中古スマホにおけるコロナ禍の影響は〜主要4市場より抽出された中古スマホ相場データから分析
2020年4~6月の中古スマホ取引数ランキング発表
ネット型リユース業の株式会社マーケットエンタープライズ(東京都中央区、代表取締役社長:小林 泰士、東証マザーズ・証券コード3135)は、当社が運営するウェブメディア「iPhone 格安SIM 通信」(https://www.kashi-mo.com/media/)にて提供している、フリーマーケットアプリやインターネットオークション等主要4市場を総括した中古スマートフォン相場比較サービスより抽出した中古スマホ取引データの分析を行いましたので発表します。
■分析結果概要
1. iPhoneは新古品の取引数増加
2. ドコモの価格改定で今四半期取引数が過去最大に
1.iPhoneは新古品の取引数増加
iPhone中古市場ランキング上位は前四半期と同様iPhone 8とiPhone 7で占められる結果になりました。今四半期の特徴は、新古品が0.4%増加した点です。これは、SIMフリー版(4月24日)、キャリア版(5月11日)にそれぞれ発売された新型iPhone SE(第2世代)に乗り換えるユーザーが増えたためと考えられます。また、最も人気のiPhone 8の取引数は、前四半期比1.6%増加するものの、新古品は48.7%減少しました。これは、キャリアによるキャンペーンが実施される前四半期で取引量が増加することからその反動によるため例年通りの動きと言えます。10位のiPhone 6s 64GB(au)は、傷汚れのある端末が多く取引されながらもランクイン。最新iOS14にも対応しており、今後も対応予定とのリーク情報もあるので、継続利用できる端末と言えそうです。
2.ドコモの価格改定で今四半期取引数が過去最大に
過去最大の総取引量になりました。トップを飾ったのは、前四半期と同様Galaxy A20です。発売から8ヶ月ほど経過するものの、依然として中古市場では新古品を中心に取引されています。前四半期の平均取引価格から2,000円ほど価格を落として取引されているので、安価にスマホを購入したいニーズが増加したためだと考えられます。6位のXperia 1は、最新モデル「Xperia 1 II」発売の影響で前四半期と比べて平均価格が大幅に低下しました。新たに8位に入ったHUAWEI P30 Proは、4月1日よりドコモオンラインショップで大幅に値下げ中古市場で取引されました。ドコモをはじめ、au、SoftBankの3キャリアは、HUAWEIの現行最新端末の取り扱いを中止しています。
■分析:中古モバイル市場アナリスト 菅野辰則
新型コロナウィルスよりも、製品やプロモーションの影響が色濃く出た2020年第2四半期になりました。今四半期の中古iPhone市場は、取引量が昨年の同四半期対比で、およそ-7.6%減、一方で中古Android市場は13.1%増とばらつきがあり、これは各市場固有の状況が影響しました。中古iPhone市場は発売された新型iPhone SE(第2世代)の影響で、前四半期と比べても新古品は増加したものの、今四半期の全体の取引数は減少しました。通常、新製品が発売されると、乗り換えのため中古市場の取引数が増加する傾向ですが、廉価版の発売はいわゆるXS/Maxなどのハイエンドよりもユーザー数が少なく、市場全体を牽引するほどの取引増にはつながらなかったと言えます。例年、中古Android市場のこの時期は、通常新製品が発表された後のため取引数が減少する傾向にあります。しかし、今四半期は過去最大の取引数になっています。要因として、ドコモオンラインショップでの大幅な値下げにより、乗り換えや換金の目的による取引が増加したことが挙げられます。CtoC市場の取引が増加していることから巣ごもり消費の影響も見られますが、大きな要因は先述が背景と見られ、例年と異なる動きをしています。また、本調査には含んでいませんがiPad端末は取引量・価格とも増加しました。普段所持していない端末が購入されたと推測され、新型コロナウィルスの影響と考えられます。
