最新刊『地図でたどる横濱』 9月17日発売 季刊誌『横濱』の人気完売号をまとめ、新規図版、文章を加えて再編集した保存版
幕末から現在までの横浜の変遷を豊富な古地図や絵図、鳥瞰図で鑑賞
株式会社有隣堂(本社:神奈川県横浜市 代表取締役 社長執行役員:松信 健太郎)は、9月17日(水)、当社出版物の最新刊として、『地図でたどる横濱』を発売いたします。本書は、横浜市と神奈川新聞社の協働編集により発行されていた季刊誌『横濱』(2003~2022年)から、好評を博した第50号『横浜の地図はおもしろい』(2015年)と第56号『横浜の地図を楽しむ』(2017年)の2冊の特集をまとめ、新規の図版資料や文章を加えて再編集した保存版です。古地図や歴史に関心ある読者はもちろん、地域に親しむ幅広い世代の方に向けてお届けします。

■出版の経緯
2003年創刊された『横濱』は、横浜の歴史や文化をビジュアル豊かに紹介し、多くの読者に親しまれていました。2022年、第76号をもって、惜しまれつつ休刊となりましたが、とりわけ創刊50号記念の2015年秋号『横浜の地図はおもしろい』と、第56号2017年春号『横浜の地図を楽しむ』の2冊は、当社店舗で合計7,000部以上を販売し完売となるなど人気を博しました。これらの号には、1859年の横浜最初の実測図や、明治期・昭和期の都市地図、吉田初三郎の鳥瞰図(ちょうかんず)など、地図を通して横浜の変遷を楽しむコンテンツがふんだんに盛り込まれていました。
当社出版部では、市民の横浜地域の地図や歴史に対する関心と需要の高さに応え、より多くの読者や後世の人々へこれらの貴重な資料を届けたいとの思いから、『横濱』元編集長に呼びかけ、2冊の特集を再編集した書籍として刊行する運びとなりました。
■書籍情報
●書 名:『地図でたどる横濱』
●編 者:株式会社ウィンダム
●出版社:有隣堂
●定 価:税込1,980円(本体1,800円+税)
●体 裁:A4判・本文112頁
●ISBN :978-4-89660-261-6
●発売日:2025年9月17日(水)
●取り扱い:有隣堂各店(一部店舗除く)、全国の書店
■本書の目次と構成
第1章:幕末から大正
地図を通して幕末から大正期までの横浜の発展を振り返ります。前史として吉田新田関連の絵図を紹介。福井藩の作成した「御持場海岸分見画図」からはじまり、貞秀の浮世絵や内務省地理局が実測した「横浜実測図」などを通して市域の広がりを見ることができます。
第2章:タイムトリップⅠ明治へ
明治10年代に測量された「フランス式彩色地図」と現在の地図を並置し、その劇的な変わりようを一覧できます。
第3章:昭和時代
昭和時代の地図を集めています。吉田初三郎などの鳥瞰図を中心に、関東大震災からの復興と繁栄、戦災・占領を経て復興するまでをたどります。
第4章:タイムトリップⅡ昭和へ
昭和30年代の地形図と現在の地図を並置しました。わずか60~70年の間にも開発が進んだ様子が手に取るようにわかります。
第5章:広がりゆく鉄道網
鉄道地図に焦点をあてています。JR横浜線の前身である横浜鉄道が作成した「横浜鉄道線路全図」や国鉄(当時)各線、湘南電鉄といった私鉄各社の沿線案内、横浜市電の系統図などを通して鉄道網の広がりを見ることができます。
■本書のみどころ

・季刊誌「横濱」第50号、第56号の人気特集を再編集して掲載
第50号からは、明治初めの横浜を描いた「横浜弌覧之真景」(再版)や横浜市誕生直後の様子を知ることができる「横浜真景一覧図絵」、最盛期の横浜市電の路線がわかる「電車運転系統案内図」など、横浜の変遷を伝える地図資料を再録。
第56号では、開港当初の横浜を鳥瞰した「東海道名所之内横浜風景」や、関東大震災からの復興を記念して山下公園を中心に開催された「復興記念横浜大博覧会鳥瞰図」、戦争の焼け跡から立ち上がる横浜を描いた「神奈川観光大鳥瞰図」など、開港当初から数多くの鳥瞰図が制作された特異な街・横浜ならではの資料を再録しています。
・A4サイズのフルカラーで地図の細部まで堪能
地図をこころゆくまで鑑賞できるよう、A4サイズフルカラーで大きくレイアウトしました。また、部分拡大図も数多く紹介し、細部まで理解を深めることができます。
・各時代の古写真など、当時の横浜の街並みを立体的に表現
絵葉書、古写真、各種チラシなども掲載し、各時代の様子を豊富な資料で紹介。世代ごとの風景にノスタルジーを想起しながら鑑賞することができます。
・「コラム 横浜地図三昧」で、地図の不思議を解明
「コラム 横浜地図三昧」では、地図についての豆知識を披露しています。絵師・地図の紹介や、「日吉の街はなぜ扇状なのか?」など、地図に見る不思議を解き明かします。
■有隣堂の出版物
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