“企業と地域をつなぐ、新しい福利厚生施設”が誕生「T-LINKS(ティーリンクス)」 ~高槻市、近隣自治会と災害発生時の協定を新たに締結し、一時避難所として地域に貢献~

バドミントン女子シングルス日本代表の奥原希望選手が初めて監修したアリーナをはじめグループ会社の食糧事業を活かした設備、インスピレーションを刺激する内装など独自展開

太陽ホールディングス株式会社

太陽ホールディングス株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:佐藤 英志、証券コード:4626、以下「太陽ホールディングス」)の子会社で医薬品製造受託事業を担う太陽ファルマテック株式会社(本社:大阪府高槻市、代表取締役社長:佐藤 英志、以下「太陽ファルマテック」)は、2022年11月24日より本社敷地内に福利厚生施設「T-LINKS」を開設します。
 


 本施設は「みんなのリフレッシュテラス=環境と人に優しい木陰の空間」をデザインコンセプトに、環境配慮を目的とした大きな庇屋根が特徴的で、建築家・隈研吾氏とともに新国立競技場の設計責任者を務めた川野久雄氏が設計しました。施設内には社員用の食堂やマシンジム・会議室・浴室のほか、バドミントン女子シングルス日本代表/プロバドミントン選手の奥原希望選手(太陽ホールディングス所属)が初めて監修したアリーナ(体育館)や、グループ会社の食糧事業のノウハウを活かした水耕栽培エリアなどを設けています。
 なお、太陽ファルマテックは大規模災害発生時に、高槻市内にとどまる帰宅困難者及び近隣住民に対し、本施設を一時避難所として提供し、迅速な災害対策に協力・貢献することを定めた「災害時における帰宅困難者の受け入れ等に関する協定書」を高槻市と、「災害時における近隣住民の受入れ等に関する協定書」を近隣自治会と、2022年11月に締結しました。 2018年の大阪府北部地震で最大震度6弱を観測した高槻市では、発生確率の高い南海トラフ地震等の自然災害の発生に備え、災害に強い「強靱なまちづくり」を進めています。社員利用を主とした施設ではありますが、有事などの際には行政機関等と連携し、地域の災害対策として積極的に貢献していきます。
 日本経済の低迷や働き方の変化とともに「ハコモノ」と呼ばれる企業の福利厚生施設は減少し、在り方も変わってきています。「T-LINKS」は企業と地域をつなぐ役割を持った、新しい福利厚生施設です。

フォトセッションの様子フォトセッションの様子

テープカットセレモニーの様子テープカットセレモニーの様子

 
  • 施設全体について
 「みんなのリフレッシュテラス=環境と人に優しい木陰の空間」をデザインコンセプトに、自然環境・地域環境・職場環境の3つの環境に配慮した設計です。自然環境においては、特徴的な庇屋根で建物全体を覆うことで日射軽減を図りました。また建物周辺に用いた潜在自然植生の蒸散効果などにより、エネルギー消費の50%以上の削減を実現し、効率よく建物内の温度上昇を緩和できたことで経済産業省資源エネルギー庁認定の「ZEB Ready」の認証を取得しました。地域環境においては、新国立競技場などの施設設計経験を活かし、近隣住宅に圧迫感が少なく、街の景観を損なわない外観デザインを施しています。職場環境においては、コミュニケーションを喚起するカフェテリアや、リフレッシュができるテラス、マシンジムなどを設け、社員が働きやすい仕様にしました。
 なお、本施設は災害発生時に高槻市内にとどまる帰宅困難者と近隣住民の一時避難所となることから、水害を考慮した床レベルの設定や開放性がありながらも地震に強い構造となっており、一時避難所として安心安全に機能するよう備えています。

 

〈設計ご担当者〉 大成建設株式会社 設計本部 部長 川野久雄 氏コメント

 デザインコンセプトをもとに、地域環境との調和に配慮し、皆さんに大きい木天井の屋根の下でくつろいでいただけるようにという思いを込めて、太陽ファルマテック様、太陽ホールディングス様、高槻市と協議を重ね、立案から約2年をかけ竣工しました。主にスポーツ・文化施設を手掛けた経験を活かし、いろんな場所で仕事とリフレッシュができることで、ON・OFFの切り替えをかなえる施設を計画しました。また、最新技術の導入により、社員様にとって安らげる空間でありながら、災害時には安心してお使いいただける施設を提供させていただきました。社員様によるご利用だけにとどまらない本施設の在り方が、企業の福利厚生施設として新しいスタイルになればと思います。
プロフィール:川野 久雄 氏
所属:大成建設株式会社
部署・肩書:設計本部 建築設計第七部 部長
設計実績(一部紹介):新国立競技場(設計責任者)/スターツおおたかの森ホール/日環アリーナ栃木/札幌ドーム

 

