ウインドリバー、Cosign のサポートによりVxWorks RTOS コンテナのリーダーシップを拡大

2023年11月1日 — カリフォルニア州アラメダ発 — ミッションクリティカルなインテリジェントシステム向けソフトウェアを提供する世界的なリーダー、ウインドリバーは、リアルタイムオペレーティングシステム（RTOS）のコンテナエンジンがSigstoreのCosignをサポートしたことを発表しました。これにより、VxWorks®ベースのデバイスは、コンテナを使用してソフトウェアをデプロイおよび管理する際のセキュリティを強化することができます。VxWorksはOpen Container Initiative（OCI）準拠のコンテナをサポートする唯一のRTOSです。

今回の機能強化は、2021年に初めてリリースされたウインドリバーのリアルタイム組込みコンテナエンジンがベースとなっています。このオーバーヘッドがかからないVxWorks用のリアルタイムコンテナエンジンは、お客様の意見を取り入れ、Cloud Native Computing Foundation（CNCF）に基づく OCI 仕様（*1）（パッケージ化、配布、ランタイム、runC）を慎重に利用して開発されています。2022年には、ウインドリバーはアプリケーションの分離の重要な要素であるオーバーレイファイルシステムをサポートしています。

ウインドリバーは、真の組込みkubeletによるKubernetesのサポートも提供しています。今後は、特有の不明瞭なツールやワークフローに頼る必要はありません。Linuxの場合と同様に、オープンスタンダードのよく知られたワークフローやツール、インフラストラクチャを活用してリアルタイム性を保持し、安全で信頼のおけるRTOS用のソフトウェアをデプロイ、運用、管理、更新することにより、コストやリスクを軽減できます。

ウインドリバーの最高製品責任者、アビジット・シンハは次のように述べています。「VxWorksは、OCI準拠のコンテナをサポートする最初で唯一のRTOSとして、ソフトウェアのデプロイと管理を簡素化し、運用コストを効果的に削減します。そして、ディターミニズムとパフォーマンスを損なうことなく、インテリジェントエッジ向けソフトウェアの適切かつ迅速な開発とデプロイを実現します。

最新の開発で追加されたCosignのサポートは、安全なアプリケーションのデプロイと更新をさらに強化するのに役立ちます。コンテナは、自動車、航空宇宙・防衛、産業機器といったミッションクリティカルな業界全体に大きな影響を与えており、これらの市場でのソフトウェア定義型のアプローチのさらなる推進に貢献しています」

Collins Aerospaceのホワイトペーパー、「Modular Avionics Solutions: Our Microservices and Container Solutions Enable a Modular, Open Systems Approach, 2022（モジュール式アビオニクスソリューション：マイクロサービスとコンテナソリューションがモジュール式のオープンシステムアプローチを可能にする、2022年）」には次のように書かれています。「コンテナ化されたマイクロサービスを利用したアーキテクチャには、従来のアプリケーションや開発アプローチに勝る重要な利点がいくつかあります。重要度が混在するコンポーネントを統合する場合にコンテナを使用すると、マイクロサービスのコレクションを複数のプログラミング言語で開発することや、さまざまなレベルの重要度をサポートすることできます。開発保証レベル（DAL）の高い既存コンポーネントを、DALが低く変化が著しいコンポーネントから分離して、再認証に伴うコストを削減することができます。コンテナ化されたマイクロサービスを使用してDALの低いコンポーネントのグループを作成することで、そのシステムの重要度の低いコンポーネントは、オープンソースソフトウェアやアジャイルな開発手法によるメリットを享受することができます」

アプティブ上級副社長兼最高技術責任者、ベンジャミン・リオン氏は次のように述べています。「アプティブは、ウインドリバーのVxWorksのコンテナを用いたソリューションを使用して、迅速にイノベーションを促進し、お客様のソフトウェア定義型車両への移行を加速しています。VxWorksにより、開発者は新しいコンテナ化されたアプリケーションを効率よく作成し、既存のアプリケーションを簡単にモダナイズできます。それにより、ソフトウェアアップデートの負担やコストを大幅に削減し、新しいビジネスモデルを実現して、自動車業界のTeir 1やOEMに大きな価値をもたらしています」

VxWorksコンテナエンジンは、すでにレジストリへのセキュアなアクセスとアプリケーションへのセキュアなアクセスをサポートしていますが、Cosign（*2）のサポートが追加されたことにより、署名付きコンテナ処理が可能になります。Cosignはコンテナイメージの署名と検証のためのスタンダードに柔軟に対応しています。開発者はクラウドマネージドのKMSやコンテナレジストリなどの既存の開発インフラストラクチャを再利用できるようになり、署名と検証のプロセスが簡素化されます。

ウインドリバーは、VxWorks コンテナのサポートで2023年度 Platinum Innovators Award（*3）を受賞しました。

VxWorksとリアルタイムコンテナエンジンの詳細については、以下をご覧ください。
https://www.windriver.com/japan/containers

ウインドリバーについて   

ウインドリバーは、ミッションクリティカルなインテリジェントエッジ向けソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。40年以上にわたり、イノベーターかつパイオニアとして、最高レベルのセキュリティ、安全性、信頼性を数十億台を超えるデバイスやシステムに提供しています。ウインドリバーのソフトウェアと専門性は、オートモーティブ、航空宇宙・防衛、インダストリアル、メディカル、通信など、あらゆる業界のデジタルトランスフォーメーションを加速させています。ウインドリバーは、ワールドクラスのグローバルなプロフェッショナルサービスとサポート、および幅広いパートナーエコシステムによってサポートされた包括的なポートフォリオを提供しています。ウインドリバーの詳細については、以下をご覧ください。   

https://www.windriver.com/japan   

*1：https://github.com/opencontainers

*2：https://github.com/sigstore/cosign

*3：https://www.windriver.com/news/press/news-2023102523

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※本プレスリリースは2023年11月1日に発表したプレスリリースの抄訳です。

https://www.windriver.com/news/press/news-2023110123