野で開発した学習テンプレートと検証結果
保育分野では保育所での実習を控えた専門学校生を対象に、⼦どもの様⼦観察や危機予測をできる学習テンプレートを開発しました。360度動画で固定された位置からは見えづらい園児の表情を、自由視点動画で観察でるよう先端映像技術を組み合わせて活用しました。SwipeVideo動画で観察した内容と生徒自身の知識を紐づける機会として実習日誌を書き事例共有の時間を取ることで、生徒間で異なる観点での観察ができることを体験できる場を設けました。
教材制作時には園児の表情やしぐさをとらえられるよう、園児の顔の高さで保育室を取り囲むようにカメラを配置してSwipeVideoの撮影を行うことで、定点で全体を俯瞰できる360度動画と対比的な教材動画を制作しました。2種類の教材動画を組み合わせることで、実習先では自ら動き回り園児や保育者の行動の観察・洞察と全体を見回す力の両方が必要であることを体験できる学習テンプレートとなっています。
◆SwipeVideo教材の成果
検証した結果、360度動画と自由視点動画での観察を組み合わせることで、いずれの動画を視聴する場合でも生徒から高い集中度を引き出せることがわかりました。またパソコンやプロジェクターといった機材の違いに拘わらず実習先での行動イメージの醸成ができ、アクティブラーニングを取り入れたことも相まって成長実感の醸成もできることがわかりました。特にSwioeVideo教材を使って死角の気付きを印象付けたい場合には、360度動画視聴時にHMDを使うことが効果的である可能性がわかりました。
◆今後に向けて
三幸学園では委託事業前からSwipeVideoを活用されていますが、委託事業で専門人材育成の研究授業に協力することで、他の映像技術と組み合わせることでより実践力のある人材育成に寄与できる可能性を知ることができました。
また、先端映像技術を取り扱う学校側の人材育成や、先端映像技術を利用する際の簡便さを強化する事で、更に効果的な教育環境を構築出来るのではないかと感じた為、今後は上記の強化ポイントを軸に開発を進める予定です。
※1<三幸学園のSwipeVideoによる過去の取り組み>
三幸学園様では、2019年に「次世代ICT教育」を目的としてSwipeVideoを導入いただき、東京リゾート&スポーツ校では「SwipeVideo(スワイプビデオ)専用スタジオ」を開設して頂きました。(現在は札幌校にも専用スタジオを開設済み)
過去のプレスリリースはこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000028108.html
2020年には、全国8箇所にSwipeVideoの撮影システムを拡大導入して頂きました。
過去のプレスリリースはこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000028108.html
また、令和2年度からは文部科学省委託事業「専修学校における先端技術利活用実証研究」に採択され、SwipeVideoが有効な教材になり得るかの数値化検証を開始しております。
過去のプレスリリースはこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000028108.html
そして2021年からは、三幸学園様で所持するSwipeVideoの撮影システムをご活用され、全国の部活動へ向けたSwipeVideo撮影サービス(フォームチェック,スイングチェックなどが可能)を開始されました。
過去のプレスリリースはこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000028108.html
<SwipeVideo(スワイプビデオ)とは>
AMATELUS社が開発・提供する、複数台のカメラ(台数無制限対応)で撮影された映像を、視聴者がスワイプする事でWeb上で(アプリ内も可)自由に視点をスイッチングしながら視聴できる配信システムであり、国際特許として取得済みの技術です。
SwipeVideo(スワイプビデオ)は、これまで映像処理負荷や配信負荷の高さからブラウザ上での配信や再生は難しいとされてきた自由視点映像及びマルチアングル映像をクラウド配信出来る世界初の独自開発技術です。
また、WEBの技術(HTML5)だけで動作するので、視聴者側は面倒なアプリインストールが不要なうえ、視聴者がストレスなく任意のタイミングで再生中(スロー中、ズーム中、停止中も可能)の映像を切り替える事を可能にし、画面をスワイプするだけで映像の視点を自由に切り替えて視聴することができます。
詳細はこちら https://swipevideo.jp
特許:国際特許として日本特許5件取得、米国特許3件取得、中国特許3件取得、韓国特許2件、イギリス1件、イスラエル1件、インドネシア1件、その他各国移行申請済み。
【AMATELUS社の概要】
社 名 :AMATELUS株式会社
本社所在地:東京都渋谷区
設 立 :2017年1月
資 本 金:5億3262万2112円 (資本準備金含む)
代 表 者:下城伸也
事業内容 :『Swipe Video』の開発・制作・販売を中心に、自由視点映像及びマルチアングル映像等の撮影同期アプリ『SVCam/SVCamDual』の開発、提供、自由視点映像の配信及び編集ソフト・アプリケーションの開発や撮影、VR/MR関連システムの開発を行なっている。
<これまでの主な採択/受賞歴>
・Microsoft innovation award2017 受賞
・avex-xRハッカソン(VR/AR/MR) 優勝
・総務省「異能vation」ジェネレーションアワード 特別賞受賞
・横瀬町地方創生プロジェクト「よこらぼ」採択
・埼玉県庁 官民連携事業 採択
・Plug and Play Japan Batch2 採択
・富⼠通 ピッチコンテスト fabbit賞 リコー賞 受賞
・Plug and Play Batch2 Expo Mobility 優勝
・富⼠通アクセラレータ第7期 採択
・電通「GRASSHOPPER」第2期 採択
・docomo 5G DX AWARDS 2020 「最優秀賞」受賞
・日経トレンディ「2020年 START UP AWARADS 大賞」受賞
・2021年 スポーツ庁「イノベーションリーグ」にて「ビュワー・エクスペリエンス・パートナー」授与
・2022年 ヨーロッパ最大のテックカンファレンス”Viva Technology”の「 Innovative Event Challenge」にて優勝
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