  • インスピレーションを刺激する独創的な内装
 施設内装のコンセプトは「楽しい社会を創造できる発想を高槻、そして日本から…」です。日本の伝統工芸技術を大切にしながら、世界や先進的なアートの領域でご活躍されている方々の作品も随所に散りばめることで、社員の視野を未来へ、そして世界へと広げ、創造力を日常的に刺激する環境を生み出しています。レセプションの壁面には、京都を拠点に創作和紙を制作し、在日フランス大使館大使公邸や鎌倉長谷寺などにも作品を設置している堀木エリ子氏の光壁で、温かな空気感を演出しています。3階和室壁面には、淡路島を拠点に東京国立博物館や在日インドネシア大使館などにも携わった左官職人の久住有生氏による作品を施しています。
 なお、内装設計デザインの局所には、数々のインテリアデザインや建築設計、プロダクトデザインを手掛けてきたデザイナー 山下泰樹氏が率いるデザイン会社「DRAFT Inc.」が携わりました。木を基調としながらシックでラグジュアリーな空間づくりを行い、本施設仕様のオリジナル家具をはじめ、Boardroom、パウダーコーナーなどを手掛けています。

<レセプションエリア><レセプションエリア>

<和室><和室>

 

<造作家具一例>設計デザインDRAFT inc.<造作家具一例>設計デザインDRAFT inc.

設計デザイン/DRAFT Inc.設計デザイン/DRAFT Inc.


〈設計ご担当者(一部エリア)〉DRAFT Inc. シニアディレクター 中村嶺介 氏コメント
 施設全体の基調となる意匠から趣の異なるエリアのデザインを考えるにあたって、基本エリアとの調和を図りつつ、素材の質感を活かした品のある特別感を演出しました。連続性のある木リブ、ルーバーの意匠やペールトーンの左官材など、柔らかさの中に個性を乗せた仕上がりとなっています。上質な設えを施したこの場を使う皆様に、充実した時間を過ごしていただけたらとても嬉しいです。
プロフィール:中村嶺介 氏
所属:DRAFT Inc.
部署・肩書:企画制作デザイン部 シニアディレクター
 

 

  • 太陽HDグループのオリジナル設備
 屋上テラスには、グループ会社の食糧事業のノウハウを活かした水耕栽培エリアを設置しています。リーフレタスやハーブといった葉物野菜を栽培し、カフェテリア(社員食堂)のメニューに活用します。各拠点によりメニューが異なる自社運営の社員食堂では、関西エリアの食材も使用予定です。

<テラス><テラス>

<水耕栽培エリア><水耕栽培エリア>

<カフェテリア><カフェテリア>



■バドミントン女子シングルス日本代表/プロバドミントン選手 奥原希望選手が初めて監修したアリーナ
 新しい福利厚生施設内にアリーナを設置するにあたり、太陽ホールディングス所属の奥原希望選手が初めて監修しました。安全面に留意し、緩衝作用がある国際競技認定の床材を使用するなど、利用者のけがや身体への負担を軽減する素材の使用や設計になっています。
 特徴的な傾斜屋根は、プレーの妨げにならないようにアリーナ内の十分な高さを確保するだけでなく、近隣住宅地に対し圧迫感の軽減や競技用照明の光源が光公害とならないように配慮された設計です。また、バドミントン専用のコートマットやネットを常備しています。面積は約900㎡とバドミントンコート3面分の広さがあり、バドミントンをはじめ様々な室内競技を楽しめます。

 

奥原希望選手コメント


 日ごろの練習や、大会でのプレー経験をもとに、アスリート目線で監修させていただきました。バドミントンはもちろん、スポーツ全般がしやすいアリーナになったと思っています。地域との接点になるアリーナとなるように、社員だけでなく、近隣にお住まいの皆様にも活用いただける機会も作っていくと聞いています。将来的には、地元のバドミントンチームやいろんなスポーツ団体との交流の中で、高槻市から世界に羽ばたくアスリートが誕生してくれれば嬉しいなと思っております。
プロフィール:奥原希望(おくはら・のぞみ)選手
所属:太陽ホールディングス
バドミントン女子シングルス日本代表/プロバドミントン選手
生年月日:1995年3月13日   出身地:長野県大町市
〈実績一部紹介〉
2016年 8月 リオデジャネイロオリンピックバドミントン女子シングルス 銅メダル
2017年 8月 第23回世界バドミントン選手権大会 女子シングルス 優勝(日本人初)
2021年 7月 東京2020夏季オリンピックバドミントン女子シングルス 5位入賞
2021年12月 第75回全日本総合バドミントン選手権大会 優勝

 

 

  • 災害発生時、帰宅困難者及び近隣住民の一時避難所へ
 災害発生時、アリーナが高槻市内にとどまる帰宅困難者及び近隣住民の一時避難所となります。2022年11月より高槻市と「災害時における帰宅困難者の受け入れ等に関する協定書」を締結し、帰宅困難者を最大100名(3日間)受け入れます。また、同年月に近隣自治会と「災害時における近隣住民の受入れ等に関する協定書」を締結し、近隣住民を最大100名(3日間)受け入れます。社会の一員としての役割を果たすべく行政機関等と連携し、今後も地域の災害対策に積極的に貢献してまいります。

≪2022年11月に締結した協定概要≫
①協定名『災害時における帰宅困難者の受入れ等に関する協定書』
地震、風水害その他災害時における帰宅困難者(高槻市内に滞在する者で徒歩または公共交通機関利用により容易に帰宅することが困難な者)に一時滞在施設として本施設の利用を可能とする。