2020年第3四半期はどうなるでしょうか。iPhone市場では5G対応次期ハイエンドモデルiPhone 12シリーズの10月発売予定により、取引数は引き続き減少すると考えられます。iPhone 12の同価格帯であったXS/Maxについては価格変動が予測され、要注目です。Android市場も秋冬モデル発売を控えている(10月発売予定)ため、減少するもしくは横ばいと推測します。また、5Gに関しては、対応端末が10万円以上のハイエンドモデルが中心のため、端末割引(完全分離プラン)規制の影響で手に入りづらくなっています。5G対応スマホが中古市場での取引数に大きな影響を与えるのはまだ先になりそうです。
~詳細の分析に関してはhttps://www.kashi-mo.com/media/61876/をご覧ください~
【プロフィール】中古モバイル市場アナリスト 菅野 辰則
2010年にマーケットエンタープライズに入社。
当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。自社のメディア「iPhone格安SIM通信」や「SIMチェンジ」に集まる膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。
■調査概要
調査方法:株式会社マーケットエンタープライズが運営するウェブメディア「iPhone格安SIM通信」で提供している中古スマートフォン相場比較サービスを通じて集積されたデータベースより抽出した中古スマートフォンの取引数・価格の集計
調査対象期間:2020年4月1日から2020年6月30日
調査対象市場:ヤフオク!、ムスビー、メルカリ、ラクマ
■iPhone 格安SIM 通信
iPhone・Wi-Fi・WiMAXの情報をわかりやすく解説したマーケットエンタープライズが運営するメディアです。
ウェブサイト: https://www.kashi-mo.com/media/
■SIMチェンジ
格安SIM・格安スマホに関する情報の発信に加え、格安SIMプラン無料比較・診断サービスや、格安SIMプラン別スピードチェッカーの機能を提供している、マーケットエンタープライズが運営するメディアです。
ウェブサイト:https://simchange.jp/
■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、 主にネット型リユース事業を展開する企業です。事業開始以来、販売店舗を保有しない事業形態で成長を続け、2015年6月には東証マザーズに上場、サービス利用者は延べ400万人を達成しました。現在は、メディア事業やモバイル事業など多角化を推進し、“賢い消費”の普及に努めています。
ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/
1. iPhoneは新古品の取引数増加
2. ドコモの価格改定で今四半期取引数が過去最大に
1.iPhoneは新古品の取引数増加
iPhone中古市場ランキング上位は前四半期と同様iPhone 8とiPhone 7で占められる結果になりました。今四半期の特徴は、新古品が0.4%増加した点です。これは、SIMフリー版(4月24日)、キャリア版(5月11日)にそれぞれ発売された新型iPhone SE(第2世代)に乗り換えるユーザーが増えたためと考えられます。また、最も人気のiPhone 8の取引数は、前四半期比1.6%増加するものの、新古品は48.7%減少しました。これは、キャリアによるキャンペーンが実施される前四半期で取引量が増加することからその反動によるため例年通りの動きと言えます。10位のiPhone 6s 64GB(au)は、傷汚れのある端末が多く取引されながらもランクイン。最新iOS14にも対応しており、今後も対応予定とのリーク情報もあるので、継続利用できる端末と言えそうです。
2.ドコモの価格改定で今四半期取引数が過去最大に
過去最大の総取引量になりました。トップを飾ったのは、前四半期と同様Galaxy A20です。発売から8ヶ月ほど経過するものの、依然として中古市場では新古品を中心に取引されています。前四半期の平均取引価格から2,000円ほど価格を落として取引されているので、安価にスマホを購入したいニーズが増加したためだと考えられます。6位のXperia 1は、最新モデル「Xperia 1 II」発売の影響で前四半期と比べて平均価格が大幅に低下しました。新たに8位に入ったHUAWEI P30 Proは、4月1日よりドコモオンラインショップで大幅に値下げ中古市場で取引されました。ドコモをはじめ、au、SoftBankの3キャリアは、HUAWEIの現行最新端末の取り扱いを中止しています。
