コロナ第3波の影響を受けていると答えた生産者は依然6割を超える苦しい状況【生産者への実態調査】
生産者から直接食材やお花を購入できるオンライン直売所「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデン(本社:東京都港区 代表取締役社長:秋元里奈)は、登録している生産者向けに新型コロナウィルスの影響についての実態調査を実施しました。2020年11月時点でコロナ第3波の売り上げへの影響を受けていると答えた生産者の割合は60.6%となりました。緊急事態宣言中である2020年5月時点の67.8%と比較すると微減はしているものの、未だ厳しい状況は変わっていません。一方で、コロナ禍でも試行錯誤を重ね、売上がV字回復している生産者もいることもわかりました。
- 生産者向けに行った実態調査について
緊急事態宣言中の2020年5月から7ヶ月が経過しましたが、現在も新型コロナウィルスの第3波の影響による売上減のSOSが食べチョクに殺到しています。
そこで「生産者のこだわりが正当に評価される世界へ」をビジョンに掲げる食べチョク・ビビッドガーデンとして、現状を正しく把握し、発信していくために実態調査を実施しました。
■調査サマリー
・2020年11月時点で、新型コロナウィルスによる売上への影響があると答えた生産者は6割を超える
新型コロナウィルスによる売上への影響があると答えた生産者は2020年11月時点で60.6%となりました。緊急事態宣言中である2020年5月時点が67.7%だったため微減してるものの、第一次産業への新型コロナウィルスの影響が今も根強いことが分かります。
・2020年11月時点で約3割の生産者が前年同時期比50%を下回る状態
2020年5月時点では前年同時期比50%を下回った生産者が全体の33.8%となっていましたが、2020年11月時点では26.0%でした。多少の回復は見られるものの売上に苦しむ生産者は引き続き多いことがわかります。
・コロナ渦の7カ月間でV字回復した生産者は127軒中4軒
2020年5月時点で売上が前年同時期比50%を下回っていたものの、試行錯誤を重ね2020年11月時点で101%を超えている生産者は回答した生産者127軒の中で4軒いました。
■調査概要
調査対象:食べチョクに登録している全国の生産者
調査期間:2020年12月1日〜12月6日
調査方法:インターネットによる任意回答
回答人数:127人
- 農家漁師からのSOS事例
催事が貴重な収入だったがほぼ全滅。昨年同時期比50%以上の売上減。
https://www.tabechoku.com/producers/20666
▼生産者からのコメント
例年であれば週に1回催事に出ており、その売り上げは平均で2~3万円、毎月10万円は上がってましたがそれがゼロになっています。また秋口には1日10万円×2日連続のイベントが例年ありましたがそれもゼロです。展示会の返礼品も請け負っておりましたが規模縮小で80万円ほどになる予定が30万円ほどでした。地方ではそもそも人が集まるイベントの数が少なく、催事への出展が自社にとって貴重な現金収入だったのですがほぼ全滅という有様です。
■たけもと農場(石川県 能美市)
100haに広がる田んぼで粘土質な土づくりにこだわる米農家
前年同時期比で1トンの出荷が減り、11月末時点で前年同時期比38%減。新米が倉庫に入りきらなくなっている。https://www.tabechoku.com/producers/20211
▼生産者のコメント
飲食店の時短営業の影響で、パエリア用のお米(国産スペイン米)の在庫がたまっています。2020年4月から11月で、昨年同時期比で約1トン(1,010kg)の出荷が減ってます。4月5月は85%減、11月末時点では前年同時期比38%減という出荷量の落ち込みです。お米は保存がきくため、価格を下げることを我慢してきましたが、保冷庫の中がパンパンで新米が入りきらないほどの収容量になっています。現在は第3波の影響もじわじわと感じてきています。
■山のいぶき(熊本県 阿蘇郡南小国町)
一本一本手作業で牛乳を製造する酪農家
売上が昨年同時期比20%。第3波の影響も厳しく、卸先の構成に変化。https://www.tabechoku.com/producers/21278
▼生産者のコメント
売上が昨年同時期比20%ほどまで落ち込みましたが、直近は第3波の影響で注文がグッと下がってきています。また売り上げの構成はコロナ前と大きく変わってきています。8割あった卸売りが5割に減り、残りが食べチョクなど個人のお客様へ売っている状況です。今までの卸先がそう簡単には戻らないだろうという見立てを立てて、引き続き変化し続けなければならないと考えています。
