MSCジャパン、目黒区の小学校で持続可能な魚についての特別授業を実施
認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際的な非営利団体MSC(海洋管理協議会)の日本事務所であるMSCジャパンは、7月11日(火)、目黒区立五本木小学校の協力のもと、同校の5年生を対象に水産資源の現状やMSC認証に関する授業を行いました。
この授業は、ゼロエミッション社会の実現を目指す「ソーシャル・イノベーション・プラットフォーム」であるDO!NUTS TOKYOとの共催によるものです。近年、身近な魚の漁獲量の減少について報じられますが、目黒区で開催される「目黒のSUNまつり」もサンマの不漁により提供数が減少するなどの影響を受けてきました。こうした地域課題をきっかけに、小学生が持続可能な漁業について学び、自分たちでできることについて考えてもらうことを目的として開催されました。
初めに、MSCジャパンのスタッフがMSC「海のエコラベル」を見たことがあるか質問をしたところ、数人の児童があると答えました。その後おにぎりや冷凍食品、缶詰、練り製品、フィッシュバーガーなど、MSCラベル付き製品のサンプルを見せ、どれか食べたことがあるかと尋ねると、大半が手を挙げました。
水産資源に関する説明では、よく食べる身近な魚の漁獲量がこの10年で大きく減っていることや、水産資源の約35%が獲りすぎであることなどに驚きの声が上がりました。日本にもMSC認証を取得した漁業があることや、MSC「海のエコラベル」を広めるために小学生の皆さんができることについての話に熱心に耳を傾けていました。
質疑応答の時間では、「一番獲られている魚は?」「MSCラベルの商品が一番多い国はどこ?」「小学校でも学校給食にMSC認証の魚を食べられるようにできる?」「なぜMSCに入ろうと思ったの?」など、20人以上の児童から様々な角度での質問が飛び出しました。
五本木小学校の5年生は今回学んだことを基に、持続可能な漁業や海をテーマに、MSC認証の魚などを描いたポスターを制作します。それらポスターはMSC「海のエコラベル」付き製品を扱う目黒区のイオンスタイル碑文谷で7月25日(火)より掲示される予定です。
MSCジャパンは、持続可能な漁業とMSC「海のエコラベル」を普及するために、今後も持続可能な社会の担い手となる若年世代への認知啓発活動を続けていきます。
MSC(海洋管理協議会)について
将来の世代まで水産資源を残していくために、認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際的な非営利団体です。本部をロンドンとし1997年に設立され、現在は約20カ国に事務所を置き世界中で活動しています。MSCジャパンは2007年に設立。MSC「海のエコラベル」の付いた水産品は、2021年度には世界62カ国で20,000品目以上、日本では500品目以上が販売されました。国内ではイオングループ、生協・コープ、セブン&アイグループ、マクドナルドなどで購入できます。
持続可能で適切に管理された漁業のためのMSC漁業認証規格は、世界で広く認知されており、最新の科学的根拠に基づき策定されたものです。FAO(国連食糧農業機関)とISEAL(国際社会環境認定表示連合)双方の要求事項を満たした世界で唯一の漁業認証プログラムでもあります。漁業がこの規格を満たすためには、(1)水産資源が持続可能なレベルにあり、(2)漁業による環境への負荷が最小限に抑えられており、(3)長期的な持続可能性を確実なものにする管理システムが機能していることを、第三者審査機関による審査を通じて実証することが求められます。
詳しくはMSCウェブサイトをご覧ください:https://www.msc.org/jp
DO!NUTS TOKYOについて
DO!NUTS TOKYOは「気候危機」をサステナブルな未来への「チャンス」にする!を目的に、私たちの暮らし=ライフスタイルのあらゆる面で環境・社会へのインパクトを考えながら、もっと心豊かで、心地よい社会を創るために、市民・企業・行政・教育・NGOなどがゼロエミッション実現のための「課題」と「アイデア」を持ち寄り、ワクワクする解決策をクリエイティブに創造していくための「ソーシャル・イノベーション・プラットフォーム」です。
詳しくはDO!NUTS TOKYOウェブサイトをご覧ください:https://donutstokyo.org/
MSC「海のエコラベル」について
MSCの厳正な認証規格に適合した漁業で獲られた水産物にのみ認められる証、それがMSC「海のエコラベル」です。
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