ポスとるX投稿分析レポート:テーマ「ゴルフ」
共感語とビジュアルがエンゲージメントに与える影響を定量検証
近年、X(旧Twitter)上でのゴルフ関連コンテンツの発信が活発化しています。本リリースでは、ゴルフに関するSNS投稿データを分析し、エンゲージメント率(以下、ENG率)に寄与する要素を明らかにしました。

先日開催されたゴルフの祭典「マスターズ2025」は、今年も世界中のファンを魅了し、SNS上でも大きな話題となりました。
こうした盛り上がりを受けて、X(旧Twitter)上でのゴルフ関連投稿の傾向やユーザーの反応を可視化すべく、本分析レポートを作成いたしました。
--------------------調査概要--------------------
調査対象:X(旧Twitter)上のゴルフ関連投稿
対象期間:2025/03/12 〜 2025/04/11
投稿件数:1056件
調査項目:投稿タイプ別ENG率、頻出単語、フォロワー数との関係 ほか
■ キーワード分析:「共感語」が高ENGを形成

単語 |
出現回数 |
---|---|
ゴルフ |
7093 |
好き |
2047 |
初心者 |
1251 |
切り |
1074 |
100 |
686 |
女子 |
677 |
スイング |
646 |
する |
622 |
繋がる |
537 |
男子 |
493 |

「好き」「初心者」「繋がる」など、共感性や自己投影を促す語彙の出現が顕著です。こうした語は、単に情報を提供する以上にユーザー間の感情共有を誘発し、エンゲージメントの上昇に寄与する要因となっていると考えられます。
ハッシュタグ「#ゴルフ好き」にみるユーザーの関心傾向
本調査に含まれる投稿のうち、「#ゴルフ好き」を含むツイート群を抽出・分析した結果、当該ユーザー層にはいくつかの共通した関心軸が認められました。
特に顕著であったのは以下の3点です
プレースタイルの自己表現
スイングフォームや飛距離に関する記述が多く、自身の上達過程やプレーへのこだわりを可視化する傾向が見られます。
共感・交流志向の高さ
「繋がる」「一緒にラウンド」などの語と共に、ゴルフ仲間との交流やオフラインの接点創出を意識した投稿が多く、SNSをゴルフコミュニティのハブとして活用している様子が伺えます。
ギアやウェアへのこだわり
クラブ、ボール、ウェアなどの具体名を挙げた投稿も多く、単なるスポーツとしてのゴルフではなく、ライフスタイルの一部として捉えている層が多いのが特徴です。
こうした投稿傾向から、「#ゴルフ好き」ユーザーは単なる趣味共有だけでなく、上達過程・アイテム選定・人的つながりといった複合的な価値観を投稿に反映させていることが明らかになりました。
マーケティング観点では、これらの関心軸を的確に捉えた商品訴求・コンテンツ構築が有効といえます。
投稿タイプ別ENG率分析:視覚情報の優位性が顕在化
投稿形式ごとの平均ENG率を算出したところ、以下の通りとなりました

投稿タイプ |
平均ENG率 |
---|---|
画像 |
10.61% |
動画 |
6.78% |
動画含む複数投稿 |
6.06% |
テキスト |
0.46% |
最もENG率が高かったのは画像投稿で、動画よりも約1.5倍高い平均値を記録しました。
この結果は、静的なビジュアルコンテンツのほうが短時間で意味が伝わりやすく、X環境においては
“視認性の即効性”がユーザー反応を高める鍵**であることを示唆しています。
フォロワー数とENG率の相関分析:小規模アカウントの反応率が高い傾向
投稿ごとのフォロワー数とENG率の相関係数は -0.12(弱い負の相関) でした。
このことから、必ずしもフォロワー数の多寡がエンゲージメント獲得に直結しないことが示されました。
特にフォロワー1,000〜3,000名規模のアカウントにおいて、高ENG率(10%以上)を記録する投稿が散見されており、いわゆる“マイクロインフルエンサー”の影響力が定量的に確認されました。
傾向と考察
本調査の分析結果から、以下のようなSNSコンテンツ戦略への応用が考えられます
-
感語・親近感のある表現(例:「初心者」「好き」「つながり」)を盛り込むことで投稿の反応率が向上
-
画像コンテンツの優先活用が高ENG獲得の起点に
-
動画コンテンツは教育的価値が高いが、ENG率では画像に劣るため、目的に応じたフォーマット選定が必要
-
フォロワー規模に頼らず投稿設計・表現設計がエンゲージメントを左右するため、影響力ある一般ユーザーの活用・協業が効果的
まとめ
SNSにおける「誰が、何を、どのように発信するか」は、もはや一律の方程式では語れません。
本分析は、視覚情報と感情共鳴の融合が、エンゲージメント創出の鍵であることを定量的に裏付ける結果となりました。
今後もSNS投稿のあり方を継続的に観察しながら、戦略立案の実効性を高めていくことが求められます。



◆本レポートの作成には「ポスとる」を活用しています◆
サービスページ:https://postoru.com
本分析レポートは、SNSデータ分析サービス「ポスとる(https://postoru.com)」を用いて作成しています。
「ポスとる」は、X(旧Twitter)における投稿ごとのインプレッション数・エンゲージメント指標を自動で集計し、CSV出力による二次分析を可能にするツールです。
キャンペーン分析・アカウント分析・投稿内容の傾向把握など、SNS運用におけるあらゆる場面でご活用いただけます。
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【株式会社hashout(ハッシュアウト)について】
“Create solutions that create new value” - 新たな価値を生み出すソリューションを創る
を理念に事業運営をしております。特にSNSの効果測定や分析の分野において知見を備えており、社名でもあるSNS効果測定サービス「hashout」を運営。
社名であるhashout(ハッシュアウト)とは、 “徹底的に対話し、決める、解決する”という意味があります。 この時間があるからこそ、よりよい新たな創造ができると考えており、 私たちが最も注力すべき大切な時間だと考えています。
社名:株式会社hashout
代表者:代表取締役 落合 匠
所在地:170-0013東京都豊島区東池袋2-60-2池袋パークハイツ2F
事業内容:WEBサービス構築・運営業務、WEBプロモーションASP提供、デジタルプロモーションコンサルティング業務等
設立:2017年6月7日
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