- 試行錯誤を重ねV字回復をした生産者の事例
肥料にこだわり安心・安全を追求する畜産農家
2020年5月時点で売上が昨年同時期比50%以下だったが、2020年11月時点で昨年同時期比101%にV字回復。
https://www.tabechoku.com/producers/20892
▼生産者からのコメント
要因①新たに加工品の取り扱いを直販(食べチョクなど)で開始
コロナ以降、食べチョクに登録したことに加えて、加工品の取り扱いも始めました。手羽を使った唐揚げとあぶり焼きを8月からスタートし、少しずつ売れ始めています。費用はかかりますが変化しないといけないと奮起しこのタイミングで決断しました。初めてのことで苦労しましたが、開発工程の交渉・決定や、値付けを経て無事に販売を開始できました。
要因②学校給食への販路拡大に挑戦
学校給食は本来であれば学校にお金を請求する仕組みですが、2020年から農林水産省に申請できるキャンペーンが開始しています。チャンスだと考え、そのタイミングから学校給食への販路拡大に挑戦。鶏肉を合計で5tほど出荷してきました。
- 食べチョクの「生産者非常事態サポート室」について
■概要
・新型コロナウィルス第3波による百貨店や飲食店・イベントなどからの仕入れ減・盗難や除草剤散布などの犯罪による被害
・台風や豪雨などの自然災害
・気温上昇や日照不足などの気候変動による価格の乱高下
上記のような外部要因によって影響を受ける生産者状況を正しく把握・発信しサポートしていくために「生産者非常事態サポート室」を常設しています。
URL:https://www.tabechoku.com/feature_articles/sos_support_program
■サポート内容
(1)特設ページ・商品一覧ページの開設
(2)SNSやプレスリリースによるリアルタイムな情報発信(#農家漁師からのSOS)
(3)予約商品などの出品サポート
(4)その他、必要な支援の提供
- 食べチョクについて
・URL:https://www.tabechoku.com/
・iOS版アプリ:https://apps.apple.com/jp/app/id1517340079
・Android版アプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.tabechoku.android
・公式Twitter:https://twitter.com/tabechoku
・公式Instagram:https://www.instagram.com/tabechoku/
(※)産直ECサイト:生産者が消費者の自宅へ商品を直送することを特徴とする生産者特化型のECサイト
- 株式会社ビビッドガーデンについて
代表者:代表取締役社長 秋元里奈
本社所在:東京都港区白金台2-16-8
設立日:2016年11月29日
事業内容:こだわり食材のマーケットプレイス『食べチョク』、法人向け仕入れサービス『食べチョクPro』の開発・運営
会社HP:https://vivid-garden.co.jp/
■沿革
2016.11 株式会社ビビッドガーデン 設立
2017.08 「食べチョク」正式版リリース
2018.02 シードとして4,000万円を資金調達、おまかせ野菜定期便「食べチョクコンシェルジュ」リリース
2018.11 法人向け仕入れサービス「食べチョクPro」リリース
2019.07 「肉チョク」「魚チョク」リリース
2019.09 神明ホールディングスと資本提携、「酒チョク」リリース
2019.10 シリーズAとして2億円を資金調達、旬の果物定期便「食べチョクフルーツセレクト」リリース
2020.06 「花チョク」リリース
2020.07 iOS版アプリリリース、初のテレビCMを開始
2020.08 シリーズBとして6億円を資金調達、生産者の学び合いの場「食べチョク学校」を開校、佐賀県と連携し自治体を絡めた生産者サポートを強化
2020.11 Android版アプリリリース
2020.12 自然災害や犯罪被害にお困りの生産者をサポートする「生産者非常事態サポート室」を常設
■食べチョクのプレスリリース一覧
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/25043
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