<1日2回服用製剤の発売から22周年>「医療用漢方薬の服用回数に関する意識調査」を実施
~医師・消費者ともに約8割が「1日2回服用」を支持~
当社では1981年の医療用漢方エキス製剤発売以降、患者様本位の医療の中で漢方薬による治療提案を行って参りました。漢方製剤は1日3回服用製剤が主流でしたが、患者様の「1日の服用回数を減らしたい」「お昼の飲み忘れが多い」という声にお応えして、医療用漢方エキス製剤としては初となる1日2回服用製剤の取り扱いを2002年より開始しました。また、服用しやすいよう飲み口が小さく、持ち運びに適したスティック包装を採用し、患者様本位の飲みやすい剤形で提供するとともに、患者様の服薬コンプライアンスの向上に取り組んでいます。
今回は、全国の医師105名と一般生活者103名を対象に、漢方薬の服用回数に対する考え方を調査しました。また、2月22日(木)には、北海道から九州までの全12会場において、医療従事者向けの講演会を開催し、1日2回服用製剤の特長などをご紹介しました。
■「医療用漢方薬の服用回数に関する意識調査」トピックス紹介
<一般生活者向けアンケート>
● 85%の方は「1日2回のほうがよい」と回答 / 飲み忘れ防止に期待
漢方薬について服用回数をご自身で選べる場合、1日3回服用か1日2回服用のどちらを選ぶかを一般生活者の方に尋ねたところ、「1日2回のほうがよい」「どちらかといえば1日2回のほうがよい」と答えた方の合計は85.5%に及び、大半の方が服用回数の少ない方を選ぶ結果となりました。
また、1日2回服用を選択した方を対象にその理由を尋ねると、最も多かった回答は「お昼の飲み忘れをなくすことができるため」(64.8%)となり、飲み忘れの悩みをお持ちの方が多いことが分かります。「お昼は(仕事や学校などで)服用しづらいから」(40.9%)と答えた方も多く、環境による薬の飲みづらさを実感している方も多い傾向も見られました。
<医師向けアンケート>
● 医師の約8割が「1日2回服用」を支持 / 患者様の服薬コンプライアンス向上に期待
一方、医師の方では「1日2回のほうがよい」「どちらかといえば1日2回のほうがよい」と答えた方の合計は78.1%となり、一般消費者に比べると若干低いものの、約8割の医師は1日2回服用製剤を支持する結果となりました。
その理由については、「服薬コンプライアンスの向上」(90.2%)と回答した割合が約9割にも上りました。医師の方々は、患者様に処方薬を正しく服用していただきたいという想いが強いことが分かります。
<調査概要>
○調査対象:直近1ヶ月間に漢方薬を処方した患者数が20人以上の一般内科・皮膚科・産婦人科・呼吸器内科の医師105名、及びクリニックや病院で漢方薬が処方されていることを知っている方103名(有効回答数)
○調査期間:2023年12月
○調査方法:インターネットアンケート
○調査会社:株式会社インテージヘルスケア
○調査本体:クラシエ薬品株式会社
■クラシエの医療用漢方薬について
当社では、古来より日本独自に発展してきた漢方薬を1981年に医療用漢方エキス製剤として発売しました。漢方薬は従来、煎じて服用されてきましたが、エキス製剤にすることで、患者様が漢方薬を手軽に服用できるようになりました。また、細粒剤に加え、漢方薬の味やにおいが苦手な患者様のために錠剤タイプの製品もラインアップに加えました。
その後「1日の服用回数を減らしたい」「お昼の飲み忘れが多い」という患者様の声にお応えし、医療用漢方エキス製剤として初の1日2回服用製剤を2002年に発売、2024年で22周年を迎えます。コンパクト設計で、飲み口が小さいため服用しやすく、持ち運びに適したスティック包装を採用しました。現代に生きる人々の多様なライフスタイルにマッチした1日2回服用タイプは、医療用漢方エキス製剤の中で唯一当社がラインアップしています。これからも、患者様のライフスタイルに合わせて選べる製剤を提供してまいります。
■クラシエ薬品について
クラシエ薬品は漢方のプロフェッショナルとして、半世紀以上にわたり日本に暮らす人々の健康で豊かな暮らしをサポートしてきました。漢方薬を中心に一般用医薬品から医療用医薬品まで自社一貫体制の下で幅広く提供しています。
近年、健康の価値や暮らしのあり方が大きく変化している社会の状況を受けて、クラシエ薬品は漢方事業における医療用分野と一般用分野の連携を強め、「クラシエの漢方」として事業一体で漢方薬を通じた健康価値の提供を高めていくことに挑戦していきます。
漢方を通じて、日本に暮らす人々が自らの健康を総合的に見つめ、理想とする健康的な暮らしをつくることをサポートしていきます。
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