SNS、メール、ビジネス文書、論文…誤解されずに相手に伝わる文章が書けるようになる!『ていねいな文章大全』発売
■文章が伝わらない原因は、「雑さ」にあった!
─「振るってご参加ください」「ハラスメント研修が必要だ」「事前予約をお願いします」
これらの文章は、問題なく意味が伝わるように思いますが、ていねいさに欠ける“雑な文章”です。雑な文章は「不正確」「わかりにくい」「不快」「退屈」のいずれか4つに分類ができ、1つでも当てはまると、最後まで文章を読んでもらえなくなり、その結果、伝えたいことが相手に伝わらなくなるという可能性があります。本書では、これを解決するために「正確な文章」「わかりやすい文章」「配慮のある文章」「工夫を凝らした文章」の4つのパートを通して、誤解をされずに相手と心が通う、日本語文章の作法を伝えます。
本書は、学校の論文やレポート、ビジネスでの文章やメール、普段何気なく使っているSNSまで、どんな種類の文章を書くときにも役に立つ108のポイントを紹介。各項目では、「ていねいさに欠ける文章」と「ていねいに書き直した文章」の具体例を「before」と「after」で掲載し、その違いが一目でわかるようにまとめています。学校で、職場で、プライベートで、どんなシチュエーションでも、相手に伝わる「ていねいな文章」が書けるようになる1冊です。
尚、冒頭の3つの文章はそれぞれ下記のように書き直すと「ていねいな文章」になります。
・「振るってご参加ください」→「奮ってご参加ください」
※異字同訓の誤変換に気をつける
・「ハラスメント研修が必要だ」→「ハラスメント防止研修が必要だ」
※言葉の安易な省略は逆の意味になる恐れがある
・「事前予約をお願いします」→「予約をお願いします」
※重複表現を減らす(予約は事前にするものである)
■日本語研究の第一人者が、8年をかけて完成させた500ページ超の大全!
本書は、日本語を30年以上研究してきた、国立国語研究所教授の石黒圭氏が8年の歳月をかけて完成させました。8年かかった理由は、膨大な「語例集め」です。フィールドワークに加えて、書籍、新聞、雑誌などの書き言葉から、会話、講演、インタビューなどの話し言葉までを大量に集めたデータベース「コーパス」を基に書かれています。
日本語研究の第一人者が、8年かけて信頼のあるエビデンスを集め、全528ページという大ボリュームで書き上げた1冊。まさに、「新しい日本語の教科書」といっても過言ではありません。
■目次
Part1 正確な文章
Part2 わかりやすい文章
Part3 配慮のある文章
Part4 工夫を凝らした文章
■著者プロフィール:石黒圭(いしぐろ・けい)
国立国語研究所教授・共同利用推進センター長、一橋大学大学院言語社会研究科連携教授。1969年大阪府生まれ。神奈川県出身。一橋大学社会学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は文章論。主な著書に『文章は接続詞で決まる』『語彙力を鍛える』(以上、光文社新書)、『この1冊できちんと書ける! 論文・レポートの基本』(日本実業出版社)、『よくわかる文章表現の技術Ⅰ~Ⅴ』(明治書院)、『文系研究者になる』(研究社)などがある。
■『ていねいな文章大全 日本語の「伝わらない」を解決する108のヒント』
著者:石黒圭
定価:2,860円(税込)
発売日:2023年9月20日
発行:ダイヤモンド社
判型:A5並製・528ページ
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