第16回ジュニア冒険小説大賞受賞の清水温子さん作家デビュー!『こちら妖怪お悩み相談室』発売!
株式会社岩崎書店(代表取締役:岩崎弘明、本社:東京都文京区)は、第16回ジュニア冒険小説大賞を受賞した清水温子さんの作品『こちら妖怪お悩み相談室』を書籍化、2019年4月9日に発売いたします。
◆ストーリー
ひょんなことから「妖怪お悩み相談室」の電話番となった、小学六年生のリカ。相談室のボス「ぬらりひょん」や、「ろくろ首」のナツ先輩といっしょに、妖怪たちの悲喜こもごもにつきあう日々を送っている。
ある日、リカは複数の問題を一度に解決するために、妖怪たちのパレードを計画することに。ぶっつけ本番。はたして成功なるか!?
妖怪からの相談をとおして、主人公が世界を広げ、悩みに寄り添う気持ちや、困難を乗り越えてゆく成長物語。
登場するのは「垢なめ」や「ヨジババ(四時婆)」「電話のメリーさん」「トイレの花子さん」、はたまた「理科室の人体ガイコツ模型」、「音楽室のモーツァルト画」、「校庭の二宮金次郎像」など、古典的な妖怪や都市伝説、学校の怪談の定番たち。
はてさて、リカは妖怪たちのお悩みを解決できるのでしょうか。
人生いろいろ、妖怪もいろいろ。新しいユーモア学校怪談、ここに誕生!
◆選評 「伸びシロの大きい才能」と絶賛!
いろいろな妖怪がわらわらと出てくるのがおもしろい。文中に「なるほど」と思わせる名言が多いのもポイント。「冒険」をどこに求めるのか、これもなかなか難しいが、主人公が自ら妖怪の世界に入っていくこと、ピンチでも逃げないところが冒険といえば冒険だろう。妖怪それぞれに悩みや事情があり、憎めないキャラクターであることに好感が持てる。舞台が学校と相談室に集約しているのも、子どもにとっては身近だろう。主人公が活躍、成長していくのも、児童文学の王道で安定感がある。
◉選考委員 眉村卓さん(作家)
妖怪相談室という、いわば鬼太郎側からの設定。妖怪にもある人間関係的な悩みが眼目かも。学校怪談パロディの娯楽版として仕上がっている。
◉選考委員 南山宏さん(作家)
会話の出し入れも地の文も終始テンポよく運ばれて過不足がなく、受賞者は年齢からみても、これからの活躍を大いに期待できる伸びシロの大きい才能と見た。
★選考経過はコチラ https://www.iwasakishoten.co.jp/news/n27440.html
◆受賞者の言葉
清水温子(しみず・あつこ)
大賞の連絡をいただいたとき、足は震え、頭の中が真っ白になりました。作品を書くことは、自分の心と向き合うことでもあります。それが苦しいときもありましたが、書くことを途中であきらめなくて良かった。
支えてくれた家族にも感謝の気持ちを伝えたいです。
これからも私だけが作れる物語を書いていきたいと思います。
◆書籍情報
書名:『こちら妖怪お悩み相談室』
作者:清水温子・作/たごもりのりこ・絵
定価:本体1,300円+税
判型:四六判/200頁/ハードカバー
ISBN:978-4-265-84019-9
対象年齢:小学校高学年
発売日:2019年4月9日
◎岩崎書店HP https://bit.ly/2FR4YLC
◎Amazon https://amzn.to/2K0XNEL
◆著者紹介
作者:清水温子(しみず・あつこ)
1979年生まれ、兵庫県在住。梅花女子大学児童文学科卒業。第9回小梅童話賞優秀賞。第18回日産童話と絵本のグランプリ佳作。本作にて、第16回ジュニア冒険小説大賞を受賞(『妖怪お悩み相談室』を改題)、デビュー作となる。
画家:たごもりのりこ
骨董屋を経て、絵本作家、イラストレーターに。主な作品に、『ばけばけ町へおひっこし』、『ごっほんえっへん』(岩崎書店)。共著に『どうぶつどどいつドーナッツ』(鈴木出版)、『そらうで』(講談社)、『なにわのでっちこまめどん』(佼成出版社)。挿絵に『ぼくんち戦争』(ポプラ社)、『うらやましやゆうれい』(佼成出版社)、『ゆかいな10分落語』(文溪堂)等、多数。
◆ジュニア冒険小説大賞とは
海外ファンタジーばかりが持て囃される傾向にあった2001年、現代の子どもたちがワクワクするような日本オリジナルの冒険物語を子どもたちに届けようと、創設されたのがジュニア冒険小説大賞です。
賞を主催するのは、創作集団プロミネンスと岩崎書店。
創作集団プロミネンスは、SFを核としながら長く児童向けエンターテインメントの創作と普及に努めてきた作家・翻訳者・画家の団体。岩崎書店は、コナン・ドイル、H・G・ウェルズ、ジュール・ベルヌなどの冒険小説を、早くから子どもたちに紹介してきた児童書出版社です。
長編の児童読み物が刊行しづらい出版状況のなかにあって、書き下ろしの児童向け冒険小説を出版し、児童読み物をめざす新しい書き手の登場を応援しようとする、作家集団と出版社の挑戦でもありました。
「小学校高学年から読め、冒険心に満ちあふれた長編小説」という難しい条件から、応募数こそ多くはありませんが、送られてくる作品の質は高く、大賞を得て刊行された作品はいずれも版を重ねて、発行部数も1万~2万部を超えています。
◆第16回ジュニア冒険小説大賞 概要
◎ジャンル ファンタジー、SF、ミステリー、ホラー、ナンセンスなど。冒険心に満ちあふれた物語を募集。
◎読者対象 小学校高学年から読めて楽しめるもの。
◎原稿枚数 400字詰めで150枚から200枚(枚数厳守)。
◎応募資格 創作児童文学の作品を商業出版していない方。
◎募集期間 2016年7月1日~2018年6月30日(隔年開催)
◎選考委員 南山宏、眉村卓、後藤みわこ、岩崎書店
◎賞 賞は賞状と賞金20万円。佳作には副賞。
◎主催 創作集団プロミネンス/株式会社岩崎書店
◎公式HP http://www.iwasakishoten.co.jp/news/n10303.html
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