【2025年調査】SEO支援企業Rank-Questが明かす！記事コンテンツのE-A-T（専門性・権威性・信頼性）最新実態

https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ 【SEO対策】で検索順位No１を獲得したランクエスト（注１）が記事におけるE-A-Tの取り組み状況を調査

株式会社eclore

2025年2月28日 17時06分

近年、検索エンジンのアルゴリズムはコンテンツの品質だけでなく、その情報源や執筆者の専門性、さらには読者からの信頼度まで厳しく評価するようになりました。

特にE-A-T（Expertise・Authoritativeness・Trustworthiness）の概念がクローズアップされており、SEO担当者にとっては「専門性・権威性・信頼性」を高める取り組みが不可欠です。

こうした背景を踏まえ、【SEO対策】で検索順位No.1を獲得した（注１）ランクエスト（https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ ）は、2025年2月20日、SEO業務に携わるプロフェッショナル150名を対象に「記事コンテンツにおけるE-A-T（専門性・権威性・信頼性）の取り組み状況」を探る独自調査を実施しました。

本調査では、以下の4つのポイントを軸に、執筆者情報の開示や権威あるメディアとの連携、レビュー活用など、E-A-T向上に資する施策が実際にどの程度取り組まれているのかを多角的に分析しています。

◆ 記事執筆者の専門性を示すために、どのような情報を記事内又はサイト内で公開しているか？

◆ オーソリティサイト（専門性が高いメディア・業界団体・学術機関など）との連携や被リンク

　獲得に関して、どのような取り組みを行っているか？

◆ ユーザーとの信頼関係を構築するために実施している工夫は何か？

◆ 今後、E-A-T（専門性・権威性・信頼性）を強化するために注力したい取り組みは何か？

（注１）2025年1月9日に東京都新宿区で、PCブラウザーからGoogle検索を行い、その結果を測定しました。検索キーワードは「SEO対策」で、クッキーや履歴を削除した上で計測しています。なお、他の地域やデバイス、検索タイミング、検索エンジンのアルゴリズムの変更などによって、順位が変動する場合があります。

調査結果①：記事執筆者の専門性を示すために、どのような情報を記事内またはサイト内で公開していますか？※複数選択可（注２）

（注２）本設問は複数選択可能ですが、回答を２つまでに制限しています。これにより、記事執筆者の専門性を示すために、どのような情報を記事内またはサイト内で公開しているかを、より明確に把握することを意図しています。

最も多かった回答は「執筆者の経歴・実績ページ（プロフィール）の設置」で、全体の64.7％（97名）が記事やサイト内でこれを公開しているという結果でした。次いで、「執筆者の資格・受賞歴・専門領域の明記」も半数以上の51.3％（77名）に上り、執筆者自身の実績や専門性を積極的に見せているサイトが多いことがわかります。

一方で、「インタビュー形式で専門性をアピール」は12.7％（19名）と比較的低めでしたが、文章だけでなく対話形式を採用することで、より深い専門性を伝えようという意図がうかがえます。

また、「特に公開していない／あまり意識していない」が12％（18名）と、一定数のSEO担当者は執筆者の専門性を具体的に明示しないスタンスであることも示されています。

総じて、プロフィールや資格・受賞歴を提示する取り組みが多く、専門性をアピールするためには「経歴や実績など、第三者にもわかりやすい形での情報開示」が重要視されていることが読み取れます。

調査結果➁：オーソリティサイト（専門性が高いメディア・業界団体・学術機関など）との連携や被リンク獲得に関して、どのように取り組んでいますか？

最も多かった回答は「積極的に連携や寄稿・コラボを行い、被リンクを獲得している」で、42.7％（64名）を占めています。これは専門性の高いメディアや業界団体、学術機関などと積極的に関係を築き、被リンク獲得につなげる動きが一定の支持を得ていることを示しています。

次いで「依頼や問い合わせがあれば対応する程度」が38.7％（58名）と比較的多く、連携やコラボを“積極的”に行うというよりは、外部からの要望があれば応じる受け身の姿勢がうかがえます。

一方、「ほとんど取り組んでいない（または計画中）」が12％（18名）いることから、まだ具体的な戦略を立てられていない、あるいは計画段階のサイトも一定数存在するようです。

また、「特に戦略的には行っていないが、被リンクを自然に獲得している」という回答も6.6％（10名）あり、明確な施策を行わなくてもオーソリティサイトからリンクされるケースも見受けられます。

総じて、能動的な連携や寄稿で被リンクを得ようとする動きが大きな割合を占める一方で、依頼ベースでの対応や自然なリンク獲得を重視するサイトも少なくないことが分かります。オーソリティサイトとの連携施策がSEO施策として有効であると認識しながらも、リソースや方針の違いで取り組み具合にばらつきが生じている状況と言えるでしょう。

