コレクターが生涯かけて集めた「鞍馬天狗」グッズ。作者、大佛次郎の記念館で公開。
小・中学生は入場無料! 磯貝宏國コレクション vol.2 「鞍馬天狗ワンダーランド ‐昭和のあそび」
大佛次郎が約40年にわたり書き続け、大人にも子どもにも勇気を与えたヒーロー「鞍馬天狗」。戦後の少年時代に鞍馬天狗を知り、一生をかけてグッズを集め続けた磯貝宏國氏のコレクションから「昭和のあそび」をテーマにした企画展が3月17日から始まります。
人々の心を明るく照らしたヒーロー「鞍馬天狗」
大佛次郎が大正末から昭和中期にかけて約40年間にわたり書きつづけた元祖・覆面のヒー ロー「鞍馬天狗」。
悪をくじき、弱きを助け、その小気味よい活躍ぶりは、関東大震災後や戦後の暗い時代であっても人々を明るい気持ちにさせてくれました。
その人気ゆえに、作品が発表されるやいなや「鞍馬天狗」は小説の世界から、子どもの最も身近な存在であるおもちゃにまで広がりました。メンコ、お面、かるた、すごろく、指人形、日光写真など、おもちゃには多様な鞍馬天狗が描かれ、子どもたちの遊びの中で親しまれていました。
3月17日から大佛次郎記念館で開催される企画展は、「鞍馬天狗」グッズのコレクターでもある、故磯貝宏國氏が寄贈した膨大なコレクションからおもちゃなどを取り上げ、「昭和のあそび」を広く紹介します。
メンコやすごろく、福笑いなど、実際に遊びを体感できるようなコーナーもあります。
リアルタイムで遊んだ往年の少年少女も、新しい遊びとして新鮮に感じるだろう現代の少年少女もきっと楽しめる内容です。
遊びの時代背景や風俗、習慣なども説明し、もちろん「鞍馬天狗」の魅力にも迫ります。
小・中学生は入場が無料に!
大佛次郎記念館では3月中、小・中学生の入場料が無料となる春休みキャンペーンを実施中。
本展開催にあわせ4月以降も無料となります!
磯貝宏國コレクション vol.2 「鞍馬天狗ワンダーランド ‐昭和のあそび」 【会期】2016年3月17日(木)~7月10日(日) 【開館時間】3月31日まで10:00~17:00(入館は16時30分まで) 4月1日から10:00~17:30(入館は17時まで) 【休館日】毎週月曜日 (祝休日の場合は翌平祝休日) 3/21(月・祝)は開館し、3/22(火)休館 5/2(月)、5/3(火)、5/4(水)、5/5(木) の祝日は開館し、 5/6(金)休館 【料金】高校生以上200円(150円)、小・中学生は無料! ※( )内は 20 人以上の団体割引料金 ※第2第4土曜日、毎月23日「市民の読書の日」は高校生無料 ※横浜市内在住の65歳以上の方は無料(濱ともカードなど、証明できるをご提示ください) ※障がい者手帳をお持ちの方と付き添1名は無料(受付にて手帳をご提示ください) 詳しくはこちら→http://osaragi.yafjp.org/ |
磯貝宏國氏とは?
昭和26年に小学校の校庭で上演された鞍馬天狗の映画と出会った磯貝少年は、すぐに鞍馬天狗に夢中になりました。駄菓子屋で1枚1円の豆ブロマイドを集めたことをきっかけに、少年時代はお小遣いのすべてをはたいて駄菓子屋に通い、大人となってからは古本屋街を歩いて鞍馬天狗グッズを集めました。こうして生涯をかけて数万点とも言われる鞍馬天狗コレクションを築きます。磯貝氏は長じて東宝レコードのプロデユ―サーとなり、鞍馬天狗のレーザー・ディスクを企画出版したこともあります。
磯貝氏は自分のコレクションのことを「数十年間の夢の結晶」と語っています。
2012年に他界されたことを受けて、コレクションはご家族から大佛次郎記念館へ寄贈されました。
大佛次郎記念館の春の楽しみ、和室公開
大佛次郎の妻、酉子夫人がお茶を好んだことから、記念館にはお茶がたてられる和室が設えられています。
毎年春に公開しており、縁側や窓からは、隣の港の見える丘公園や庭の桜をゆったりと楽しむことができます。
今年の公開は3月20日から4月10日まで。
二条城や桂離宮の襖や壁紙も手がける紙の老舗、京都唐長の手擦り京からかみが襖に使われており、
入り口外側には文人の象徴である梅があしらわれています。
また、窓から望む海にちなんで、手すりには千鳥文様が施されるなど、粋で凝った仕様にもぜひご注目!
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