【Z世代若手社員の意識調査】“働きたくない上司”、1位「高圧的」、2位「感情的」。スキル以前に「人間性」に強いNO。

3位には「指示の曖昧さ」。Z世代は、心理的安全性を脅かす上司と、業務効率を下げる上司を最も敬遠する傾向。

株式会社ペンマーク

2025年6月19日 10時10分

株式会社ペンマーク（本社：東京都目黒区、代表取締役：横山直明、以下ペンマーク）は、全国のZ世代の若手社会人を対象に、Z世代の就業意識調査の一環として「『この人の下では働きたくない』と感じる上司の特徴」に関するアンケート調査を実施しました。

多くの企業でZ世代の育成や定着が重要課題となる中、彼らがどのような上司を敬遠し、エンゲージメントを低下させてしまうのか、その要因を具体的に明らかにすることを目的としました。

調査の結果、「高圧的・威圧的な態度」（61.9%）、「感情的な言動が多い」（54.5%）が過半数を超え、トップ2を占めました。スキルや経験以前に、人としてのリスペクトの欠如や、心理的安全性を損なう言動が最も敬遠されることが示唆されます。次いで「指示が曖昧・矛盾している」（42.6%）が3位となり、上司としての基本的なマネジメント能力も厳しく評価されている実態が明らかになりました。

※本記事を引用する場合には、出典の明記をお願いいたします。

URL：https://corp.penmark.jp/news/20250619

出典：【Z世代若手社員の意識調査】“働きたくない上司”、1位「高圧的」、2位「感情的」。

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■調査概要

調査方法：自社インターネット調査

調査対象：過去にPenmarkを利用していた全国の若手社会人

有効回答者数：176名

定義：本調査では、Z世代を「1996〜2005年」生まれと定義

■調査サマリー

若手社会人が最も“働きたくない”と感じる上司は「高圧的・威圧的な態度」（61.9%）が最多。次いで「感情的な言動が多い」（54.5%）が続く。
3位には「指示が曖昧・矛盾している」（42.6%）がランクイン。上司としての基本的な業務遂行能力の欠如も、信頼を失う大きな要因。
心理的安全性を損なう「人間性」と、生産性を阻害する「マネジメントスキル」の両面が、Z世代から敬遠される上司の二大要素であることが浮き彫りに。

■調査結果詳細

「『この人の下では働きたくない』と感じる上司の特徴はどれですか？（複数回答）」という設問に対し、Z世代の若手社会人の回答は以下の通りとなりました。

■総括・考察

Z世代が求めるのは「尊敬できる人間性」と「信頼できる職務能力」

今回の調査結果は、Z世代の若手社会人が上司に求めるものが、単なる業務スキルや経験だけではないことを明確に示しています。最も嫌われる上司の特徴として「高圧的」「感情的」といった人間性に起因する項目が上位を占めたことは、彼らが心理的安全性の高い職場環境をいかに重視しているかの表れです。

部下を尊重せず、気分次第で言動が変わる上司の下では、若手は萎縮し、挑戦や率直な意見具申をためらうようになります。これは個人の成長を妨げるだけでなく、組織全体のイノベーションや生産性の低下に直結する深刻な問題です。

一方で、「指示の曖昧さ」が3位に入っている点も見逃せません。これは、若手が上司を「共に働くプロフェッショナル」として冷静に評価していることを示唆します。タイムパフォーマンスを重視する彼らにとって、曖昧な指示による手戻りや無駄な時間は大きなストレスであり、上司のマネジメント能力への不信感に繋がります。

この結果から、企業が取り組むべきは、管理職の育成と登用のあり方の見直しです。プレイヤーとして優秀な人材が、必ずしも優れたマネージャーになるとは限りません。

これからの管理職には、業績を上げる能力以上に、部下一人ひとりの人格を尊重し、彼らが安心してパフォーマンスを発揮できる環境を整える「サーバントリーダーシップ」や、的確な指示でチームの生産性を最大化する「プロジェクトマネジメント能力」が求められます。360度評価の導入や、心理的安全性に関する研修の実施などを通じて、Z世代から「この人の下で働きたい」と思われる上司を育成していくことが、企業の持続的な成長に不可欠と言えるでしょう。