日本女子大学附属豊明幼稚園の造形作品展 目黒区美術館で初の一般公開

STEAM教育が育む発想力と想像力溢れる世界

学校法人 日本女子大学

日本女子大学附属豊明幼稚園(東京都文京区、園長:吉岡しのぶ)は、造形作品展を7月10日(水)~15日(祝・月)まで、目黒区美術館区民ギャラリーにて初めて一般公開いたします。

 展示される作品の制作は、学校法人日本女子大学が幼稚園から大学までに及ぶ一貫教育において注力する「STEAM教育(※)」による学びを深める機会の一つとして企画されているものです。これまで本作品展は大学内で学園関係者向けに開催されていましたが、今回園児たちの自由で創造的な作品を広く一般に公開するため、目黒区美術館で開催の運びとなりました。

 本学の西村陽平名誉教授(元家政学部児童学科教授)の指導のもと、園児たちがのびのびと自由に制作した色鮮やかな作品をぜひご覧ください。この取り組みは、日本女子大学の附属校園教育重点化資金によるプロジェクトの一貫として実施されています。

■本作品展へ向けた子どもたちの取り組み
 昨年度の年長児クラスで3回にわたって開かれたワークショップで制作した作品から41点と、制作風景などの写真を展示します。“子どもの表現を制限しない”ことで、最初は慎重に筆で描いていた子どもたちが、手や足、髪の毛にまで絵の具をつけて描くなど、身体全体で表現するようになり、五感を働かせながら、次から次へと豊かな発想を溢れさせる姿が見られました。子どもたちの想像力溢れる世界と活き活きとした表現がご覧いただけます。


1回目 グループ制作

始まりは1本の線から。6人のグループで順番に1本ずつ交代しながら線をつなげていきます。つなげていくうちに、最初は緊張していた子どもたちの気持ちもほぐれ、線にも個性が出てきました。さまざまな線を描く中で、他のグループの作品との違いを楽しみながら、制作を進めていきました。








2回目 個人制作

絵の具を付けたビー玉をキャンバスへ自由に転がしながら道筋をつけることから始まりました。大きな絵を1人で描くことは大人でも緊張しますが、ビー玉を使う楽しさにより心がほぐれ、子どもたちは手足を絵の具だらけにしながら活き活きと思うままに描くことができました。






3回目 個人制作

色のついたシャボン玉を紙の上で吹きます。シャボン玉がはじけると、丸い形がきれいに残ることに感動し、繰り返し楽しんでいました。また、色の重なり合いや組み合わせなど表現したいことに違いが生まれ、同じようで異なる作品が生まれていきます。その後はキャンバスに絵を描きました。2度目の個人制作では、1人でじっくりと向き合う子どもや、ダイナミックに描き、いつの間にか友だちと共同して描き始める子どもの様子も見られました。歌のメロディを絵で表す子どもも現れ、表現の仕方にも多様性が感じられました。



 この活動を通じて、子どもたちは自分自身を表現する力を育み、自己表現の楽しさを学びます。子どもが1枚のキャンバスと対峙した時に、自分の内から湧き出すものを自由に表現できる力は、日々のSTEAM教育の積み重ねを通して育まれ、今後の一貫教育を通した学びの素地作りにもつながっていきます。


■STEAM教育×非認知能力 遊びを通して育む学びの特徴

 日本女子大学附属豊明幼稚園では、自分で課題を見つけ、解決方法を導く能力を育てるSTEAM教育を遊びや生活の中で自然と学べるような環境づくりを行っています。なぜ?どうして?こうしたい!子どもたちは目の前の疑問に、試行錯誤を繰り返しながら、友だちとともに取り組みます。それらの活動を通じて、積極性や粘り強さ、創造力や、協調性、コミュニケーション能力などの非認知能力も同時に育みます。




■開催概要
開催日:7月10日(水)~7月15日(祝・月)
開催時間:10:00~18:00(最終日のみ 16:00 まで)
入館:無料  どなたでもご覧いただけます
会場:目黒区美術館 区民ギャラリー 展示スペース(https://mmat.jp/index.html

日本女子大学附属豊明幼稚園サイトホームページ:https://www.jwu.ac.jp/knd/

■ 日本女子大学 西村陽平名誉教授(元家政学部児童学科教授)のコメント
 「シャボン玉でお絵描きするの夢みたいだね」という5歳の子どもの声を聴きながら、出来上がった作品を見ると、びっくりします。
活動は、遊びのようなことから始めて、アートの創造的な経験へと導きます。教え込むのではなく、自然とそのようになるように環境を整えます。そのことにより、子どもの潜在的な可能性が引き出されます。


1947年京都府生まれ。美術作家、陶芸家。日本女子大学名誉教授。
1973年東京教育大学(現在の筑波大学)卒業後、98年まで千葉盲学校で美術教諭として勤務。缶や金属、紙に土を塗り、それらを焼成させたシリーズなど、焼成のプロセスを通じて、素材の違いを際立たせる作品を発表。視覚や触覚・聴覚などの感覚をテーマにした自身の作品制作とともに、障害のある方々や様々な人々の造形活動にも関わり、ワークショップを多数開催している。作品は、パリ装飾美術館、フランス国立陶磁美術館、ビクトリア&アルバート美術館(イギリス)、エバーソン美術館(ニューヨーク)、東京都現代美術館など、国内外の美術館に多数収蔵されている。

(※)STEAM教育
科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語。5領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えたもの。


日本女子大学は、日本初の組織的な女子高等教育機関として創立し、2021年に120周年を迎えました。私立女子大学唯一の理学部を有し、文理融合の教育環境をもつ女子総合大学です。幼稚園から大学院までの一貫教育、さらに卒業生以外にも門戸を開くリカレント教育など、誰もが生涯を通じて学び、成⾧し続ける社会を創るための機会を提供しています。多様で非連続に変化する社会において、新しい明日を共に創る人材を育てています。詳しくは、https://corp.jwu.ac.jp/ をご覧ください。

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会社概要

学校法人 日本女子大学

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URL
https://unv.jwu.ac.jp/grp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都文京区目白台2-8-1
電話番号
03-3943-3131
代表者名
今市 涼子
上場
未上場
資本金
-
設立
1901年04月