リアルテックファンド、オートファジー技術で健康長寿社会の実現を目指すAutoPhagyGOへの出資を実施
■資金調達の目的と使途
今回調達した資金は、主として動物疾患モデルにおけるオートファジー創薬コンセプトについてのPOCの取得や創薬以外の自社主導商品開発費用に充当する予定です。
■担当者コメント
APGO社は、細胞内のオートファジー活性を正確な測定技術を背景にコントロールすることを目指す大阪大学吉森研究室発のリアルテックベンチャーです。
オートファジーとは、細胞内の自己成分を分解し、再利用するメカニズムであり、その活性は各種老化関連症状と密接な関係性があることが近年見出されてきています。
高齢者人口が増大し続ける世界にとって、高齢者に纏わる種々の社会保障コスト低減に不可欠な「高齢期における不健康期間の短縮」を実現可能とする医薬品および他商材の出現は、待ち望まれてはいるものの実現性の観点では非常に難しいと認識されている一方、実現したときの社会的リターンは測り知れないものがあると考えております。
この「高齢期の不健康期間がもたらす社会保障コストの増大」という課題に対し、APGO社は日本が世界をリードする分野であるオートファジー関連の最新技術を用いた医薬品および他商材の開発・提供というソリューションを通じての改善および解決を目指しています。
当社は、APGO社の有するオートファジー亢進測定技術の正確性に着目し、また、大阪大学等との共同研究を通じて複数の医薬品候補物質をポートフォリオに有する点等を理由として、この度出資を実行致しました。
増加する一途の高齢化人口がもたらす社会保障コストの指数関数的な増大は、とても大きな社会課題として我々の前に横たわっておりますが、日本が研究開発で世界をリードする数少ない分野であるオートファジー研究においては、オートファジーが種々の老化現象の重要なファクターとなっており、かつ解決の糸口となり得ることを徐々に解き明かしつつあります。
そこで、オートファジー研究においてRubicon発見を端緒とした比較優位な技術蓄積のある大阪大学吉森研究室発ベンチャーであるAPGO社を支援し、老化抑制や老齢疾患の治療/予防のソリューションを通じて、未来の社会保障コストの低減を実現し、世界をより持続可能にする一助とすべく、ともに歩んでまいります。
(リアルテックホールディングス株式会社 グロースマネージャー 折田中)
*正式名称:「リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合(通称:「グローカルディープテックファンド」)
■株式会社AutoPhagyGOについて
- 設立年月:2019年6月
- 所在地:大阪府吹田市
- 代表者:石堂美和子
- 資本金:212百万円
- 事業内容:オートファジ―活性調節を実現する物質を用いた創薬及び他商材の開発
- 公式サイト:https://autophagygo.com
- 出資時期:2022年3月
■リアルテックファンドについて
地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジーを有するスタートアップ(リアルテックベンチャー)への投資育成を行うベンチャーキャピタルファンドです。国内外の政府・企業・自治体と密に連携し、技術の社会実装を最速・最大化させるためにフルハンズオンで支援を行っています。これまで200億円以上を運用し、国内外のスタートアップ70社以上に投資しています。 2021年には、ディープテック領域に投資するファンドとしては日本で初めてのインパクト投資ファンドを設立しました。
■リアルテックホールディングスについて
地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジー(リアルテック)の社会実装を目指して創設された、株式会社ユーグレナと株式会社リバネスの合弁企業です。研究開発型スタートアップとして幾多の困難を乗り越えてきたユーグレナと、研究から技術の社会実装への包括的な支援を行うリバネスの知見を活かし、投資育成などの事業を行っています。
HP: https://www.realtech.holdings
<お問い合わせ先>
リアルテックホールディングス株式会社
広報担当:成田
https://www.realtech.holdings/contact
すべての画像