【侵攻から3年】日本に逃れたウクライナ避難民の就労状況の調査から見えた実態・ウクライナ避難民の実際の就労活躍事例から学ぶ
NPO法人WELgeeが国際NGOプラン・インターナショナルとセミナーを開催
2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻から間もなく3年が経過します。侵攻直後より、日本での安定した生活が可能になるよう、日本政府による生活費の支援(最長2年)や日本財団による生活費等の支援(最長3年)、 民間財団等からの生活費支援が行われていましたが、続々と支給の終了期限を迎えており、就労と自立が喫緊の課題となっています。
そのような背景を受け、2024年8月、国際NGOプラン・インターナショナル(所在地:東京都世田谷区 理事長:池上清子 以下、プラン)アドボカシーグループのアンナ・シャルホロドウスカー氏により「調査レポート: ウクライナ避難民が直面する就労と日本語の壁」が発行されました。アンナ・シャルホロドウスカー氏自身もウクライナ侵攻を受け、日本へ避難した一人であり、NPO法人WELgee(以下「WELgee」)の就労伴走を経て、2022年12月、プランへ就職いたしました。
NPO法人WELgeeでは、2025年1月21日(火)12時よりオンラインセミナー「ウクライナ避難民の挑戦と成長を知る:WELgeeTalentsが実現するD&I ~アンナさんの就労ストーリーとプラン・インターナショナル・ジャパンの取り組み~」を開催いたします。本セミナーではプランより、アンナ・シャルホロドウスカー氏をゲストスピーカーとして迎え、調査を通じて見えてきた実態や日本での就労経験についてお話しいただきます。また、同団体からは長島美紀氏をお迎えし、難民人材の受け入れを通じたダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進の実践例についてご紹介いただきます。
開催詳細
日時:2025年1月21日(火)12:00~13:00
開催方法:Zoomを利用したオンライン開催
参加費:無料
申込方法:下記フォームよりお申し込みください
https://zfrmz.com/ea3QnwDi9LH8cAvrSF0E
※ 本勉強会は Zoomを活用したオンライン開催となります。登録完了後に、アクセス方法などを記載したメールをお送りいたします。
登壇者プロフィール
スピーカー:アンナ・シャルホロドウスカー 氏(プラン・インターナショナル・ジャパン
アドボカシーグループスタッフ)
マリウポリ国立大学にて歴史学の学士号を取得した後、同大学院にて中等教育、歴史学、ジャーナリズムの修士号を取得。マリウポリ中等学校での歴史指導、乳幼児への英語教育・発達教育カリキュラムの作成など教育分野でのキャリアを重ねるとともに、マリウポリ市ニュースサイトのジャーナリストとして記事作成にも従事。2022年5月28日にウクライナのマリウポリ市から日本へ避難。同年12月にプランに入局。
スピーカー:長島美紀氏(プラン・インターナショナル・ジャパン アドボカシーグループリーダー)
政治学博士。プランでは、女の子のリーダーシップに関する調査提言をはじめ、女の子や若い女性のエンパワーメント、ジェンダー課題に関する調査研究・政策提言を担当。2021年4月からは内閣府男女共同参画推進連携会議有識者議員、2023年からW20ジャパンデレゲート(2024年より共同代表)も務める。著書に『FGM(女性性器損傷)とジェンダーに基づく迫害概念をめぐる諸課題―フェミニズム国際法の視点からの一考察』(早稲田大学出版、2011年)がある。
スピーカー:髙橋明(NPO法人WELgee)
通信企業から越境研修にてWELgeeに参画。
人材紹介会社にて、プロボノとして外国人留学生の就職支援を経験。祖国を離れて、異国の地で、健気に、そして真摯に、頑張る外国人留学生の姿に感銘を受ける。「社会課題を解決したい」「頑張っている人を応援したい」「異文化理解を深めたい」という思いから、社内のソーシャルセクターを対象とした越境研修プログラムに応募。縁があり、WELgeeと出会う。ヒジネスセクターの人間として、企業の方々に、難民人材の方々やダイバーシティの可能性をどうしたら知ってもらえるのかを日々模索中。
団体プロフィール
◆ NPO法人WELgee
「自らの境遇にかかわらず、ともに未来を築ける社会」の実現を目指し、母国での迫害や紛争などから逃れてきた人々が自身のキャリアや人生の目標を追求しながら企業で価値創造ができるようなサービスを展開しています。彼らが「難民」という背景を超えて、それぞれの「自分らしさ」を活かしながら異国の地・日本で人生再建することを叶えられるよう、彼らを人材として受け入れることのできる社会を企業・経済団体・行政など日本社会の様々なステークホルダーとつくることを目指し活動しています。
◆ 国際NGOプラン・インターナショナル
国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに世界80カ国以上で活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。
◎難民の定義
難民とは「人種・宗教・国籍・特定の社会的集団の成員資格・政治的意見を理由に迫害されるという十分に理由のある恐怖のために国籍国の外におり、かつ、その国の保護を受けられないか、そのような恐怖のためにそれを望まない者」(出典:UNHCR『難民の地位に関する条約』『難民の地位に関する議定書』)を指します。 近年、UNHCRのガイドラインなどによって国際慣習では、紛争・ジェンダー・気候変動での強制移住をせざるを得なくなった人々についても難民として保護する流れが主流になっています。
◎WELgeeの「難民」の考え方
難民が生じる背景や社会情勢が多様化・複雑化する中で、従来の難民の定義にとどまらない多くの人々が、祖国を追われる状態に置かれています。WELgeeは、命の危険があって現在祖国に戻れない状態にある人を活動の対象としており、認定難民・難民認定申請者・後発的難民(帰国困難な状態にある元留学生等)・避難民なども含んでいます。
◎WELgee活動のスタンス
WELgeeは「難民」を保護対象としてのみならず、一人ひとりが志や経験をもった個人として捉えています。政府による難民認定だけをゴールにするのではなく、難民の人生の再建の選択肢を増やす取り組みを行っています。
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