栗本鐵工所の橋梁補修新技術「エアーチューブ工法」で採用
物流コンテナバッグを道路の補修技術に活用
大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:能村 祐己)は、株式会社栗本鐵工所(本社:大阪市西区、代表取締役社長:菊本 一高)の橋梁補修工法の開発に協力してきました。このほど栗本鐵工所が販売開始した「エアーチューブ工法」において、当社の物流コンテナバッグの製造技術と防災関連製品であるマク・クイックシェルターのエアーチューブ構造技術を応用した製品が採用されました。
高速道路をはじめとする全国の道路橋は、高度経済成長期の1960年代~70年代に建てられており老朽化が進んでいます。「早期に補修が必要」「緊急に補修が必要」と判断されながら、補修が行われていない橋は全国で数万カ所にのぼるといわれています。こうした道路橋の多くは円筒型枠を用いた中空床版橋となっており、更新期を迎えた中空床版橋は上床版の劣化が著しい状態にあります。上床版の打ち換え補修工事において上床コンクリートを除去した際、円筒型枠が著しく損傷した状態にある事例が多く報告されております。しかし、これまで破損した円筒型枠を簡易的に補修できる工法が確立されていませんでした。
こうした補修の課題に対応するため、栗本鐵工所はエアーチューブを内包したコンテナバッグ外皮の本製品を使用することで、特殊な機材を持ち込むことなく誰でも簡単に床版内に円筒型の中空部を再形成し、補修用コンクリートが打設できる「エアーチューブ工法」を確立しました。
太陽工業は、物流業界において粉粒体輸送容器フレキシブルコンテナなどの製造とともに、物流管理サービスや国内唯一の全国でのフレキシブルコンテナの洗浄・メンテナンスサービスを展開しています。製品開発から耐久試験、実際の使い方を想定した検証試験等を行う試験設備をもっており、常に最新の安全性の高い物流環境構築を支援してきました。
また太陽工業では、街中から河川沿い、いざという時のために幅広い水害対策器材をはじめとする防災機器を取り扱っています。緊急・災害時に素早く簡単に設営できるハイブリッドエアーテントのマク・クイックシェルターは、軽量でシンプルな構造のため、女性を含め誰にでも設営が可能です。AC100Vの電動ポンプを使用することで、約1分程度で立ち上げることが可能です。こうした短時間で簡単に成形できる技術がエアーチューブ工法でも生かされました。
今回の技術採用では、既存の製品の改良で「エアーチューブ」を製造できるため、安定的に素早く製品提供できます。日本のインフラ老朽化が深刻化するなかで、当社技術がこうした課題解決に幅広く貢献できるよう技術確立に向けた協力を今後も進めていく計画です。
■エアーチューブ工法の特長
①簡単に元の中空(円筒型枠)を復元可能
②鉄筋を残したまま設置可能
③エアーチューブは非常に軽く、現場への搬入や横持ち、設置が簡単
④補修延長に合わせて複数台のジョイント設置が可能
⑤専門職人を必要とせず、誰でも簡単に修復作業ができる
■太陽工業株式会社について
太陽工業は、経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします。」の企業理念のもと、軽くて丈夫な素材の特性を活かし、巨大ドームの屋根に象徴される各種建築事業をはじめ、土木や物流、さらには環境分野などにも事業を展開し社会の安全・安心を支えています。
イベントコンサルティングのTSP太陽株式会社ならびに施設運営のアクティオ株式会社をはじめとするグループ会社とともに「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」することを目指しています。
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