芥川賞作『夏の約束』を現代へ繋ぐリクエスト重版7月15日発売
「STORY STORY YOKOHAMA」が仕掛ける書店主導の価値創造、豪華「全帯」デザインで作品の新たな魅力を発信

株式会社有隣堂(本社:神奈川県横浜市 代表取締役 社長執行役員:松信健太郎) が運営する「STORY STORY YOKOHAMA」(ストーリーストーリーヨコハマ)は、株式会社講談社(本社:東京都文京区 代表取締役社長:野間省伸)から刊行されている芥川賞受賞作、藤野千夜氏の『夏の約束』リクエスト重版企画をプロデュースし、2025年7月15日(火)より有隣堂で先行発売、8月中旬より全国書店にて順次発売いたします。
書店「STORY STORY YOKOHAMA」から生まれた再販企画―時代に求められる物語を、いま改めて
『夏の約束』は、2000年に芥川賞を受賞した藤野千夜氏の短編集で「人と違う」ことにつまずきながらも、明るさを持つ人物たちの日常を軽やかに描くことで、多様な価値観が存在する世界を肯定する名作です。当時は、マイノリティへの社会的受容が今ほど進んでいなかった背景があり、作品の真価が広く認識されたとは言い難い状況でした。
本作の重版を提案したのは、「STORY STORY YOKOHAMA」店長の名智理(なち おさむ)です。多様性への感度が高まった今だからこそ、本作を「書店で、紙の本として、直接届けたい」との強い思いから、講談社に重版を正式提案。当初は、有隣堂限定500部の発行を想定していた企画でしたが、講談社側の賛同を受け全国発売へと拡大いたしました。
贅沢な仕様で作品の新たな魅力を発信
今回のリクエスト重版では、作品の新たな魅力を引き出すため、以下のような独自の仕様を導入しています。


①新デザイン「全帯」仕様を採用
カバー全体を覆う「全帯」は、作品の空気感をやわらかく再解釈した橋本聡氏(横浜市在住)の描き下ろしイラストによる新デザイン。横浜の書店から発信される再刊作品として、地域性と新鮮さを融合させています。
②有隣堂限定版を含む2バージョン展開
全国書店では「白帯」で展開される一方、有隣堂限定版では、目を引く爽やかなターコイズブルーを採用。カラー帯は、デザイン性の高さと希少性も魅力の一つとなっております。
③藤野千夜氏書き下ろしショートストーリーを収録
帯の裏面には、藤野千夜氏による書き下ろし後日談ショートストーリーを特別掲載。そこでは藤野千夜氏の人気作『団地のふたり』のキャラクターが登場する作品間クロスオーバーが実現。ファンにとっても価値ある特典となっています。
店長・名智のコメント

『夏の約束』は、私にとって長年、「書店で、紙の本として、直接届けたい」と願っていた一冊でした。現代の”多様性”が自然に受け入れられる社会にこそ、この作品の持つメッセージが生きると信じています。
新刊に埋もれがちな良書を掘り起こすことは、書店の腕の見せ所。今後も、「STORY STORY YOKOHAMA」として、地域や社会に必要な本を提案し続けたいと思っています。
有隣堂が目指す、書店主導の新たな価値創造
当社は、書店が”売る”だけでなく”提案や企画”を形にしていくことに挑戦しています。今回の『夏の約束』は、書店が主導し、「新たな価値創造」の象徴となる企画です。社会や読者の空気感と響き合う、「時代に寄り添える」作品を軸に、新たな読書体験の提供を目指してまいります。
書誌情報
書名:『夏の約束』
著者:藤野 千夜
出版社:講談社
定価:704円(税込)
体裁:文庫判・本文200頁
ISBN:9784062737050
発売日:2025年7月15日(火)頃より有隣堂で先行発売、8月中旬より全国書店にて順次発売
取り扱い:有隣堂各店(一部店舗除く)、全国の書店
「STORY STORY YOKOHAMA」について
名称:STORY STORY YOKOHAMA(ストーリーストーリーヨコハマ)
住所:神奈川県横浜市中区桜木町1-1-7
ヒューリックみなとみらい コレットマーレ 5F
最寄駅:JR京浜東北線・根岸線 / 横浜市営地下鉄「桜木町駅」
営業時間:11:00~20:00
定休日:1/1(水) 及び施設休館日に準ずる
取扱:本/雑貨/カフェ(一部テイクアウトあり)/図書カード/Quoカード/HonyaClub受取
駐車場:提携駐車場あり

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