AI-OCR「DynaEye」シリーズに新商品登場!自治体の「給与支払報告書」データ入力業務を大きく効率化
“ 20年以上のOCR開発実績で培った独自技術 ” と ” AIによる給与支払報告書の学習 ” により高い認識精度を実現
株式会社PFU(代表取締役社長:村上 清治、以下PFU)は、2023年12月中旬より、高精度な文字認識を実現するAI-OCR(注1)ソフトウェア「DynaEye」シリーズの新商品として、自治体の給与支払報告書(注2)を対象とした新商品「DynaEye給与支払報告書OCR V1.0」の販売を開始します。
PFUはこれまで、「DynaEye」シリーズとして、お客様の帳票に対して高精度な文字認識を実現する「DynaEye 11」に加えて、運転免許証やマイナンバーカードに特化した商品をラインナップするなど、お客様の業務ニーズに応えるOCR製品を提供してきました。
これまで、様々な自治体やBPOのお客様に商品を提供する中で、強く要望いただいておりました給与支払報告書に対して、今回PFUは、給与支払報告書をAIに学習させた独自の技術開発に加えて、給与支払報告書を扱うBPO事業者様との共同検証により、PC(注3)にインストールするだけですぐに使える給与支払報告書に特化した高精度なOCRエンジンの開発に成功しました。
本商品は、主にBPO事業者のお客様での利用を想定しております。オンプレミス製品のため、セキュリティ面での安全性はもちろんのこと、1枚あたりの料金でのライセンス提供となるため、必要な処理量分だけ購入が可能となります。
PFUは、世界シェアNo.1(注4)のイメージスキャナーとともに、紙を起点とする様々な業務において「紙の電子化・帳票情報のデータ化」を実現してまいりました。今回の新商品提供により、これまで以上に幅広い多くのお客様の業務効率化を実現します。
背景
国内のDX推進を背景にAI-OCRの活用が進んでおり、「DynaEye」シリーズも多くのお客様からご好評いただいております。しかしながら、これまでの製品ラインナップでは、お客様の期待に応えきれていない業務があり、その一つが給与支払報告書のOCRとなります。
2021年以降、一部の事業者に給与支払報告書のeLTAXもしくは光ディスクによる提出が義務化される中で、環境整備にかかるコスト等の課題により、依然として紙での提出を選択する企業が多く存在します。これまでも、給与支払報告書のエントリー業務効率化を目的にOCR導入が検討されてきましたが、給与支払報告書のレイアウトが多種多様であることが原因で高い精度での認識が難しく、実業務への適用は見送られてきました。
給与支払の報告は、翌年度の住民税額と国民健康保険料の算出に向け、1~3月の限られた期間で処理を完了させることが求められます。これに伴う業務負荷は、特定期間のみの人員増強が難しい自治体や、業務委託されるBPO事業者にとっても大きな課題となっています。
こうした課題を解決すべく、新商品「DynaEye 給与支払報告書 V1.0」の提供を開始いたします。
特長
(1) 高精度な文字認識により、負担の多い給与支払報告書のエントリー作業を半減
給与支払報告は金額を扱う慎重性を要する業務のため、多くのお客様がダブルエントリー体制(2名体制での入力)を導入されています。本商品は給与支払報告書の「個人別明細書」を高精度で認識できるため、ダブルエントリー1名分をOCRに置き換えることで、負担の多いエントリー作業の時間と労力を大幅に削減します。
(2) 事前の書類仕分けも不要!文字認識は活字・手書き文字の両方に対応
給与支払報告書の「総括表」「仕切紙(特別徴収、普通徴収)」「個人別明細書」を自動で識別するため、手間のかかる書類の仕分けは不要です。
また、高精度な文字認識技術により「活字」と「手書き文字」の両方に対応しています。さらに同一項目内に複数の値が記載されている場合には、必要な情報のみを正確に取得し、入力誤りのリスクを低減させます。(文字認識は「個人別明細書」を対象としています。)
(3) 開発・設定不要!インストール後、すぐに利用可能
本商品をご利用いただくためのプログラム開発やOCR定義・設定は一切不要です。画像取り込みやOCR結果のCSV出力など、必要な機能が予め実装されています。
必要な準備はインストールだけなので、年度末の業務繁忙期においても安心してすぐにご利用いただけます。
販売開始日
2023年12月中旬予定
提供価格
販売開始時に公開予定です。それ以前は下記のお問い合わせ先から弊社までお問い合わせください。
商標について
・DynaEyeは、⽇本国内における株式会社PFUの登録商標です。
・その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
注1 OCR(Optical Character Recognition)︓光学式⽂字認識
注2 本ページに使用する給与支払報告書(総括表、個人別明細書)の画像はすべて「様式(17号、17号別表)」(総務省) (https://www.soumu.go.jp/main_content/000397106.pdf)を加工して作成しています。出典:総務省ホームページ (https://www.soumu.go.jp)
注3 PCはGPUが搭載された機器をご準備ください。
<推奨スペック>
・CPU :Intel® Core™ i7 4.7GHz 以上 第12 世代以降
・GPU :NVIDIA® GeForce RTX™ 3060以上
・メモリ:32GB
注4 ドキュメントスキャナーを対象とする。日本・北米はKEYPOINT INTELLIGENCE社(InfoTrends)により集計(2022年度実績)。ドキュメントスキャナー集計よりMobile/Microを除く6セグメントの合計マーケットシェア(主に8ppm以上のドキュメントスキャナー全体)。欧州はinfoSource社(2022年度実績)の集計に基づき、西欧地区(トルコとギリシャを含む)におけるシェア。
お客様お問い合わせ先
株式会社PFU
ドキュメントイメージング事業本部 スキャナー開発統括部 fi-SW開発部
E-mail:dynaeye@ml.ricoh.com
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像