調査結果➂：ユーザーとの信頼関係を構築するために実施している工夫として、当てはまるものはどれですか？※複数選択可（注３）

（注３）本設問は複数選択可能ですが、回答を２つまでに制限しています。これにより、ユーザーとの信頼関係を構築するために実施している工夫をより明確に把握することを意図しています。

最も多かった回答は「SNS上でのユーザーとのコミュニケーション（コメント返し、DM対応など）」で、40.7％（61名）に上りました。ユーザーの声に対して素早く返信したり、個別メッセージへの対応を積極的に行ったりすることで、信頼関係を築いています。

次いで「メールマガジンや問い合わせフォームでの継続的なフォロー」が36％（54名）、「口コミやレビューを積極的に掲載・共有」が35.3％（53名）と、ユーザーの反応を取り入れたり継続的な情報発信を行ったりする手法も多く採用されています。

一方、「カスタマーサポートや顧客事例を記事化して発信」は11.3％（17名）と割合は低めですが、サポート内容や実際の利用者事例を共有することで、より具体的な安心感を提供していると考えられます。

また、「特に実施していない」が13.3％（20名）あり、ユーザーとのコミュニケーションやレビュー活用にまだ積極的に取り組んでいないサイトも一定数存在します。

総じて、SNSやメールマガジンなどを活用した双方向のコミュニケーションやフォローが、ユーザーとの信頼関係構築における中心的な施策となっているといえます。

調査結果④：今後、E-A-T（専門性・権威性・信頼性）をさらに強化するために、注力したい取り組みは何ですか？※複数選択可（注４）

（注４）本設問は複数選択可能ですが、回答を２つまでに制限しています。これにより、今後、E-A-T（専門性・権威性・信頼性）をさらに強化するために注力したい取り組みをより明確に把握することを意図しています。

最も多かった回答は「権威あるサイトや業界団体とのコラボ・被リンク獲得戦略を強化する」で、全体の43.3％（65名）が選択しました。これは「調査結果➁」でも見られたように、オーソリティサイトとの連携や外部からの被リンク獲得がE-A-T向上に直結すると考えるサイトが多いことを示唆しています。

次いで「読者や顧客との信頼関係を深める施策（コミュニティ運営、SNS活用など）」が38％（57名）、「執筆者のプロフィールや肩書をより詳細に公開し、専門性を明示する」が36.7％（55名）と、外部からの評価だけでなく、ユーザーとの直接的なコミュニケーションや執筆者情報の充実を重視する動きが目立ちます。これらは、記事の内容に対して読者が抱く安心感や親近感を高めるための取り組みと言えるでしょう。

一方で、「記事のエビデンスやデータを充実させ、内容の正確性を高める」は17.3％（26名）、「社内外の専門家とのネットワークを拡大し、記事監修体制を整える」は8.7％（13名）にとどまっており、これらの取り組みに積極的な意向を示す回答はまだ少数派といえます。

しかし、正確性・専門性を強化するうえではいずれも不可欠な手段であり、今後のE-A-T強化を考える上で注目度が高まる可能性もあります。

総じて、外部からの被リンク獲得やコラボ強化を軸としつつ、SNSやコミュニティなどユーザーとの交流施策を充実させたいと考えるサイトが多いことがわかります。

さらに、エビデンスの充実や専門家との連携など、内容そのものの精度や専門性を高める施策も組み合わせることで、より総合的にE-A-Tを強化していく流れが予想されます。

まとめ：4つのアンケートが示す、E-A-Tを飛躍的に高めるカギ

今回の調査から、E-A-T（専門性・権威性・信頼性）を強固にするうえで、執筆者のプロフィールや経歴の開示、権威あるメディアとの積極的な連携、そしてユーザーとの直接的なコミュニケーションが、サイトの評価を飛躍的に高める要となることが明らかになりました。執筆者の実績をしっかり伝え、読者の安心感を得るだけでなく、被リンクの獲得や専門家の監修体制を整えることで、コンテンツの信頼度と説得力を一段と向上させることができます。

さらに、SNSやメールマガジンなどを使った双方向のやり取りや、記事内容を支える正確なデータを提示する取り組みは、長期的な信頼醸成に大きく寄与します。

今後は、こうした複数の施策を組み合わせることで、検索エンジンと読者双方から“真に価値あるサイト”と認められる環境を整えることが急務です。今回のデータを参考に、自社コンテンツの戦略を再点検し、ブランド力と集客力を同時に高めていきましょう。

執筆者：城下透子

ランクエストライティングチーム編集長

東北芸術工科大学芸術学部文芸学科を卒業後、雑誌・書籍編集プロダクションに入社し、紙媒体での編集業務に携わる。その後、株式会社ecloreに入社。

SEOコラムやインタビュー記事、サービスページなどを執筆し、【SEO対策】で検索順位No.１を獲得した実績（注１）を持つ。座右の銘は、「“言う”と“伝える”は異なる」。