【武蔵野美術大学 美術館・図書館】展覧会「若林奮 森のはずれ」関連イベントのお知らせ
さらに、会場では、本展での約30年ぶりの展示をするにあたり、監修者の3名のもと《所有・雰囲気・振動—森のはずれ》を修復した過程を収めた記録映像や、同作制作当時の貴重な写真やスケッチブックをまとめた動画(若林夏欧氏制作)を新たに公開しています。
一見すると寡黙で非情緒的とも思われる若林作品の真奥に触れる絶好の機会となることを願い、当プレスリリースをご覧になったみなさまの展覧会とイベントへのお越しをお待ちしています。
イベント1:
トークイベント1
日 時|7月1日(土)17:00-18:30(16:30開場)
会 場|美術館ホール ※入場無料/先着順(予約不要)/直接会場へお越しください。
出演者|吉増剛造(詩人)、袴田京太朗(本展監修者、彫刻家、本学油絵学科研究室教授)
彫刻家であるとともに優れた文筆家でもあった若林奮と詩人の吉増剛造氏は、作品を共作し、また、若林が吉増氏の詩集の挿画を担うなど生前深い親交がありました。本イベントでは、若林奮のアシスタントを務めた本学教授の袴田京太朗が吉増氏に彫刻家若林奮についてお話しを伺います。
イベント2:
トークイベント2
日 時|7月29日(土)15:00-16:30(14:30開場)
会 場|美術館ホール ※入場無料/先着順(予約不要)/直接会場へお越しください。
登壇者|酒井忠康(世田谷美術館館長)、水沢勉(神奈川県立近代美術館館長)
若林奮の公立美術館での初の展覧会「若林奮 デッサン・彫刻展」(神奈川県立近代美術館、1973年)を担当した酒井忠康氏、「若林奮 1989年以後」(神奈川県立近代美術館ほか、1997年)を担当した水沢勉氏、長年に渡り仕事を共にし、作品を見つめ続けた両氏をお招きし、初期から晩年まで、その仕事や周縁のお話を伺います。
イベント3:
《所有・雰囲気・振動—森のはずれ》内部特別観覧(完全予約制)
日 時|6月17日(土)(終了)、7月8日(土)、7月22日(土)、8月5月(土)
各日13:00〜15:00(予定)
*10分ごとに4名まで予約可能。入室時間はお一人5分程度。
*当館ウェブサイト予約フォームより予約。
https://mauml.musabi.ac.jp/museum/events/20902/
《所有・雰囲気・振動—森のはずれ》は「鉄の部屋」内部と、外部からなる作品です。作品内部は壁面と同じ高さのドローイングや紙を重ねて作られた振動尺が配され、作品の中核ともいえます。1984年の初発表時には壁が1枚外され、鑑賞者は内部に入れたものの、それ以降の3回の展示では部屋は閉ざされ、その内部を見ることはできませんでした。
本展では《所有・雰囲気・振動—森のはずれ》制作当時の思考を辿ることを目的に、発表時のインスタレーションを主な参考とし、展示しています。会期中に「鉄の部屋」内部の特別内覧を実施いたします。
※特別内覧以外では鉄の部屋内部にお入りいただくことはできませんが、開口部手前より内部をご覧いただけます。
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