②協定名『災害時における近隣住民の受入れ等に関する協定書』
近隣自治会の住民の内、災害発生時に安全な場所への一次的な避難(滞在)施設として利用を可能とする。

大阪府高槻市 濱田剛史 市長コメント


 高槻市と太陽ファルマテック様とは、2021年2月に「災害時における帰宅困難者の受け入れ等に関する協定書」を締結しておりましたが、この度、新厚生施設が竣工されたことから、あらためて協定を締結する運びとなりました。
 自然災害時においては、このような市内企業による地域の災害対策へのご協力は、市民の皆様の安全・安心に大きく寄与するものと考えられます。貴社の益々のご発展を祈念するとともに、厚くお礼申し上げます。
 
≪関連情報≫
施設の名称である「T-LINKS」は応募総数103件の社内公募より決定しました。 「T-LINKS」は、太陽ファルマテックと高槻市のアルファベット表記の頭文字である“T”で始まり、太陽ファルマテックの従業員同士をつなぐ役割だけでなく、一時避難所として高槻市の人々をつなぐ役割も兼ねていることから、“つなぐ”LINKと“場所”を表すRINKを掛け合わせた造語です。

  • ​「T-LINKS」施設概要
【所在地】大阪府高槻市明田町4-38

【竣工】2022年11月21日
【開設】2022年11月24日
【建築面積/延床面積】 2670.89㎡/ 4608.19㎡
【設計/施工】大成建設株式会社
【階数】3階建て

〈1階〉
レセプション、アリーナ(体育館)、テラス、マシンジム、カフェテリア(社員食堂)、一般更衣室
〈2階〉
ROOM(会議室)A/B/C、浴室、社員更衣室
〈3階〉
Boardroom(大会議室)、和室「太陽」「高月」、テラス、水耕栽培エリア
 

  • 〈参考情報:太陽ファルマテックと高槻市について〉


■高槻城公園芸術文化劇場のネーミングライツパートナーに決定
 高槻市では、老朽化した市民会館に代わる新たな文化施設の整備を進めています。新たな文化施設は、「高槻城公園芸術文化劇場」として、令和5年3月のオープン予定です。施設は1,500席規模の大ホール、200席の小ホール、大・中・小のスタジオなどの整備を予定しています。2022年3月、太陽ファルマテックは小ホールのネーミングライツパートナーに決定し、「太陽ファルマテックホール」と命名しました。

 

■新型コロナウイルス感染症対策支援金を高槻市へ寄付

 2020年7月、新型コロナウイルス対策の支援活動の一環として、太陽ホールディングスグループが経営基本方針の1に掲げる「我がグループは利益を生み出し企業価値を高めることで、お客様・地域社会・株主及び従業者の幸福と繁栄に寄与します」という精神に則り、新型コロナウイルス対策支援金1千万円を高槻市へ寄付しました。

 


太陽ファルマテック株式会社 会社概要
【本社所在地】〒569-0806 大阪府高槻市明田町4-38
【代表】佐藤 英志  【設立】2019年4月25日
【資本金】3億円
【従業員数】347名 (2022年3月末時点)
URL:https://www.taiyo-pt.co.jp/
 


太陽ホールディングス株式会社 会社概要
【本店所在地】〒355-0222 埼玉県比企郡嵐山町大字大蔵388番地
【本社】〒171-0021 東京都豊島区西池袋一丁目11番1号 メトロポリタンプラザビル16階
【代表】佐藤 英志  【設立】1953年9月29日  【資本金】97億6,147万円
【従業員数】連結 2,137名/単体 154名(2022年3月末時点)
URL:https://www.taiyo-hd.co.jp/

〈太陽ホールディングスと太陽ファルマテックについて〉
 太陽ホールディングスは、ソルダーレジスト(様々な電子機器に用いられる基板の表面を保護する絶縁材)の世界シェアトップクラスを誇るリーディングカンパニーです。ソルダーレジストを主力としたエレクトロニクス事業をはじめ、医療・医薬品事業、安定した食糧生産の確立を目指し植物工場の稼働や昆虫養殖をする食糧事業、水上太陽光発電所を開発するエネルギー事業、機能性材料を受託合成開発するファインケミカル事業、DXを実現するITシステムサービスを提供するICT事業を展開し、グローバル化学企業を目指しています。
 太陽ファルマテックは、エレクトロニクス事業に次ぐ第2の柱として注力する医療・医薬品事業において、医薬品製造受託事業を担っています。注射製剤や固形製剤などの医療用医薬品の製造に加えて、再生医療や遺伝子治療薬などの新規事業にも取り組み、高度な自動化設備により世の中のニーズに応じた高品質な医薬品を効率的に製造しています。

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化学医薬・製薬
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会社概要

URL
https://www.taiyo-hd.co.jp/jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都豊島区西池袋一丁目11番1号 メトロポリタンプラザビル16階
電話番号
-
代表者名
佐藤英志
上場
東証1部
資本金
100億3184万円
設立
1953年09月