視聴者がくぎづけになったCMは、CTV配信?地上波?2023年度上期 コネクテッドTV配信 CM注目度ランキング TOP20を発表
ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンへの「注視」を測るREVISIO(リビジオ)株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷康士、以下REVISIO)は、 2023年4月から9月の期間で、コネクテッドTV*(以下、CTV)で配信されたCM素材を対象に、視聴者の視線をくぎづけにしたCM注目度ランキングTOP20を公開しました。
*コネクテッドTVとは、インターネット回線に接続されたテレビ端末のことを言います。テレビデバイスを通してNetflix等のストリーム配信を閲覧することです。
■CTV配信 CM注目度ランキングTOP20
図1: CTV配信のCM注目度ランキングTOP20
■CTV配信のCM注目度ランキングの概要
昨今のCTV普及に伴い、CTV広告の重要性が高まってきています。そこで、CTV配信ではどのようなCMが視聴者をくぎづけにしたのかを明らかにするため、2023年4月から2023年9月の期間に、CTVと地上波両方で配信・放送があったCM素材を対象に、視聴者が注視したCTV配信のCM注目度ランキングTOP20を作成しました(図1参照)。注目度ランキングでは、CTV配信での注目度の値とランキングに加えて、地上波放送での注目度とランキングも記載しています。本ランキングに使われている「注目度」は、テレビスクリーンの前にいた人のうち、注視していた人の割合を示すREVISIO独自の指標です。
本ランキングは、下記の条件で作成しています。
関東にて2023年4月から2023年9月に初回放送があった地上波放送CM素材のうち、CTV配信されていた素材を抽出
さらに、15秒素材かつ、地上波で500GRP以上出稿があり、CTV配信でREVISIO視聴調査パネル内でCTV述べ接触人数(滞在ベース)が50人以上を対象にさらに絞り込み
同一企業が複数ランクインした場合は、最もスコアが高いCMのみを掲載
1位は、モード学園(東京・大阪・名古屋)の『モード学園(東京・大阪・名古屋)「好きならば、言え。」篇』でした。象徴的な真っ赤なくちびるは、漆作家 五月女 晴佳(そうとめ はるか)さんの作品です。楽曲はCHAIさんの「We The Female!」で、夢をかなえる原動力となるような、ポジティブでパワフルな楽曲となっております。耳に残るCMソングとしても話題になっていました。
本CMはCTV注目度ランキングでは、ダントツの1位でした。一方、地上波ランキングでは、中盤以降の384位でした。比較的CTVに接触することが多い若年層を中心に支持されたと考えられます。
画像提供:モード学園(東京・大阪・名古屋)
2位は、KDDIの『auマネ活プラン「鬼嫁との再会」篇』でした。松田翔太さん、桐谷健太さん、濱田岳さん、田中みな実さんが出演するCMです。auマネ活プランの魅力を、au三太郎シリーズのキャラクターを用いて、コミカルに表現したものです。鬼の嫁・田中みな実さんの美貌と、三太郎たちの愉快な演技が、視聴者の注目を集めています。
本CMはCTV配信では2位、地上波では5位と、どちらでも良く見られました。
画像提供:KDDI株式会社
3位は、コーセーの『DECORTE「AQ アブソリュートエマルジョン・ツヤ出し先行乳液」篇』でした。美しい肌の外国人女性のアップが映し出され、機能説明のナレーションと共に、ツヤ出し先行乳液だということを示す機能訴求型のCMです。
本CMはCTV配信では3位、地上波では511位と、CTV配信と地上波の順位が大きく異なりました。REVISIOのこれまでの調査では、地上波CMの注目度ランキング上位に機能訴求型のCMがランクインしにくい傾向がありました。本CMはCTV注目度ランキング3位にランクインしており、地上波とCTVでのCMの見られ方の違いが現れています。
画像提供:株式会社コーセー
■CTV配信と地上波のCMの見られ方に相関はあるのか?
次に、CTV配信と地上波のCMの見られ方に相関があるのかについて、今回調査対象となった609本のCMについて散布図を作成しました(図2参照)。縦軸がCTVの注目度、横軸が地上波の注目度です。地上波注目度とCTV注目度の相関係数は0.2と、相関関係はほぼ見られませんでした。これは、地上波が見られたからといってCTV配信が見られる、またはその逆もないことを示しています。この理由として、地上波とCTVでは見られやすいCMに違いがあることや、それぞれの媒体で接触している視聴者が異なることなどが考えられます。
図2: 地上波とCTV配信でのCM注目度の散布図
REVISIOでは、視聴者がテレビスクリーンに目線をどれだけ向けたかという視聴データを独自に取得しております。今後もCTV配信や地上波のCM分析を行う予定ですので、ぜひご確認ください。
【REVISIO株式会社について】
REVISIO株式会社は2022/10/1より、TVISION INSIGHTS株式会社から社名を変更いたしました。
人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。ご家庭のテレビに、REVISIOが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というREVISIO独自の注視データを広告主・広告会社・放送局など国内累計200社以上のクライアントにご活用いただいています。
現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組の視聴データ、ならびにコネクテッドTVの注視データを提供しています。
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