■分析:中古モバイル市場アナリスト 菅野辰則
新型コロナウィルスよりも、製品やプロモーションの影響が色濃く出た2020年第2四半期になりました。今四半期の中古iPhone市場は、取引量が昨年の同四半期対比で、およそ-7.6%減、一方で中古Android市場は13.1%増とばらつきがあり、これは各市場固有の状況が影響しました。中古iPhone市場は発売された新型iPhone SE(第2世代)の影響で、前四半期と比べても新古品は増加したものの、今四半期の全体の取引数は減少しました。通常、新製品が発売されると、乗り換えのため中古市場の取引数が増加する傾向ですが、廉価版の発売はいわゆるXS/Maxなどのハイエンドよりもユーザー数が少なく、市場全体を牽引するほどの取引増にはつながらなかったと言えます。例年、中古Android市場のこの時期は、通常新製品が発表された後のため取引数が減少する傾向にあります。しかし、今四半期は過去最大の取引数になっています。要因として、ドコモオンラインショップでの大幅な値下げにより、乗り換えや換金の目的による取引が増加したことが挙げられます。CtoC市場の取引が増加していることから巣ごもり消費の影響も見られますが、大きな要因は先述が背景と見られ、例年と異なる動きをしています。また、本調査には含んでいませんがiPad端末は取引量・価格とも増加しました。普段所持していない端末が購入されたと推測され、新型コロナウィルスの影響と考えられます。
2020年第3四半期はどうなるでしょうか。iPhone市場では5G対応次期ハイエンドモデルiPhone 12シリーズの10月発売予定により、取引数は引き続き減少すると考えられます。iPhone 12の同価格帯であったXS/Maxについては価格変動が予測され、要注目です。Android市場も秋冬モデル発売を控えている(10月発売予定)ため、減少するもしくは横ばいと推測します。また、5Gに関しては、対応端末が10万円以上のハイエンドモデルが中心のため、端末割引(完全分離プラン)規制の影響で手に入りづらくなっています。5G対応スマホが中古市場での取引数に大きな影響を与えるのはまだ先になりそうです。
~詳細の分析に関してはhttps://www.kashi-mo.com/media/61876/をご覧ください~
【プロフィール】中古モバイル市場アナリスト 菅野 辰則
2010年にマーケットエンタープライズに入社。
当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、メディア・プラットフォーム事業の責任者に従事する。自社のメディア「iPhone格安SIM通信」や「SIMチェンジ」に集まる膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析するアナリストも兼任する。
■調査概要
調査方法:株式会社マーケットエンタープライズが運営するウェブメディア「iPhone格安SIM通信」で提供している中古スマートフォン相場比較サービスを通じて集積されたデータベースより抽出した中古スマートフォンの取引数・価格の集計
調査対象期間:2020年4月1日から2020年6月30日
調査対象市場:ヤフオク!、ムスビー、メルカリ、ラクマ
■iPhone 格安SIM 通信
iPhone・Wi-Fi・WiMAXの情報をわかりやすく解説したマーケットエンタープライズが運営するメディアです。
ウェブサイト: https://www.kashi-mo.com/media/
■SIMチェンジ
格安SIM・格安スマホに関する情報の発信に加え、格安SIMプラン無料比較・診断サービスや、格安SIMプラン別スピードチェッカーの機能を提供している、マーケットエンタープライズが運営するメディアです。
ウェブサイト:https://simchange.jp/
■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、 主にネット型リユース事業を展開する企業です。事業開始以来、販売店舗を保有しない事業形態で成長を続け、2015年6月には東証マザーズに上場、サービス利用者は延べ400万人を達成しました。現在は、メディア事業やモバイル事業など多角化を推進し、“賢い消費”の普及に努めています。
ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像