エッジAIのIdein、清水建設とスマートビル普及に向けて協業
エッジAIプラットフォーム「Actcast」と建物OS「DX-Core」のデータ連携を開始
エッジAIプラットフォーム「Actcast」(読み:アクトキャスト)を運営するIdein株式会社(読み:イデイン、本社:東京都千代田区、代表取締役:中村 晃一)は、建物運用デジタル化プラットフォーム機能を備えた建物OS「DX-Core」を運営する清水建設株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:井上 和幸)と、スマートビルの普及に向けて、「Actcast」と「DX-Core」のプラットフォーム連携による協業を開始しました。
■協業の背景
近年、「スマートビル」と呼ばれる建物のIoT化が進んでいます。建物内外において、空調システムやエレベーター、自動扉といった設備から、清掃・警備などを担うロボットまで、様々なIoT機器が稼働し、相互に連携しています。例えばAIカメラによって混雑状況を把握し、それを踏まえて空調を制御するように、効率的なビル運用には、こうした様々な設備機器の円滑な連携が重要です。
しかし、実際にはメーカーや設備機器ごとに個別の開発・運用になっているケースも多く、設備の更新や導入における高いハードルとなっていました。
清水建設の建物OS「DX-Core」は、こうした課題を解決するために開発された建物運用のためのプラットフォームです。建物とデジタルを融合させ、各種設備機器同士の連携させることで新しいサービスを生み出すことを可能にしています。
この度、この「DX-Core」に当社のエッジAIプラットフォーム「Actcast」が連携しました。Actcastは様々な空間に大規模に分散配置されたAIカメラなどのエッジデバイスを遠隔で監視・運用することに長けており、商業施設をはじめとした様々な場所で大規模な運用実績があります。DX-CoreとActcastが連携することで、大量のエッジデバイスを顧客ごと・建物ごとに管理・運用することが不要になり、より迅速かつ最適な連携が実現します。
■協業の内容
本協業において、現時点では、清水建設本社の会議室や、2024年2月末に竣工した安田不動産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:安田 守)所有のスマートビル「新虎安田ビル」(東京都港区)等に、「Actcast」と連携したAIカメラ計10台を設置し、人流・属性データや特定エリア内の滞在人数に関するデータを取得します。このデータを「DX-Core」に連携し、商業施設のマーケティング、会議室の混雑状況可視化などに役立てます。
今後は環境センサーを設置して温湿度データも取得する予定です。また、当社が2024年5月に発表した、「Actcast」とマルチモーダルLLM(Multimodal Large Language Models/マルチモーダル大規模言語モデル)を連携させた画像解析ソリューション「LLM App on Actcast」を活用した取組みも検討しています。これにより、AIアプリなどのソフトウェアを開発することなく様々な用途でエッジAIを導入できるようになり、ビジネス価値の仮説検証に係る期間・コストの大幅な削減が可能となります。
■将来的な展望
今後は建物OSから、複数の建物内外を有機的に繋げていくことで都市OSの形へと発展させ、スマートシティを実現する取り組みを推進していきます。Actcastはスマートシティ実現において不可欠となる、大規模に分散配置されたエッジデバイスの運用面で貢献していきます。
■エッジAIプラットフォーム「Actcast」について
Actcastは、AIソリューション開発企業向けのプラットフォームサービスです。AIソリューションの社会実装に共通して必要なインフラ部分にActcastをご利用いただくことで、AIカメラやAIマイクなどを活用した様々なAIサービスの「低価格・迅速・大規模」な導入を実現します。
<「Actcast」のその他の特長>
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カメラ、マイク、温度計などを搭載したセンシングデバイスを使用して、リアル空間のあらゆる情報を収集・活用できます
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リモートで大量のデバイスの管理・運用ができます
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登録台数は累計で16,000台を超えており、本導入・大規模運用の実績が豊富にあります
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170社を超える様々な業界のパートナー企業と強固なエコシステムを形成しています
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エッジAIは必要最低限の情報だけをクラウドへ送るため、プライバシー・機密情報に配慮しながら利用できます
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高度なAI解析を小型で安価な汎用デバイスで実行できるため、デバイスのコストを大幅に削減できます
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Idein独自の高速化技術により、AIモデルを軽量化することなく最先端のAI解析ができます
■Idein株式会社 概要
安価な汎用デバイス上での深層学習推論の高速化を実現した、世界にも類を見ない高い技術力を有するスタートアップです。当該技術を用いたエッジAIによる現場データ収集プラットフォーム「Actcast」を開発し、実用的なAI/IoTシステムを開発・導入・活用する開発者及び事業会社へのサービス提供を行っております。今後もパートナー企業と共に、AI/IoTシステムの普及に貢献してまいります。「実世界のあらゆる情報をソフトウェアで扱えるようにする」をミッションに掲げ、日本国内では経済産業省 J-Startup選定をはじめ、日本経済新聞社 NEXTユニコーン企業にも選ばれています。英Arm社のAI Partnerや、米NVIDIA社のInception Program Partnerに選定されるなど、海外でも高く評価いただいています。
【設立日】 2015年4月7日
【代表者】 代表取締役 中村 晃一
【所在地】 東京都千代田区神田神保町1-4-13
【事業内容】 Actcast事業(エッジAIプラットフォームの開発・運営)、
共同研究開発事業(次世代自動車開発での協業等)
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